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【商品紹介】「スター☆トゥインクルプリキュア オフィシャルコンプリートブック」キャスト&スタッフインタビューや全49話プレイバックの内容盛りだくさんな一冊!【感想・レビュー】

 5/21に「スター☆トゥインクルプリキュア オフィシャルコンプリートブック」が発売されました。

 今まで全シリーズのプリキュアを見てきて、まさか16作目で自分の一番好きなプリキュアが変わるなんて思いもしませんでしたが、そんな『スター☆トゥインクルプリキュア』がギュギュっと詰め込まれた一冊を紹介していきたいと思います。

 

 

 

 「スター☆トゥインクルプリキュア オフィシャルコンプリートブック」紹介

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 約100ページの大ボリュームの一冊ですが、この紹介を読んでまた購入していない人が「買って読んでみたい!」と思えるような紹介ができればと思います。

 主に8つの項目に分かれているので、それぞれ触りの部分をお話いたします。

・キャスト&スタッフ おつかれさま寄せ書き色紙

・イラストレーションギャラリー

・キャラクターコレクション

・全話ストーリーガイド

・キャストインタビュー

・イベントレポート

・スタッフインタビュー

・ムービーガイド

キャスト&スタッフ おつかれさま寄せ書き色紙

 本誌でしか見ることのできない、寄せ書き色紙となっています。

 キャストの寄せ書き色紙は、短い一文の中にキャラクターらしさと自分の思いが詰め込まれていて、ちょっとこれだけで泣けてしまいます。

 スタッフの寄せ書き色紙は、それぞれスタッフの個性が出ており、非常ににぎやかな1枚になっています。メインスタッフの話はインタビュー等で聴くこともできますが、裏で支えてくれたスタッフの直のコメントが見られるのは非常に嬉しいですね。

イラストレーションギャラリー

 番宣イラストや、アニメ情報系雑誌のために書き起こしたイラスト等8枚が収録されております。初出タイミングや、担当アニメーターの情報も記載されています。

 特にアニメ情報系雑誌のために書き起こされたイラストは、かなり高くアンテナを張っていないと見逃してしまいがちな情報ですし、買い損ねた人にも大変ありがたいですね。

 買っていたとしても、1枚のイラストを見るために雑誌を引っ張り出してくるのも中々の労力ですので、1冊にまとまっているのは大変ありがたいです。

 そもそも、アニメ情報系雑誌の書き下ろしイラストを追いかけて雑誌を購入している熱心なファンは、本誌も間違いなく買っている気はしますけどね。

キャラクターコレクション

 キュアスター/星奈ひかる、キュアミルキー/羽衣ララ、キュアソレイユ/天宮えれな、キュアセレーネ/香久矢まどか、キュアコスモ/ユニ、5人の変身バンク、必殺技、変身後のデザイン、表情集、制服、コスチュームバリエーション、それぞれのグッズや家族、関係者のデザイン等、このページを見るだけでそのキャラクターのデザイン全てがわかるような素晴らしい特集になっております。

 個人的には、コスチュームバリエーションが非常に懐かしさを感じました。映画撮影時の衣装や、オークション会場でのドレス、浴衣、人魚スタイル、ドン・フワフワファミリーの衣装、ハロウィンの衣装、サンタ服等、見るだけでひかるたちのドタバタで楽しい冒険の日々が思い起こされます。

 メインキャラクター5人だけではなく、フワやプルンス、スタープリンセスたちや、訪れた惑星の人々、観星中の生徒や観星町の人々、ゲストキャラクターはもちろん、非常に魅力的だったカッパード達ノットレイダーやノットレイ&ノットリガー、アイワーンロボまでしっかりと載っており、まさに「スター☆トゥインクルプリキュア オフィシャルコンプリートブック」の名にふさわしい、コンプリートな仕上がりになっています。

全話ストーリーガイド

 毎年出ている『プリキュアシリーズ』のオフィシャルコンプリートブックですが、やっぱり一番何度も繰り返して読むのはこのストーリーガイドですね。

 どんなに大好きな作品でも、定期的に見返さないと細かい部分の記憶は失われてしまいます。特に『プリキュアシリーズ』は毎シリーズ約50話ということもあり、全ての話を見返そうと思うとなかなかの労力になりますよね。

 そんな時、このストーリーガイドが非常に役立ちます。

 大切なカットの画像と共に、その話数で起こったこと、キャラクターが感じた感情、ゲットしたアイテム等が300字前後で振り返ることができます。

  ぼくが初めて買った「スマイルプリキュア! コンプリートファンブック」はいまだに読み返しますし、大変重宝しています。

 どの話数が好きだった?みたいな話をするときにも非常に役立ちますね。ちなみに自分は、めちゃくちゃ絞ろうと頭を悩ませた結果、2話、13話、26話、29話、30話、37話~49話という結論になりました。

