「最強は、俺だ。」
『ソードアート・オンライン』のキリト、『魔法科高校の劣等生』の司波達也、そして本作のアノスなど、隠された実力を持ち、女の子にもモテモテな最強主人公系作品。
特にアノスは他の最強主人公と比べても、規格外に強く、自信にも満ち溢れており、そして誰よりも優しい。
そんな最強of最強のアノスの魅力がたっぷり詰まった『魔王学院の不適合者』について、
第13話「世界が愛に満ちるように」を通して語っていきたいと思います。
『魔王学院の不適合者』とは
TVアニメ「魔王学院の不適合者」第1弾PV|2020年7月4日(土)より放送開始
あらすじ
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王――
だが、魔王候補を育てる学院の適性――《不適合》!?
人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、
平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。
しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは
平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。
魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する
“魔王学院”に入学したアノスだが、
学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。
さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。
誰からも格下と侮られる中、
ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、
不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!
「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、
俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」
スタッフ
原作:秋
キャラクター原案:しずまよしのり『ゼロから始める魔法の書』『刀使ノ巫女』
総監督:大沼 心『ef - a tale of memories.』『落第騎士の英雄譚』『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』
監督:田村正文『アンジュ・ヴィエルジュ』『つうかあ』『賢者の孫』
助監督:湊 未來『政宗くんのリベンジ』『すのはら荘の管理人さん』
キャラクターデザイン:山吉一幸『妄想科学ADV CHAOS;CHILD』『CIRCLET PRINCESS』
シリーズ構成:田中 仁『Go!プリンセスプリキュア』『ゆるキャン△』『八月のシンデレラナイン』
音響監督:納谷僚介
音楽:井内啓二『アウトブレイク・カンパニー』『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』
制作スタジオ:SILVER LINK.
キャスト
アノス・ヴォルディゴード:鈴木達央
ミーシャ・ネクロン:楠木ともり
サーシャ・ネクロン:夏吉ゆうこ
グスタ:松本忍
イザベラ:豊崎愛生
エミリア・ルードウェル:小清水亜美
第13話「世界が愛に満ちるように」
TVアニメ「魔王学院の不適合者」Web予告|13話「世界が愛に満ちるように」
あらすじ
「生きよ!! 魔王が戻る、その日まで……!!」
全ては二千年前から始まっていた。黒い仮面の男・アヴォス・ディルヘヴィアの正体が明らかになり、事態は急転する。二千年を経ても癒えぬ魔族と人間の禍根。
その果てに、暴虐の魔王アノス・ヴォルディゴードが取った選択とは――。
スタッフ
脚本:田中仁
絵コンテ・田村正文:田村正文
作画監督:田村正文、大槻南雄、原口渉、金元会、林夏菜
ピックアップポイント
アヴォス・ディルヘヴィアの正体はレイ・グランズドリィ
アノスに成り代わり、暴虐の魔王を名乗っていたアヴォス・ディルヘヴィア。
その正体はアノスの学友であり、二千年前の勇者が転生した人物でもあるレイでした。
どれだけ魔王のアノスが手を尽くしても、人間は魔族を殺し続ける。
レイは自身が魔王になり、人間に討たれることでその悲しい宿命を終わらせようとしていたのです。
全てはアノスが望んだ平和のために。
自らを犠牲にして世界を平和にしようとするレイと、全てを救おうとするアノス。
二人の最終決戦が始まります。
「行かせてもらう、君を守るために。」
「行かせはせん、お前を守るために。」
「正解不正解 feat.アノス・ヴォルディゴード」/アノス・ヴォルディゴード(鈴木達央)
第4話「十五の誕生日」でも流れた、アノス・ヴォルディゴード役の鈴木達央さんが歌う「正解不正解 feat.アノス・ヴォルディゴード」が最終回でもオープニングテーマに!
