麻雀。
子供から大人まで遊ぶことができ、ルールは覚えてしまえば簡単なのに、奥はどこまでも深い、日本でも大人気な不完全情報ゲームです。
自分も毎日「雀魂」をプレイしていますし、Mリーグや牌譜検討の生放送などもちょくちょく見ています。
今回は、麻雀初心者の時に思いつくようなあるあるネタをふんだんに盛り込んだ、トンデモギャグ麻雀回、『神様になった日』第4話「闘牌の日」について語っていきたいと思います。
『神様になった日』とは
TVアニメ「神様になった日」第2弾アニメPV【10月10日(土)24時より放送開始!】
あらすじ
彼女が神様になった日、
世界は終焉へと動き出した――
高校最後の夏休み、
大学受験を控えた日々を送る成神 陽太の目の前に、
ある日突然「全知の神」を自称する少女・ひなが現れる。「30日後にこの世界は終わる」
そう告げるひなに困惑する陽太だったが、神のような予知能力を目の当たりにし、その力が本物だと確信する。
超常的な力とは裏腹に天真爛漫であどけないひなは、なぜか陽太の家に居候することが決まり、2人は共同生活を送ることになる。
「世界の終わり」に向けて、騒がしいひと夏が始まる。
スタッフ
原作・脚本:麻枝 准(VISUAL ARTS/Key)『Angel Beats!』『Charlotte』
監督:浅井義之『Charlotte』『Fate/Apocrypha』
キャラクター原案:Na-Ga(VISUAL ARTS/Key)『Angel Beats!』『Charlotte』
キャラクターデザイン・総作画監督:仁井 学『ひなろじ from Luck&Logic』
美術監督:鈴木くるみ
撮影監督:梶原幸代
色彩設計:中野尚美
3D監督:鈴木晴輝
編集:髙橋 歩
音響監督:飯田里樹
音楽:MANYO・麻枝 准
アニメーション制作:P.A.WORKS
キャスト
ひな:佐倉綾音
成神陽太:花江夏樹
伊座並杏子:石川由依
国宝阿修羅:木村良平
成神 空:桑原由気
神宮司ひかり:照井春佳
天願賀子:嶋村 侑
鈴木央人:重松千晴
CEO:井上喜久子
第4話「闘牌の日」
あらすじ
陽太が美人弁護士・天願賀子のファンであることを知ったひなは、陽太の名前を使い、天願が主催する麻雀大会「リベルタス杯」のネット予選で勝ち抜き、本戦への出場権を掴み取る。
麻雀初心者であるにも関わらず、陽太は本戦に挑むことになり――。
スタッフ
脚本:麻枝 准(VISUAL ARTS/Key)
画コンテ・演出:上野壮大
作画監督:小島明日香、宮下雄次、小澤 円、Park Ae-lee、Shin Min Seop、Shin Hyung Sik、Lee Sang Jin、Kim Seok Yung
ピックアップポイント
「リベルタス杯」のために天鳳的な何かをプレイするひな
美人弁護士・天願賀子のファンである陽太のために、陽太の名前を使って麻雀ゲームをするひな。
この麻雀ゲームで上位に入ると天願が主催する麻雀大会「リベルタス杯」に参加することが出来ます。
シンプルなUIや、フォントはどう見ても天鳳。
ひなは一気通貫・ドラ1の手で8巡目にリーチをしていますね。
東家が東と南を西家から鳴いており、西家の河の8枚目が3mなのであがっているような…
この後滅茶苦茶な麻雀を教えるひなですが、ひな自身はしっかりと役などは理解しているようです。
ひなによる一夜漬け麻雀講座
麻雀のルールを知らない陽太にふわっと麻雀を教えるひな。
最近自分も初心者に麻雀を教えたことがあるのでわかりますが、一夜漬けで教えるのにも限界がありますよね。
あくまでふわっとの教えで、追加で中途半端に学ぶことを許さないひな。
初心者はなぜか役満から覚え始めたりして、いらない知識を付けるぐらいなら知らないことがあった方が強かったりするのは、かなりあるあるです。
まあ今回のふわっとは次元の違うふわっとなんですが。
早速、大会当日がやってきます。
牌を横にして捨てるのは"ゲン担ぎ"
要所のカン7mを引き入れ、小金山7巡目に親リー。
ところが陽太は牌を横にして捨てるのは"ゲン担ぎ"に過ぎないとの教えを受けており、迷わず4pを切り放銃。
リーチ・一発・タンヤオ・平和・ドラ1・裏1の跳満が直撃します。
しかしこれぐらいはちょうど良いハンデ。
勝負はまだまだこれからです。
白は印刷ミス
上家が中と發をポン。
大三元・小三元という役を知っていれば、白を切るのは相当な勇気がいる場面。
陽太は大三元・小三元どころか、引いてきた牌に何も書いていないことに驚きます。
そして思い出す、ひなからの教え。
「何も書いていない牌は印刷ミス。」
