コミュニケーション。
会話内容はもちろんのこと、表情や身振り手振り、絶妙な空気感など、全人類行わないといけないことなのに、非常に難易度の高い大きな課題です。
自分も1対1の会話にはそこまで苦手意識はありませんが、大人数でのコミュニケーションは絶望的。
今回はそんな人と関わるのが苦手な人はもちろん、自分のウィークポイントを変えられない人に絶対に刺さるお話、
『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』第6話「笑顔のカタチ(〃>▿<〃)」について語っていきたいと思います。
『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』とは
TVアニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」PV ロングVer.
あらすじ
東京・お台場にある、自由な校風と専攻の多様さで人気の高校「虹ヶ咲学園」。
スクールアイドルの魅力にときめいた普通科2年の高咲侑は、
幼馴染の上原歩夢とともに「スクールアイドル同好会」の門を叩く。時にライバルとして、時に仲間として、
それぞれの想いを胸に日々活動するメンバーたち。「夢を追いかけている人を応援できたら……。」
9人と1人の少女たちが紡ぐ、初めての「みんなで叶える物語スクールアイドルプロジェクト」。
届け!ときめき――。
いままた夢を、追いかけていこう!
スタッフ
原作:矢立肇
原案:公野櫻子『シスター・プリンセス』『Strawberry Panic!』
監督:河村智之『三ツ星カラーズ』
シリーズ構成:田中仁『あんハピ♪』『ゆるキャン△』『八月のシンデレラナイン』
キャラクターデザイン:横田拓己『三ツ星カラーズ』『波よ聞いてくれ』『戦翼のシグルドリーヴァ』
デザインワークス:めばち『推しが武道館いってくれたら死ぬ』
美術監督:西倉力
セットデザイン:片岡一巳
色彩設計:赤間三佐子
CGディレクター:飯沼佑樹
撮影監督:杉山大樹
編集:小口理菜
音響監督:長崎行男
音楽:遠藤ナオキ
音楽制作:ランティス、サンライズミュージック
アニメーション制作:サンライズ
製作:2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、サンライズ、バンダイナムコアーツ、ブシロード、KADOKAWA、アスキー・メディアワークス
キャスト
高咲 侑:矢野妃菜喜
上原歩夢:大西亜玖璃
中須かすみ:相良茉優
桜坂しずく:前田佳織里
朝香果林:久保田未夢
宮下 愛:村上奈津実
近江彼方:鬼頭明里
優木せつ菜:楠木ともり
エマ・ヴェルデ:指出毬亜
天王寺璃奈:田中ちえ美
第6話「笑顔のカタチ(〃>▿<〃)」
あらすじ
歩夢たちとジョイポリスへ遊びに来た璃奈は、偶然来ていたクラスメイトに声をかけられる。
同好会のPVを見た彼女たちから、ライブを開催してほしいとの希望を聞く璃奈たち。
みんなともっと繋がりたい、本当の自分を見てもらいたい――。
その場でライブの開催を決意する璃奈。
同好会のメンバーの助けを借りて特訓を始め、そのおかげで自信もついてきた璃奈だった。
しかし、ふとガラスに写り込んだ何も変わっていない無表情の自分の姿を見て、思わず逃げ出してしまうのだった。
スタッフ
脚本:田中仁
絵コンテ:京極尚彦
演出:ほりうちゆうや
作画監督: 石川慎亮、加藤明日美、栗原裕明
ダンスパート絵コンテ・演出:京極尚彦
ダンスパート作画監督:栗原裕明
総作画監督:横田拓己、冨岡寛、吉岡毅、渡邊敬介
ピックアップポイント
想いを伝えるのが苦手な璃奈
感情を表情に出すことができず、想いを伝えるのが苦手な璃奈。
「友達になりたい。」
そんな一言ですら伝えるのにハードルがあり、友達を遊びに誘いたくても誘えない。
そんなある時璃奈は愛と出会い、繋がり、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に入ったのでした。
こんな自分でも変われるかもしれない、璃奈はスクールアイドルの活動を通して、大きく一歩進みたいと考えています。
東京ジョイポリスの『ZERO LATENCY VR』で遊ぶ一行
璃奈、愛、侑、歩夢の4人で東京ジョイポリスにやってきて、『ZERO LATENCY VR』のようなゲームで遊ぶ一行。
自分も中学時代に付き合っていた女の子の家族と一緒に来たことがある、思い出深い場所です。
「子供の時に来たことあるけど、今はこんなアトラクションもあるんだね。」
という歩夢のコメントは自分もちょうど同じこと思ってたなあとめちゃくちゃシンクロしました。
ジョイポリスのステージでライブを行うと宣言する璃奈
そこで出くわしたのは、ジョイポリスに遊びに来ていたクラスメイトの女の子たち。
彼女たちは、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の個人PVをしっかり確認しているほどのファンで、歩夢たちに対し、
「ライブの下見に来たんですか?」
と質問。
ジョイポリスのステージは最近、スクールアイドルも良くライブをしているのだとか。
自分の変わった姿を見せたい、友達になりたいと思う璃奈は、ここでライブをやると宣言。
開催日は来週の土曜という非常に短い期間での、ライブの準備が始まります。
ソロライブ!璃奈ちゃんステージ大作戦!!
