CEOが自分に恋。
様々な経験を積んで、色々大切なものがあるであろうCEOが一番自分を大切に思ってくれるってめちゃくちゃ最高のシチュエーションですよね。
今回は『恋とプロデューサー〜EVOL×LOVE〜』に出てくる大企業、ファーレイグループにてCEOを務めるゼンの過去やその想いにフィーチャーした、
第7話「繋がった記憶」について語っていこうと思います。
『恋とプロデューサー〜EVOL×LOVE〜』とは
TVアニメ『恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~』第3弾PV
©恋とプロデューサー/Paper Pictures/MAPPA
あらすじ
「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」
亡き父の跡を継いだわたしは、小さな映像会社「キセキエンタテイメント」の社長兼プロデューサーとして、TV番組『奇跡発見!』を盛り上げようと日々奮闘していた。
そんなわたしの前に現れたのは立場も性格も違う4人の『Evolver(超進化人類)』。
天才科学者として知られるシモン。
人気絶頂のアイドルであるキラ。
警官としてEvolver犯罪対策局に勤めるハク。
そして、わたしの会社の出資者であるファーレイグループCEOのゼン。彼らEvolverと出会うことで、わたしは父の死の真実と、自分が失った記憶、そしてその裏に潜む巨大な陰謀へと巻き込まれていくことになる。
わたしと彼らが全力で走り続けた先にたどり着く真実とは…。
スタッフ
原作:恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~(Papergames)
監督:境宗久『ゾンビランドサガ』『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』
シリーズ構成:𠮷村清子『鉄のラインバレル』『カードファイト!! ヴァンガードG』『THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッド・オブ・ハイスクール』
キャラクターデザイン:山口仁七『リルリルフェアリル~妖精のドア~』
総作画監督:桑原剛
エフェクトアニメーション:村松尚雄『パズドラ』『GRANBLUE FANTASY The Animation Season 2』『LISTENERS』
美術設定:田村せいき
美術監督:森川裕史
色彩設計:田辺香奈
撮影監督:三舟桃子
編集:後藤正浩 (リアル・ティ)
音楽:加藤裕介『群れなせ!シートン学園』
音響監督:境宗久
音楽制作:Digital Double
プロデュース:崴智娯楽 Emoto Entertainment /CAAnimation
アニメーション制作:MAPPA
キャスト
キラ:柿原徹也
ゼン:杉田智和
ハク:小野友樹
シモン:平川大輔
わたし:金元寿子
第7話「繋がった記憶」
TVアニメ『恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~』#07予告「繋がった記憶」
あらすじ
アメリカの大手TV局HBSから舞い込んだ番組制作依頼。
このチャンスをものにすべく、わたしは初回ゲストとしてファーレイCEOのゼンを何とか口説き落とし、番組収録に臨む。
収録当日、収録内容確認のためセットを案内されるわたし。
しかし、なぜかわたしだけセットの牢屋へ閉じ込められてしまう。
その瞬間、わたしの記憶が呼び覚まされる。
スタッフ
脚本:村越繁
絵コンテ:古川順康
演出:宇田鋼之介
作画監督:中村深雪、鈴木理沙、袴田裕二、丸山翔子
総作画監督:山口仁七、高原修司
ピックアップポイント
アメリカの大手テレビ局からの番組制作依頼
©恋とプロデューサー/Paper Pictures/MAPPA
アメリカの大手テレビ局、HBSから番組制作依頼を受けたわたしちゃんたち一行。
倒産危機のキセキエンタテイメントにとっては濡れ手で粟。
是が非でも番組制作を無事に成功させたいところです。
古賀葵さん演じるユイちゃんが犬みたいで非常に可愛い。
ところがその初回ゲスト候補はファーレイCEOのゼンで…
ゼンをゲストに呼ぶため苦難するわたしちゃん
©恋とプロデューサー/Paper Pictures/MAPPA
