「時間を止めたぐらいで、俺の歩みを止められるとでも思ったか?」
名言のオンパレードと共に、ミーシャとサーシャのお話が解決となった、
『魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』第4話「十五の誕生日」。
アノスの絶対的な強さと、優しさを感じて、思わず涙してしまったお話について語っていきたいと思います。
『魔王学院の不適合者』とは
©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
TVアニメ「魔王学院の不適合者」第1弾PV|2020年7月4日(土)より放送開始
あらすじ
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王――
だが、魔王候補を育てる学院の適性――《不適合》!?
人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、
平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。
しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは
平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。
魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する
“魔王学院”に入学したアノスだが、
学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。
さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。
誰からも格下と侮られる中、
ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、
不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!
「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、
俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」
スタッフ
原作:秋
キャラクター原案:しずまよしのり『ゼロから始める魔法の書』『刀使ノ巫女』
総監督:大沼 心『ef - a tale of memories.』『落第騎士の英雄譚』『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』
監督:田村正文『アンジュ・ヴィエルジュ』『つうかあ』『賢者の孫』
助監督:湊 未來『政宗くんのリベンジ』『すのはら荘の管理人さん』
キャラクターデザイン:山吉一幸『妄想科学ADV CHAOS;CHILD』『CIRCLET PRINCESS』
シリーズ構成:田中 仁『Go!プリンセスプリキュア』『ゆるキャン△』『八月のシンデレラナイン』
音響監督:納谷僚介
音楽:井内啓二『アウトブレイク・カンパニー』『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』
制作スタジオ:SILVER LINK.
キャスト
アノス・ヴォルディゴード:鈴木達央
ミーシャ・ネクロン:楠木ともり
サーシャ・ネクロン:夏吉ゆうこ
グスタ:松本忍
イザベラ:豊崎愛生
エミリア・ルードウェル:小清水亜美
第4話「十五の誕生日」
あらすじ
「俺が魔王アノス・ヴォルディゴードだ」
「十五歳の誕生日……。午前零時に私は消える……」。ミーシャが衝撃の事実を告げる。
アイヴィス・ネクロンの掛けた魔法により、仮初めの生を過ごしていたミーシャは"本来は存在しない存在"であった。
「十五年が私の一生」。
それでいいのだと諦観する彼女にアノスは告げる。
「俺には知らぬことが二つある。後悔と不可能だ」。
《不適合者》が姉妹を縛り付ける悲劇を、理不尽を、いま粉砕する。
スタッフ
絵コンテ:田村正文
演出:関根侑佑
作画監督:大槻南雄、古谷梨絵、船越麻友美、水﨑健太、久松沙紀、竹森由加
本編
衝撃の事実が告げられるアバン
「十五歳の誕生日……。午前零時に私は消える……」。
ミーシャは本来この世界に存在せず、アイヴィス・ネクロンの一人を二人に分離する魔法によって生み出された、仮初めの存在だったのです。
第3話にて、ミーシャとサーシャが交わした契約(ゼクト)をサーシャが一方的に破棄していました。
本来、契約違反の代償は命を以って支払われるはずの契約(ゼクト)がすんなり破棄されてしまったのは二人が同一人物だったからなのです。
鈴木達央さんが歌う「正解不正解 feat.アノス・ヴォルディゴード」
期間限定公開!TVアニメ「魔王学院の不適合者」ノンクレジットオープニング映像
歌:CIVILIAN 作詞:コヤマヒデカズ 作曲:コヤマヒデカズ、純一、有田清幸 編曲:CIVILIAN
普段はアーティスト・CIVILIANが歌う「正解不正解」。
なんと第4話はアノス・ヴォルディゴード(CV:鈴木達央)が歌う特別バージョン!