個人PVはキャラに頼ってしまって、本当の自分ではなかった。
璃奈が本当の自分をアピール出来るようになるため、同好会メンバー一同協力の元、「ソロライブ!璃奈ちゃんステージ大作戦!!」が執り行われます。
バックステージの映像は自分で制作するとして、パフォーマンスは大きな問題。
ダンス、歌、MCなどそれぞれ得意なメンバーからみっちりと指導を受けます。
ライブの前にこういった努力描写が入るのは非常に感情移入度合いが上がりますね。
璃奈ちゃん家
オートロックの大きなタワマンに住む璃奈の家に、映像のチェックをしに行く一行。
ここでの璃奈のセリフは非常に印象的。
「私、小さいころから表情だすの苦手で友達いなかったから、一人で出来る遊びばっかりしてたんだ。」
「だから、高校生になってこんなに毎日がワクワクするなんて思わなかった。」
「こんなに変われるなんて思わなかった。」
一切表情を変えずに、自分の素直な感情を伝える璃奈。
心の内で、まさかそこまでのことを想っていたとは。
璃奈ちゃんを演じる田中ちえ美さんの、絶妙な感情の表現具合が素晴らしいワンシーンです。
変わりたいという思いと、変われない自分
「もう私は、この前までの私とは違う。」
パフォーマンスのレッスンも順調にこなし、映像の制作も進行中。
今までの自分とは変わっているはずと思っていた璃奈は、再度クラスメイトに友達になりたいと告げようとするも、ガラスに映る自分の無表情さに気付いてしまいます。
「私は、変われない…」
残酷な現実を目の当たりにした璃奈はレッスンも休み、一人部屋に引きこもるように。
しかしライブまでの時間は刻一刻と迫っています。
変わりたいと思っているのに変われないという辛さは、きっと誰もが体験したことがあるはず。
僕自身も仕事やプライベートでその辛さは日々実感しており、思い悩む璃奈ちゃんに非常に心を打たれました。
璃奈の想い
レッスンに来なくなった璃奈を心配し、璃奈の家を訪れる同好会メンバー。
部屋の中の段ボールに璃奈は隠れており、そこから溢れる自分の感情を吐露し始めます。
昔から、感情の表現が上手くいかず、友達が出来なかったこと。
高校から変わろうと思ったけど、また失敗してしまったこと。
そんな時、愛に出会い、スクールアイドルの凄さを知って、変わる努力をしてみようと思ったこと。
それでも、自分の表情が気になって、胸が痛くて、みんなと繋がることなんてできないと思ってしまうこと。
きっとそれは、自分の想いを伝えるのが苦手な璃奈が、初めて他の人に打ち明けた悩みだったのでしょう。
出来ないことがあってもいい
変わらなきゃいけない、完璧じゃなきゃいけないと思う璃奈に対し、出来ないことがあってもいいと告げる同好会メンバーたち。
出来ないことは出来ることでカバーすればいい、ダメなところも武器に変えればいい。
そんなアドバイスは、きっと璃奈一人では思い浮かばないような解決方法だったに違いありません。
「璃奈さんとこういうお話しできたの、初めてですね。」
せつ菜のこの一言で、璃奈はあることを思いつきます。
段ボールに隠れていたからこそ、素直に言えた気持ち。
璃奈が出した答えは…
「ツナガルコネクト」/ 天王寺璃奈(田中ちえ美)
【限定公開】ツナガルコネクト / 天王寺璃奈(CV.田中ちえ美)【TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』第6話ダンスシーン映像】
作詞はここまでの『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の全挿入歌を担当しているAyaka Miyakeさん。
作曲はボカロPとしてお馴染み、DECO*27さん。