 早いうちに『スター☆トゥインクルプリキュア』で記事を書きたいなと思います。

キャストインタビュー

 全話ストーリーガイドがもっとも見返す機会が多い部分だとしたら、もっとも感情移入してしまう部分がこのキャストインタビューですね。

 「スター☆トゥインクルプリキュア 感謝祭」で明かされた、実はそれぞれ全員別のキャラクターのオーディションを最初に受けていたという部分の掘り下げや、キャラクターの役作りや大変だったところ、収録現場の様子や、思い出のシーン、今作で非常に大きなテーマとなった「歌」について、さらには15年後の姿について等の質問がされています。

 読んでいて面白いなと思ったのが、5人それぞれ近しい質問を受けているのに解答がそれぞれ結構バラバラなところです。個性が強く、それを大事にしてきたこの作品だからこそ5人それぞれが、それぞれの感情を持ち、一緒に助け合いながらこの作品を完成させたんだなというのをひしひしと感じます。

 ちょっとひいき目も入っているかと思いますが、『スター☆トゥインクルプリキュア』は特にキャスト間の仲が良く、そういったコメントも多く見受けられ、見ながらニヤニヤしてしまいます。

 各キャストへのコメントが載っているのも非常に嬉しいです。

 

 成瀬瑛美さんは自身がプリキュアの大ファンでプリキュアになりたいという夢を叶えたこと、初めての長丁場のアニメーション作品でのメインキャラクターとしての収録について等、成瀬瑛美さんでないと体験し得なかったことについてたくさん語られており、非常に読みごたえがありました。

 大変だったこともたくさんあるとは思うのですが、文面で見ても伝わってくる持ち前の明るさで、非常に前向きに語られており、成瀬瑛美さんがキュアスター/星奈ひかるを演じてくれて本当に良かったなあとしみじみ思いました。

 

 小原好美さんは初めて人前で歌ったライブの体験や、他のキャストが全員歌手として活動していることへのプレッシャーについて語っています。また、キャスト以外のアニメーション制作に関わったすべての人への感謝も語っており、小原好美さんらしさ全開のインタビューになっています。

 小原好美さんはこの作品を通して自分が一番大好きになった声優で、いまや小原好美さんに関連するコンテンツは全て触れに行く大ファンになってしまいました。間違いなく自分が今一番好きな声優さんであり一番好きな人間です。周りへの配慮や感謝を感じる場面が非常に多く、随所ににじみ出る真面目さがあまりにも人間として魅力的すぎるんですよね。このインタビューを読んでより好きになりました。

 

 安野希世乃さんはプリキュアとして2回目の出演をするというかなりレアな体験についての話や、前向きで完璧超人に見えるえれなさんと誰よりも真剣に向き合ってからこそのコメントをたくさんされていました。話数の時系列で語られている部分もあり、前項の全話ストーリーガイドを見直しながら読むことでより一層感情移入しながら読むことができると思います。

 42話の、えれなが心からの笑顔を見せてくれないと悩む母のお話は本当に衝撃的で、43話の泣きじゃくるえれなの姿は自分の心に深く刻まれています。そんな大切なシーンをどこまでもえれなと向き合ってきた安野希世乃さんのコメントと共に振り返ることができるこのインタビューは必読です。

 

 小松未可子さんは自分とは全く性格の異なるまどかというキャラをいかに演じていくかについて非常に深く語っています。人間だれしも意図的ではなくとも、表と裏の部分があると思います。真面目でいなければと思うまどかさんも、友達と自由気ままに遊びたいという気持ちがありました。父親に隠し事をしたくない思うまどかさんも、自分のやりたいことを貫き通したいという気持ちがありました。素の状態がまどかさんと反対な小松未可子さんならではのインタビューとなっています。

 小松未可子さんと安野希世乃さんは『スター☆トゥインクルプリキュア』現場における頼れる先輩感のイメージが大変強く、俯瞰的に現場を見つつも思いっきり楽しんでいる姿が見て取れるインタビューは非常に小松未可子さんらしさを感じました。1年間この作品を通して小松未可子さんの色々な情報に触れていく中で、小松未可子さんが声優の間でも非常に友達が多く人気な理由がひしひしと伝わってきました。

 

 上坂すみれさんは、途中からのアフレコ参加について、緊張した点や、迎え入れてくれたキャストのみんなへの感謝について語っています。また、プリキュアとは結び付かない自分の姿や、ブルーキャット、マオ、ユニという3人の演じ分けについても答えており、このインタビューを読んで改めて演じ分け部分を見直してみたいなと思いました。

 声優界でも圧倒的な個性、しかもプリキュアとは全く別の方向性の個性を持つ上坂すみれさんが『スター☆トゥインクルプリキュア』に真摯に向き合う内容のインタビューで、読んでいてとても感動してしまいました。ちょっと失礼ですけど、上坂すみれさんは"仲間"や"絆"とは縁遠そうなイメージで、作品に感情移入して涙を流すことも無さそうだと勝手に思っていました。「スター☆トゥインクルプリキュア 感謝祭」の終演前のトークで涙を流しながら、この作品について語る上坂すみれさんは本当に衝撃的で、思わず自分ももらい泣きしてしまったのを覚えています。まあその前から泣いていたんですけど。