見込める利益などをまとめた資料を提出し、ゼンに出演を依頼するも何度も断られるわたしちゃん。
そして締め切りギリギリになって出演を承諾するゼン。
ゼンは自らHBSについて調べており、元から出演する気満々。
わたしちゃんに経験を積ませるため無理な試練を出していたゼンの不器用な優しさと、プンプンするわたしちゃんの可愛さがたまりません。
「俺の言葉はどんな契約書よりも確実だ。」
ゼンの圧倒的な自信が感じられる、人生で一度はいいから口に出してみたい日本語です。
赤の女王仮説
©恋とプロデューサー/Paper Pictures/MAPPA
本作で頻出するキーワードなので一応説明を。
元々はアメリカの進化生物学者である"リー・ヴァン・ヴェーレン"が提唱した進化に関する仮説の1つです。
『鏡の国のアリス』に登場する「赤の女王」の発言をモチーフにしており、軍拡競争と有性生殖の利点を説明する仮説なのですが、本作ではこの二つが合わさったニュアンス。
『恋とプロデューサー〜EVOL×LOVE〜』の世界は特殊能力を行使できる遺伝子「Evol」を持った超進化人類「Evolver」がいる世界です。
端的に言えば、
より力のある方が生き残る。
より遺伝子的に優れている方が生き残る。
こういった考え方が『恋とプロデューサー〜EVOL×LOVE〜』のテーマの1つとしてあるんだよ、ということは今後の話を見ていくうえで認識しておいた方がいいのかもしれません。
そこまで深く考えずに、この言葉を
"キセキエンタテイメントを存続させようと頑張ってるわたしちゃん可愛いな"
と捉えるのもまた一つの解釈でしょう。
本当にわたしちゃん可愛いですよね。
普段男性向けのアニメを見ない女性ファンでも、『B-PROJECT』第1期の澄空つばささんの声として覚えている方も多いかもしれません。
幽閉されるわたしちゃんを救いにくるゼン
©恋とプロデューサー/Paper Pictures/MAPPA
バラエティ番組の大掛かりな施設に入っていくわたしちゃんと番組スタッフ。
何故かいきなり乱暴にされ、監獄に閉じ込められてしまいます。
突然のことへの驚きと、思い出される昔の記憶にパニック状態になるわたしちゃん。
そんな中、鉄の扉を蹴破って助けに来てくれたのはゼンでした。
スタッフのいきなりな行動にも驚きましたが、鉄の扉を蹴破るゼンのパワーは一体どうなっているのか。
いくら超進化人類だとはいえ、そこまで進化していたとは…
襲われるゼンとわたしちゃん
©恋とプロデューサー/Paper Pictures/MAPPA
ゼンも同じタイミングで投獄されそうになっていましたが、お得意の"ザ・ワールド"、時を止める能力で逃げ出していました。
"ハーミット・パープル"のような使いづらい能力ではありません。
襲いかかってくる番組スタッフたちは当然のように発砲してきたり、それどころか火球まで放ってきます。
敵には"マジシャンズレッド"使いがいるのでしょうか。
辛くも火球から逃れ、二人はセットの外へと走ります。
リンクする過去の記憶と火球をその背で受けるわたしちゃん
©恋とプロデューサー/Paper Pictures/MAPPA
蘇る過去の記憶でも、ゼンをかばい自らを犠牲にするわたしちゃん。
一度は火球を避け、今回こそは同じ運命にならないかと思われましたが運命は変えられず。
"ゼンがバラエティ番組中に恥ずかしい想いをすればいいのに"と思っていたわたしちゃんですが、ゼンのために想うよりも先に身体が動いてしまう健気で真面目な性格が伺えます。
その姿はナッパから孫悟飯を守るピッコロさんのよう。
怒り爆発のゼン
©恋とプロデューサー/Paper Pictures/MAPPA
わたしちゃんを傷つけられ、怒り心頭のゼン。
次元を歪め、敵の火球どころか敵ごと次元の彼方へ葬り去ります。
ここで気になるのが2つのポイント。
1つ目に関しては、確かにこの作品1人1つしか能力が使えないとは言っていないような気がします。
今まで1人1つの能力という設定が基本だったのでそう思っていましたが、特殊な条件下ではそのルールが適用されないのかもしれません。
2つ目に関しても、確かにこの作品「Evolver」の能力が全員バラバラだとは言っていないような気がします。
今まで全員の能力がバラバラだったのでそう思っていましたが、実はそんなことなかったのかも。
「Evolver」に関する謎は今後のお話の中で明かされていくのかもしれません。