印刷ミスの牌なんて使えるわけがない。
陽太は迷わず白を切り、見事に放銃。
ホンイツ・トイトイ・小三元の倍満直撃を食らいます。
あっという間に点数はマイナス。
白に驚くのは初心者あるあるですよね。
自分も最初見た時は何に使う牌なのかよくわかりませんでした。
しかしここから陽太の快進撃が始まります。
二色同順
ひなから教わった法則、「異なる色で数字を揃えれば得点アップ」を元に手役を作っていく陽太。
陽太がたどり着いた役は二色同順。
マンズとピンズで678と見事にそろえ、初上がり。
実際の麻雀では三色同順しかありませんが、常識を打ち破る陽太の麻雀に不可能はありません。
二暗刻というローカルルールもあるぐらいですから、意外と現実的です。
三色同順を作る難しさにぶつかった時、誰しもが妄想してしまう役ですね。
途中まで通貫
教わったもう一つの法則「数字を気の済むところまで通貫させる」に従い、陽太が生み出した役は途中まで通貫。
一気通貫以外は通貫ではないという常識を打ち破る斬新な一手です。
いや、それじゃ順子は全部途中まで通貫じゃん。
と思うかもしれませんが、この時の陽太の手牌は1m-3m、4m-6m、そして7mが頭。
流石にこれぐらいは揃えないと途中まで通貫にはならないようです。
この役に関しては想像すらしたことがなく、自分がいかに常識人間かを思い知らされました。
東西南北
「東・南・西・北の牌を集めるといいことがある」と教わっていた陽太は、自分の手配にそれぞれ1枚ずつ風牌があることを確認すると、4枚を倒し暗槓。
槓ドラまでめくる、素晴らしい一手です。
見事槓ドラで、暗刻で持っていた4pがモロ乗り。
東西南北・ドラ3で満貫の上がりです。
麻雀を少し知ったばかりの頃って、素直に東西南北っていうべき時も東南西北って言いたくなってしまいますよね。
9の次は1
「ドラ表示牌が9の時、ドラは1。ということは…」という自然の摂理に基づけば、891を面子とすることだって問題なし。
ペンチャン待ちがない幸せな世界です。
流石に麻雀でこれをしようと思ったことはありませんが、七並べで13まで出た後はAを出して良いみたいなローカルルールを見た時は、革命的だなあと思いました。
亜空間麻雀という名前の超ローカルルールとしても存在するそうです。
ドラが1翻なら…ドラ隣は…
「ドラは1翻つくお得な役、ということは…」、そうドラ隣もきっとお得。
二色同順・ドラ隣・ドラ隣であがる陽太。
子の陽太が2,300点を獲得していますが特に供託がある様子も無し。
どういう点数計算になっているのか、役がめちゃくちゃでも少し気になってしまいます。
裏ドラ隣とか赤ドラ隣とかもあったら、ハイパーインフレ麻雀になること間違いなしです。
不純全
「純チャンの純は純粋の純、ということは…」、頭ぐらい一九牌じゃなくても純粋ではないけれど役にはちゃんとなる。
頭を2mで構成し、見事に不純全をあがります。
常識にとらわれた人はチャンタが頭をよぎったことでしょう。
まだまだそれでは、考え方が純粋すぎます。
ポーからの喰い七対子
「人の牌を拝借して対子を作ることも出来る」、その名もポー。
ポーで3副露し、そのまま喰い七対子へ一直線。
ドラ隣・ドラ隣も乗る、高打点な手に一気に化けました。
七対子のイーシャンテンから一向に進まない時は、思わずポーしたくなってしまいますよね。
すきっぷ
他家からの2軒リーチに高い仕掛け、優勢だった陽太も一気にピンチ。
そんな時もひなの教えが生きます。
「UNOで出来ることは大概できる」
華麗にツモ番をスキップし、陽太は見事に放銃を回避。
安牌がない時は誰しも夢に思う、麻雀あるあるです。
この時上家が、一枚切れの西単騎待ちのメンホンチートイ。
スキップを駆使しなければ確実にやられていたことでしょう。
多牌からの無限立直・東西南北・ドラ隣・ドラ隣・途中まで通貫・二色同順
ラスになるかどうかの瀬戸際の南4局。
陽太、痛恨の多牌。
しかし、牌は多ければ多いほど色々な組み合わせがある。
掛け合わせれば無限大。
まずは東西南北を華麗に決め、ツモ筋改善のためにリバース、極め付きにゲン担ぎのリーチを決めます。
もちろんただのリーチではありません。
3連続、4連続とあがるまで無限に続く、その名も無限立直。
5000・10000という謎点数の3本場は5300・10300、供託の2000点も併せて陽太はオーラスに大逆転。
とんでもルールなのに最後は本場と供託によるわずかな点数の差で逆転するドラマチックな展開でした。
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