第4話の記事で、このオープニングテーマについては熱く語っています。
第4話の記事の内容と重複してしまうので簡単にまとめるとこんな感じ。
Aメロの頭でアノスの声が聞こえた瞬間、嬉しくて飛び回ってしまいました。
アノスとレイの激しい戦闘
隕石を無数に降らせて攻撃する魔岩墜星弾<ギア・グレアス>。
根源を取り出して直接攻撃する根源死殺<ベブズド>。
漆黒の瀑布(滝)を生み出して攻撃する獄水壊瀑布<リオ・エドラム>。
炎属性最強の魔法である獄炎殲滅砲<ジオ・グレイズ>。
7つある勇者の根源を次々と破壊していくアノス。
災害級の圧倒的な攻撃に苦戦するレイでしたが、信念のこもった一撃をアノスは意外にもすんなりと食らいました。
そう、自分がアヴォス・ディルヘヴィアとして勇者に討ち取られ、世界に平和をもたらすために。
そしてアノスはアヴォス・ディルヘヴィアとして魔族に最期の言葉を残します。
「同胞たちよ!全軍撤退せよ!余が再びこの地に転生するまで、人間への報復は許さぬ!生きよ!魔王が戻るその日まで!」
魔王でありながら、誰よりも優しい心を持つアノス。
苦しみ続けるレイにとって、いつでも最後に手を差し伸べてくれるアノスこそがたった一人の勇者でした。
それでも戦いをやめない人間たち
魔族を二千年前から憎み続けるジェルガに操られ、なおも戦闘を継続しようとする人間たち。
ディエゴの指示に従う形で、ゼシアもまた再び根源光滅爆<ガヴエル>を使い、魔族に向かっていきます。
分離融合転生魔法<ディノ・ジクセス>で二人は融合しアイシャに
レイに討たれたアノスでしたが、アノスがこんなことで死ぬはずがない。
アノスに全幅の信頼を置いているミーシャとサーシャは、
分離融合転生魔法<ディノ・ジクセス>で融合し、アイシャという一人の女の子に。
第4話で描かれた、アノスを信じ切れなかった描写や、二人の悲しい運命の描写があったからこそ、アノスとの絆、二人の関係性の進展が心にグッときます。
悲しみしか生まないと思っていた、分離融合転生魔法<ディノ・ジクセス>をこういった形で最終回に持ってくるとは思いもしませんでした。
アイシャやレイ、魔族陣営も必死で抵抗するも、なりふり構わない人間側の圧倒的な猛攻に徐々に追い詰められていく危機的状況。
希望が絶たれそうになったその時、あの男が蘇ります。
復活するアノス・ヴォルディゴード
「根源が滅んだくらいで、俺が蘇らぬと思ったか?」
根源再生<アグロネムト>、敵の攻撃を起源とし、根源を再生する魔法で復活したアノス。
世の理に縛られる男ではありません。
人々から希望を吸い上げ、よりその力を増していくジェルガに、レイと二人で立ち向かいます。
しかし、もはやジェルガは世界の法則。
その強大すぎる力にはもう従うしかないのではないか、そう思うほど絶望的な状況ですが、アノスは諦めません。
「世界の法則になったぐらいで、俺が従うとでも思ったか?」
ジェルガが人々から無理矢理希望を集めた魔法、聖域<アスク>をアノス自身も使い、アノスの応援隊である"アノス・ファンユニオン"の心を一つにした歌声でジェルガに立ち向かいます。
「アノス様応援歌合唱曲第四番《世界が愛に満ちるように》」
第7話では「アノス様応援歌合唱曲第二番《ああ、気高きアノス様の御剣を賜りて》」、
第11話では「アノス様応援歌合唱曲第三番《絶・魔王》」、
そして最終回では「アノス様応援歌合唱曲第四番《世界が愛に満ちるように》」が披露されました。
作詞は原作の秋さん。
作曲・編曲は本作の劇伴を務める井内啓二さんが担当しています。
二千年、待った。お前と笑い合うために
二千年、待った。お前と手を取り合うために
もうまもなく夜は明けるよ
孤独な眠りから、魔王は目を覚ます
どうか、どうか、願ったのは一つだけ
目映い朝日を、俺に見せてくれ
どうか、どうか、願ったのは一つだけ
世界が愛に満ちるように
出典:「アノス様応援歌合唱曲第四番《世界が愛に満ちるように》」
愛に満ち溢れた世界を願ったアノスの気持ちを歌った応援歌合唱曲です。
この素晴らしい合唱曲に合わせて、人間と魔族がそれぞれをかばいながら、ジェルガの攻撃をしのぎます。
アノスが望み続けてきた、人間と魔族の共存が今ここに実現したのです。
ジェルガ討伐
理滅剣ヴェヌズドノアを用い、決して消えることのないの憎しみを抱えたジェルガの理を滅ぼすアノス。
霊神人剣エヴァンスマナを用い、その憎しみを浄化するレイ。
かつての魔王と勇者、二人の力、二本の剣が合わさることでついにジェルガを打ち倒します。
最後の最後までしっかりと魔族と人間の共存というテーマを象徴とする戦闘で戦争に終止符が打たれる、素晴らしい構成でした。
取り戻される平和な日常
全ての戦闘が終わり、家へと帰ってきたアノス。
アノスの人型魔法となったエレオノールと、1万人の子供・ゼシアも加えた、家族みんなで過ごす平和な日々が取り戻された描写で本作は幕を下ろしました。
懐が広すぎる両親・イザベラとグスタは面白い要素でもありましたが、魔王が過ごす平和なひと時の象徴として非常に重要な役割を担っていました。
誰よりも優しいアノスだからこそ、こんなに暖かい家庭の元に転生してきたのかもしれませんね。
おわりに
「〇〇したぐらいで、〇〇するとでも思ったか?」
というアノス様構文は、まさに最強の象徴。
自らの意志でわざと敗北することはありましたが、結局最後まで誰よりも圧倒的に強い、最強の主人公でした。
それでいて女性にはもちろん、人間のことも魔族のことも思いやる本当に優しい魔王。
嫌味なところもないし、好きにならないはずがありません。
作品全体で見ても、無双っぷりもモテモテっぷりも気持ち良く、キャラクターの掘り下げも申し分ない。
どこをとっても素晴らしい、2020年のアニメを代表する名作でした。
アノス様最高!
ミーシャとサーシャの話大好きだった!
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今後もアニメに関する記事を毎日投稿していきますので、ぜひご覧ください。
また次の記事で!