ご存じの方も多いと思いますが、鈴木達央さんは「OLDCODEX」としてアニソンシンガーの枠をも超える大活躍をしているトップアーティスト。
そんな鈴木達央さんが歌う「正解不正解」をこんな序盤で聴けるとは…
そして何より、普段からOLDCODEXさんの曲を聴いていればわかると思いますが、
第4話のOPは、「OLDCODEX」のTa_2ではなく、アノス・ヴォルディゴードとして歌っています。
普段からアーティスト活動をしている声優さんってキャラクターソングを歌うとどうしてもアーティストの雰囲気が出てしまいがちなんですよね。
「正解不正解 feat.アノス・ヴォルディゴード」は、歌の節々からアノスの権威、余裕が感じられる歌い方。
アノスが歌ったらきっとこうなるだろうという視聴者のイメージにぴったり合った素晴らしいお声です。
正解 不正解
可能 不可能
全てはこの手の中
引用元: 「正解不正解」/ CIVILIAN
元々印象的でカッコよかったこのフレーズも、アノスとしての歌唱でその魅力がより際立ちました。
この第4話は何か普通じゃない特別なことが起こる!
そう感じさせてくれる期待度をMAXまで高める素晴らしいOPでした。
ミーシャが消え、サーシャが残る。変えられない運命を諦観するミーシャ
分離融合転生魔法―ディノ・ジクセス―をかけられたミーシャ。
より強い魔族を作るため、15年という決まった時間を生きるだけの魔法人形としての人生に諦めを感じていました。
存在しないはずだった自分に声をかけ、かけがえのない思い出を作ってくれたアノスにミーシャは友達になってしまってごめんなさいと謝ります。
そんなミーシャを抱きしめ、アノスは言い放ちます。
「俺には知らぬことが二つある。後悔と不可能だ」
サーシャと仲直りしたいというミーシャの願いを叶えるため、二人はサーシャのもとに向かいます。
©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
ミーシャへの本当の気持ちを語るサーシャ
サーシャの本当の気持ちを知りたいと問うミーシャに対し、自分が作った魔法陣をアノスが行使できたら本当の気持ちを話すと勝負を持ちかけるサーシャ。
サーシャが描いた、根源を同調させるゼクシズの魔法陣ともう一つ、デルトの魔法陣。
アノスは簡単にゼクシズの魔法を行使します。
描かれるサーシャの過去。
ずっとミーシャに冷たく当たってきたサーシャですが、本当は破滅の魔眼が上手く制御できない時に一緒にいてくれたミーシャを、とても大切に思っていました。
©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
そんなサーシャの願いは、自分の代わりにミーシャがこの先の人生を生きること。
"消えるミーシャ"と"生きるサーシャ"という運命を反転させるため、主格交代―デルト―の魔法を開発してきたサーシャ。
その発動条件は、"ミーシャがサーシャを拒絶する"という非常に悲しい条件でした。
デルト発動のためにサーシャは今まで大好きなミーシャに冷たく当たってきたのです。
©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
デルトを発動するも、魔法は失敗。
どんなに酷いことをされてもミーシャはサーシャを拒絶していなかったのです。
このままではミーシャは消えてしまう。
そんな時、アノスが提案します。
「過去を変えればいい。」
二人の根源を15年前に送り込み、ミーシャとサーシャそれぞれの存在を成立させるというとんでもない発想。
正直ちょっと何言ってるのかよくわからない部分でもありますが、アノスが言うんなら間違いないんだろうなあと言う説得力があります。
アノスを信じ、過去に根源を飛ばそうとしたその瞬間、突如現れた謎の仮面男にアノスは心臓を一突きにされてしまうのです。
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現れた元凶アイヴィス・ネクロンと時の番神エウゴ・ラ・ラヴィアズ
謎の仮面男の正体は、二人に魔法をかけたアイヴィス・ネクロン。
心臓を一突きにされても、きっと視聴者の誰もが、
こんなんで死ぬわけないよなあ。
と思っていたことでしょう。
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「心臓を潰したぐらいで俺が死ぬとでも思ったか?」
