『アイカツ!』再放送。
2019年の春からTOKYOMXにて再放送が始まり、もうすでにお話は2ndシーズン第71話まで進みました。
『アイカツオンパレード!』が終了してもまだ生きていられるのはこの再放送のおかげという方も多いはず。
今期アニメの感想も追いついていないけれど、どうしても記事にしたい神回、
第71話「キラめきはアクエリアス」について語っていきたいと思います。
『アイカツ!』とは
TVアニメ『アイカツ!』OPテーマ「KIRA☆Power」ノンクレジット映像
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO
あらすじ
私のアツいアイドル活動!
「アイカツ!」
始まりますっ!
主人公の星宮いちごは、ごくごくフツーの中学一年生の女の子。
ところが、親友のあおいに誘われてアイドル養成の名門校「スターライト学園」に編入したことで、いちごをとりまく世界がガラリと変わってしまう。
様々なライバルたちと出会い、
アイドルとしての心得を学びながら、
いちごはアイカツ!カードを使って数々のオーディションに挑戦していくことに。
新人アイドルいちごの、
明るく元気なアイドル活動が幕を開ける……!
スタッフ
企画:藤原茂樹、若鍋竜太、加藤陽一
原作:サンライズ
原案:バンダイ
監督:木村隆一『ポチっと発明 ピカちんキット』『けものフレンズ2』
スーパーバイザー:水島精二『機動戦士ガンダム00』『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜』
シリーズ構成:加藤陽一『宇宙兄弟』『妖怪ウォッチ』『ドリフェス!』
キャラクターデザイン:やぐちひろこ『UN-GO』『BEATLESS-ビートレス-』
デザインワークス:石川佳代子、渡部里美
作画監督協力:宮谷里沙
美術監督:大貫雄司
色彩設計:大塚眞純
撮影監督:大神洋一
編集:笠原義宏
CGプロデューサー:菊地等
CGディレクター:谷口顕也、北田伸
音響監督:菊田浩巳
音楽:MONACA『STAR DRIVER 輝きのタクト』『放浪息子』『テンカイナイト』
アニメーション制作:サンライズ
製作:テレビ東京、電通、サンライズ
キャスト
星宮いちご:諸星すみれ
霧矢あおい:田所あずさ
紫吹蘭:大橋彩香
神崎美月:寿美菜子
有栖川おとめ:黒沢ともよ
藤堂ユリカ:沼倉愛美
北大路さくら:安野希世乃
一ノ瀬かえで:三村ゆうな
第71話「キラめきはアクエリアス」
あらすじ
スターライト学園の霧矢あおいに、『フューチャリングガール』の星座プレミアムドレスのおひろ目ライブの話がまいこんだ!
あおいはうれしく思いつつも、自分に星座アピールを出せるのかと、ふあんにもかんじていた。
そんな時、ティアラから気になるある言葉を言われて…?
スタッフ
脚本:大知慶一郎
絵コンテ:戸部敦夫
演出: 佐藤和磨
作画監督:酒井香澄、菊池一真、柴田勝紀、前澤弘美
ピックアップポイント
しっかりと先輩をしているあおい
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スターライト学園3年生のいちご達。
かつては新人アイドルだったいちご達も今では立派な上級生です。
中でもあおいは、その的確なアドバイスや話しかけやすい雰囲気から後輩から相談を受けることも多く、その姿はまさに理想の先輩。
蘭ちゃんさんは憧れの先輩という遠い存在になってしまいそうだし、いちごはアドバイスを求めても感覚的な答えが返ってきそう。
あおいはあおいにしかできない、大切な役割を担っているのです。
そんなあおいに、大きなチャンスが巡ってくるのでした。
『フューチャリングガール』の星座プレミアムドレスのお披露目ライブ
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大きなチャンスとは、『フューチャリングガール』のトップデザイナー・神代レイさんからの星座プレミアムドレスのお披露目ライブのオファー。
あおいの衣装を代表する1つ、クリスタルアクエリアスコーデですね。
お披露目ライブでは星座アピールが出せるかどうかが非常に肝心。
2ndシーズンが始まったばかりの第52話では、星座アピールが出せるかどうか自信がなかったあおいは、帰国して間もないいちごにライブを譲っています。
嬉しいオファーではあるものの、果たして自分に星座アピールが出せるのか。
あおいは自分自身の可能性について心の底から悩んでいます。
ティアラ学園長の言葉
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そんなあおいの前に現れたのはドリームアカデミーのティアラ学園長。
少し話を聴いただけで、あおいのやる気と不安がごちゃまぜになった心中を察します。
さすがはあっという間にドリームアカデミーをトップのアイドル学校にまでしたティアラ学園長です。
あおいはティアラ学園長に自分のことをアイドルとしてどう評価しているか聴くと、思わぬ答えが返ってきました。
「あおいちゃんってさ、なんていうかほら… そう!水みたいな存在だよね!」
詳しい内容を話す前に、打ち合わせの時間になってしまい席を立つティアラ学園長。
一体"水みたいな存在"とはどういう意味なのか。
あおいはより一層頭を悩ませるのでした。
水のイメージ
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"水"という存在のイメージをいちごに聴くあおい。
冷たくっておいしい、
毎日飲んでるけどあんまり意識したことない、
お米を炊いたりお風呂やお洗濯で知らず知らずのうちに使っている。
身近にあるありがたい存在ではあるけれど影は薄い。
そんな印象にあおいは肩を落とします。
あおいの様子を心配するスターライト学園の仲間達。
普段は元気いっぱい楽しそうにしているおとめちゃんから出てくる心配の言葉には、おとめちゃんの仲間思いな気持ちとスターライトクイーンになってからの成長を感じます。
えびポンのストラップを差し出す蘭