編曲も同じくボカロPとして知られるポリスピカデリーさんが担当しています。
璃奈が出した答えは、表情を画面に映し出す「璃奈ちゃんボード」。
ライブステージ前のガラス張りの床に反射するこの笑顔を見ただけで、今までの璃奈ちゃんの苦労を考えると涙があふれてしまいました。
アニメを見る前にライブやCMでも、顔に電光掲示板が付けているキャラがいるということは知っており、
「なんで素顔でやらないんだろう、個性を出すためにはこんなことをするのか。」
と、正直マイナスなイメージを持っていた自分。
璃奈ちゃんの苦労も、悩みも、出来ることで出来ないことでカバーをしようという想いも知らずに、いったい何を勝手なイメージを持っていたのか。
過去の自分に説教したい。
電子音モリモリの気持ち良い楽曲に、璃奈ちゃんが作った、想いがたくさん詰まったバックステージの映像。
デート風な描写も非常に可愛らしく、耳も眼もメロメロ。
歌詞は、璃奈ちゃんの今の想いがたっぷりつまった内容になっています。
I mean… No more hiding… <yay yay>
Changing… So I'm trying now
出典: 「ツナガルコネクト」/ 天王寺璃奈(田中ちえ美)
今の自分の精一杯を見て欲しい、今変わっていけるように頑張ってる最中なんだという思いがヒシヒシと伝わってきます。
あれ?今こう思っていて
あ、そうじゃなくて(ええと あの…)
伝わんないや なんてったっけ
どうするんだっけ(あ。あ。ああ。)
出典: 「ツナガルコネクト」/ 天王寺璃奈(田中ちえ美)
伝えたい想いが伝えられない時の思考停止状態、あるあるですね。
この時の背景が"Now Loading…"となっているのも共感しかありません。
他にも"Ctrl+Z 効かないし"、"説明書"というワードも入っており、まさに璃奈ちゃんだからこその1曲。
ピコピコ系な楽曲なのに、しっかりと璃奈ちゃんの暖かい感情も乗っていて、みんなとの繋がりが感じられる素晴らしい楽曲です。
あと振付が可愛すぎる。
「綺羅星!」
翌日学校にて
クラスメイトに、昨日のライブの感想をいっぱい話したいからとお昼に誘われる璃奈。
バッグから画用紙を取り出し、顔に掲げたのは満面の笑みの"璃奈ちゃんボード"。
璃奈ちゃんの大きな悩みが解消された嬉しさを感じると共に、自分の得意なことで戦っていいんだという寛容なメッセージで第6話は美しく幕を下ろしました。
配信情報
各種見放題サービスにて絶賛配信中です。
なんとこの記事で『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の記事は4記事目。
1日1記事という制約上、偏りが無いように出来るだけ気を付けてはいるんですが、後で自分で見直して、
この話でこんなに感動したんだという記録は残しておきたいと思っているので、泣いてしまった話は記事にせざるを得ない。
『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』は1話1話、非常にクオリティの高い作品だなとヒシヒシ感じています。
今後も、もしかしたらいっぱい同作の記事を上げてしまうかもしれませんが、許してください。
自分も同じシーンで泣いた!
何が綺羅星だ馬鹿馬鹿しい。
など意見や感想があればコメントしていただけると嬉しいです。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。もし記事が良かったなと思ったらSNSへのシェア、Twitterのフォロー等、ぜひともよろしくお願いいたします。
今後もアニメに関する記事を毎日投稿していきますので、ぜひご覧ください。
また次の記事で!