幼き日のゼンとわたしちゃん
©恋とプロデューサー/Paper Pictures/MAPPA
実は幼いころ、一緒に遊んでいたゼンとわたしちゃん。
わたしちゃん視点で描かれる物語ではゼンとは大人になってから初対面のようでしたが、こんな思い出を抱いてゼンはわたしちゃんと接していたんですね。
車に轢かれそうになったわたしちゃんを時を止めて救うゼン。
ところがそこに謎の黒服集団が現れて…
一命をとりとめたわたしちゃん
©恋とプロデューサー/Paper Pictures/MAPPA
一週間の眠りから眼を覚ますと、そこには病室で待っていてくれたゼンの姿が。
憎まれ口も叩かずに、お医者さんを呼んできてくれるゼン。
わたしちゃんを傷付けてしまったことに大きなショックを感じているのでしょう。
飾ってある花はピンクのガーベラとポピー。
その花言葉は"感謝"、"いたわり"。
©恋とプロデューサー/Paper Pictures/MAPPA
あの完璧なゼンにあごひげが。
一週間の間、側で待ち続けてくれたゼンの優しさが伝わってくる描写です。
いや、ちょっと待って欲しい。
一週間ひげを剃らなかったらもっと無精ひげの伸びた怪しい人物になっているはず。
もし仮に、ゼンがひげを完全脱毛していて一週間のうちに少しずつ伸びてしまったという描写なのだとしたら、さすがにお風呂に入った方がいいんじゃないかという気もしてくる。
一人の男性視聴者としてここはどういう意図の描写なのか非常に気になるシーンです。
明かされる17年前の経緯
©恋とプロデューサー/Paper Pictures/MAPPA
あーんしながら語られる17年前の経緯。
どちらの立場も羨ましい。
拉致事件の後離れ離れになってしまった、わたしちゃんとゼン。
ゼンはBLACK SWANという組織が事件に大きく関わっており、そのBLACK SWANがHBSに出資したことを知っていました。
そのため今回の依頼を受け、BLACK SWANについての情報を少しでも得ようと今回のテレビ番組への出演を承諾したのです。
17年前の事件を再現しようとしたBLACK SWAN、その思惑はわたしちゃんが殺されかけることで暴走する「Evolver」の能力に関係があるのかも。
そう感づいたゼンはわたしちゃんの安全を考え、病院から出られないように手を回すのでした。
3週間後
©恋とプロデューサー/Paper Pictures/MAPPA
依然、病院から出られないわたしちゃん。
そんなわたしちゃんを心配してシモンがお見舞いに来ています。
手に持っている花はキキョウ。
花言葉は"永遠の愛"。
ちょっと愛が重そう(誉め言葉)なシモンにぴったりです。
シモンとゼンが遭遇し、ひと悶着あるも大きな問題にはならず。
このあたりでそろそろルート分岐を考えてしまいますね。
街を見下ろし語らい合う二人
©恋とプロデューサー/Paper Pictures/MAPPA
仕事や生活には不安のない、ゼン。
そんなゼンが不安に思うのはわたしちゃんを守れるかどうか。
拉致事件の時に守ってくれたわたしちゃんを今度は自分が守らなければならないと、ゼンは強い決意を抱いているのでした。
わたしちゃんは、自分が交通事故から守ってもらった過去を思い出したこと、ゼンの背中に隠れず前に進み続けていきたいことを打ち明けます。
互いの想いを打ち明ける二人を照らす夜景と、流れるメインテーマのアレンジBGMが作り出す最高のムード。
「そうだったな、お前はそういう人間だ。だから俺は…」
17年も前から自分のことを探し続けていてくれたゼン。
時には厳しく当たられることもありましたが、その本当の優しい気持ちを感じ取ったわたしちゃんは…
おわりに
記憶が繋がり、話が大きく動き始める起点となるであろう第7話。
花の描写や過去と現在のリンクなど細かい描写が非常にこだわられていて、見所しかありません。
「Evolver」の謎やBLACK SWANの思惑などまだまだ分からないことも多い本作。
今後の展開が非常に楽しみです。
ゼンかっこよかった!
ひげの描写はこういう理由があるんです!
など、意見や感想などあればコメントしていただけると嬉しいです。
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今後もアニメに関する記事を毎日投稿していきますので、ぜひご覧ください。
また次の記事で!