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悩んでいるあおいを見かねて、えびポンのストラップを差し出す蘭ちゃんさん。
自分が星座アピールを出したときに力をもらったえびポンなら、きっとあおいの力になってくれるはず。
それでも大好きなえびポンが自分から離れるのは辛くてついつい出てしまう涙。
"美しき刃"のたまらない表情です。
他にもユリカ様はヘモグロビンZ、おとめちゃんとさくらからは甘いスイーツ、かえでからはかえで寿司、仲間思いのみんなからもらったプレゼントであおいは元気を取り戻します。
その一方で、自分一人で輝ける力を身につけないといけないと考えるあおいはとある決断をするのでした。
スターライトクイーンカップを思い出すあおい
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自分一人で輝ける力を身に着けるため、山籠もりを決意したあおい。
その道中で考えるのは、周りが見えなくなるぐらい熱くなれない自分とそれが原因で敗れたスターライトクイーンカップ。
今まで多くは語られなかった、いちごがアメリカに行っている際のスターライトクイーンカップでは、絶対にスターライトクイーンになるんだというおとめちゃんの強い熱い気持ちにあおいは届きませんでした。
バックで流れる「Wake up my music 〜Respect Ver.〜」がまた切ない。
自分のアニメ人生の中でも特に大好きなこのBGMに、思わず涙がこみ上げてきます。
水がない!
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キャンプ場でテントを組み立て、山籠もりがスタートと思ったのも束の間。
あたりには食料もなく、蛇口をひねっても水は出てこず。
水がある前提で持ってきた食べ物たちも食べることが出来ません。
というかなんでお米を袋で持ってきているんでしょうか…
水がないと何もできない。
普段当たり前に使っていて意識していなかった大切なことに気づかされます。
あおいといちご 水と…
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食べるものもなくて困っているあおい。
そんなあおいの隣に、当たり前のようにいちごがやってきます。
いちごがもってきたおにぎりを食べながら、語られるのはアメリカに行っていた頃のいちごの話とあおいへの想い。
アメリカでは寂しいなと思う時もたくさんあったこと。
日本を発つ時にもらったあおいの手紙にいつも励まされていたこと。
あおいと一緒にステージに立つと凄く安心すること。
周りをちゃんと見て全体を考えられるのはあおいにしかない長所だということ。
「私、自分より周りを見ちゃうのが弱点だって思ってた。でも、そんな私を必要としてくれる誰かがいるのなら…」
いちごは3月15日生まれのうお座。
あおいは1月31日生まれのみずがめ座。
水があることではじめて元気いっぱいに泳ぎ回れる魚。
かけがえのない二人の関係性を表す言葉があるとするならば、
"穏やかじゃなさすぎる!"
「prism spiral」
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO
自分自身の可能性を信じて、全力でステージに臨むあおい。
歌うのはもちろん、あおいの大切な楽曲「prism spiral」。
キャッチ―なのに大人な雰囲気も漂う、最初期からあるレジェンドソングです。
クリスタルアクエリアスコーデのキラキラは自信に満ちたあおいに本当にぴったり。
見事星座アピールも成功させる最高のステージを見せてくれました。
みんなの花を咲かせる支え
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星座アピールの成功を自分のことの様に喜んでくれるいちごや、スターライトの仲間達。
そんな中、あおいのモノローグで物語は締めくくられます。
「私は、いちごみたいになれないかもしれない。でも、私は私であればいい。みんなの花を咲かせる支えとなる、そんな私に。」
水をテーマにしたストーリーを考えた時、一番最初に思い浮かべるのはやっぱり花ではないでしょうか。
そんなもっともわかりやすく、印象に残る大切なイメージを一番最後のモノローグまでとっておく。
急に山ごもりをするような「アイカツ!」らしさをしっかりと出しつつ、いちごとあおい、スターライトのみんなの関係性を描き、花のお話を温存して最後にこんなにも綺麗に締めくくる。
大知慶一郎さんの名脚本が光る30分でした。
今後も、75話、85話、87話、95話、100話、106話、111話、118話、121話、130話、136話、141話、145話、148話、155話、163話、168話、172話、176話と大知さん脚本回は続いていくので毎回注目して視聴したいですね。
今期アニメでは『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。-完-』や『トミカ絆合体 アースグランナー』でもシリーズ構成・脚本をされているのでそちらも要チェックです。
おわりに
"『アイカツ!』を見ておけば幸せになれる。"
あおい役を演じる田所あずささんが残された名言ですが、第71話を見るとより一層心に沁みる名言です。
『アイカツ!シリーズ』を見て育ったかそうでないかで人格形成に大きな差が生まれることは明らか。
見ていない人には本当に見て欲しい名作なんですが、きっとこの記事を読んでくれている人はみんな既に見終わっている人だろうから難しいところですね。
今後もまだ素晴らしいアニメに出会えていない人たちのためにも、どんどん自分の大好きだという気持ちを発信していこうと思います。
いちごとあおいの関係性大好き!
『アイカツ!』で一番好きなお話はこのお話!
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今後もアニメに関する記事を毎日投稿していきますので、ぜひご覧ください。
また次の記事で!