アイヴィスは一瞬でやられ、アノス達は過去に根源を飛ばす儀式を再開します。
過去を改変しようとしたところ、次に現れたのは時の番神エウゴ・ラ・ラヴィアズ。
エウゴ・ラ・ラヴィアズは先ほど倒したアイヴィスに時の神の力を授け、再びアノス達と戦わせます。
時を止める力を前に防戦一方のアノス。
炎属性魔法で最高威力の<獄炎殲滅砲(ジオ・グレイズ)>を放つも、時が止められては当たりません。
ミーシャとサーシャをかばい、心臓を突き刺され、アノスは殺されます。
こんな短時間で二度も心臓を突き刺される主人公もそういないでしょう。
©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
高笑いをし勝利を喜ぶアイヴィス。
そんなアイヴィスの肩に手をのせ声をかける男の姿。
「殺したぐらいで、俺が死ぬとでも思ったか?」
あまりにも凄すぎて、もはや何を言っているのかよくわかりません。
今後のストーリーでアノスをピンチにさせるキャラクターは現れるのでしょうか。
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一瞬で蘇生したアノスに驚き、距離を取るアイヴィス。
最後の手段とばかりに万物の時間を停止させます。
そんな止まった世界でも当然のように歩いて近づいていくアノス。
これにはDIO様もビックリ。
©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
「時間を止めたぐらいで、俺の歩みを止められるとでも思ったか?」
アイヴィスの攻撃を軽くあしらいながら、アノスの名言のオンパレード。
「サーシャ、お前が望んだなら俺が運命をぶち壊してやる。」
「ミーシャ、お前が"奇跡が起きた"というのなら、俺が本物にしてやる。」
「願うな、祈るな、ただ我が後ろを歩いてこい。」
「お前たちの前に立ちふさがる、ありとあらゆる理不尽をこの俺が経った今から滅ぼしつくす。」
あまりにも頼もしすぎるアノスを信じ、過去に根源を送るサーシャとミーシャ。
最高に盛り上がったタイミングで流れてくるのはEDテーマ、
「ハミダシモノ」/ 楠木ともり
期間限定公開!TVアニメ「魔王学院の不適合者」ノンクレジットエンディング映像
ミーシャを演じる楠木ともりさん自身が手掛けたキャラクターに寄り添った歌詞と歌、重永亮介さんのかっこいいメロディーがよりこのシーンをドラマチックに仕立てます。
アイヴィスと一騎打ちになるアノス。
万物を滅ぼす始祖の魔剣・理滅剣ヴェヌズドノアを以って、時間を戻すことによる回復さえ許さず滅ぼされるアイヴィス。
「二度と忘れぬよう、恐怖と共に頭蓋に刻め。」
©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
「俺が魔王アノス・ヴォルディゴードだ。」
「おのれ、摂理の枠には収まらぬ不適合者~!」
と非常に言わされてる感満載の解説セリフと共にアイヴィスは打ち倒されたのでした。
迎えられるはずのなかった、みんな一緒の「十五の誕生日」
過去に根源を飛ばし、ミーシャとサーシャどちらも生きて迎えることのできた「十五の誕生日」。
ミーシャが欲しがっていた指輪を左手の薬指にはめてあげるアノス。
「誕生日、おめでとう。」
全く持って普通じゃないアノスが言うこの普通なセリフが染み渡ります。
©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
アノスに感謝の気持ちを伝えつつも、素直になれず強がりを言うサーシャ。
魔王としての圧倒的強さを見てなお、"アノスは友達"と言うミーシャ。
迎えられるはずのなかった「十五の誕生日」を平和に迎える3人の背中を祝福するかのように、ディルヘイドの朝日が優しく照らしていました。
おわりに
ここまで清々しく、俺TUEEEを堪能できる作品もそうないでしょう。
強いだけでなく、優しさも兼ね備えたアノスさんには尊敬しかありません。
仲を深めたこの3人が今後どのような学院生活を送っていくのか非常に楽しみです。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。もし記事が良かったなと思ったらSNSへのシェア、Twitterのフォロー等、ぜひともよろしくお願いいたします。
今後もアニメに関する記事を毎日投稿していきますので、ぜひご覧ください。
また次の記事で!