 メインキャラクター5人以外にもフワ役の木野日菜さん、プルンス役の吉野裕行さん、ダークネスト/へびつかい座のスタープリンセス役園崎未恵さん、ガルオウガ役の鶴岡聡さん、カッパード役の細谷佳正さん、テンジョウ役の遠藤綾さん、アイワーン役の村川梨衣さんもインタビューも載っておりますのでぜひ、ご覧ください。

イベントレポート

 A4の本誌の半分の上に「スター☆トゥインクルプリキュアLIVE 2019 KIRA☆YABA!イマジネーションライブ」、下に「スター☆トゥインクルプリキュア 感謝祭」のレポートが載っている非常にコンパクトな紹介になっています。

 『スター☆トゥインクルプリキュア』はこれまでの全シリーズで初めて、単独イベントが2回あったプリキュアで、スタッフのこの作品への思い入れの強さを感じます。

 キャラクターショーをアニメのイベントと一緒に行うのも初めての挑戦で、派手で緻密に計算された演出、素晴らしいキャラクターの入れ替わり、アクロバットな戦闘シーン等、初めて気づいた魅力がたくさんあって、またぜひキャラクターショーを見たいと思える素晴らしいイベントでした。

 また、感謝祭の朗読劇、「15年後の再開」は最終回後に再会したプリキュア5人が女子会を中野で開き、酔っぱらいながら言いたいことを言いまくる、笑いあり、嘔吐ありのあまりにも衝撃的な内容だったので、ぜひイベントに参加できなかった人はBD・DVDを見て衝撃を味わってほしいですし、参加した人はきっと何度でも見たいと思っていることでしょう。

 個人的には、人前で歌うことが初めてだった小原好美さんがちょっとしたミスをしつつも、お客さん一人一人と目を合わせながらキュアミルキーとして歌う姿があまりにも感動的なのでぜひ見ていただきたいですね。

スタッフインタビュー

 『プリキュアシリーズ』が大好きでずっと見続けているオタクに一番うれしいコーナーがこちらのスタッフインタビュー。

 今回はシリーズディレクターの宮元宏彰さん、シリーズ構成の村山功さん、キャラクターデザインの高橋晃さん、音楽の林ゆうきさんと橘麻美さん、プロデューサーの柳川あかりさんと田中昴さんにインタビューされています。

 僕がアニメを見て感じたことよりももっともっと高い次元で、どういうメッセージを伝えたいのか、細かいこだわりのポイント、15周年という節目を迎え16年目として踏み出した一歩としての気持ち等、スタッフの皆さんの溢れんばかりの思いがインタビューから伝わってきます。

 合計16ページの大ボリュームで普段自分たちが目にすることのできない、本作を支えてきてくれたスタッフのコメントを読めば、より一層『スター☆トゥインクルプリキュア』が大好きになること間違いなしです。

 細かい内容はぜひ皆さんの目でお確かめください。

ムービーガイド

 『映画 プリキュアミラクルユニバース』、『映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』、『映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』の3作品のあらすじや、見所を紹介するとともに、それぞれの作品で監督を務めた、貝澤幸男さん、田中裕太さんのインタビューが掲載されております。

 『映画 プリキュアミラクルユニバース』は『スター☆トゥインクルプリキュア』のデビュー作ということで、全話の放送が終わったいま改めて見直すことで初々しさを感じることができると思いますし、それぞれの成長がよりはっきりと実感できると思います。

 特に成瀬瑛美さんは、全シリーズ中でも最も周りから色々なことを吸収して成長していったキャストだと思いますので、そのストーリーをこの映画を見て感じていただければと思います。

 『映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』は全プリキュア映画で一番好きという次元を超えて、自分が見た映画の中で最も好きな作品になりました。

 今での全プリキュア映画とは一線を画す、新しい試みがいっぱいつまっていますし、『スター☆トゥインクルプリキュア』を見たことがない方も楽しめる構成になっています。

 詳しいことを語り始めるとこの「スター☆トゥインクルプリキュア オフィシャルコンプリートブック」紹介記事という趣旨から外れてしまいますので、また今度別の記事を書きたいと思います。

 

 『映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』は新型コロナウイルスの影響で上映開始が2度伸びてしまうという前代未聞な状態になってしまっています。『ヒーリングっど♥プリキュア』の本放送も延期しているので『ヒーリングっど♥プリキュア』のメンバーが初々しくなくなっている!みたいな状態にもならない点は安心(?)できます。

 いち早く、新型コロナウイルス騒動が収まって、安全にアニメーション制作ができる環境が整い、アニメ本放送がされ、映画館に足が運べるようになる日を心待ちにしています。久々に『スター☆トゥインクルプリキュア』のメンバーが活躍する姿も楽しみです。  

おわりに

 多様性が重視される現代社会で、「多様性×イマジネーション」で色々な考え方を受け止めて認め合っていく本作は、大人から子供まで全ての人類に見て欲しい名作です。

 そんな名作の魅力をギュギュっとまとめた一冊、本編を見る前の予習にも、復習にも大変役立つと思います!

 最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。もし記事が良かったなと思ったらSNSへのシェア、Twitterのフォロー等、ぜひともよろしくお願いいたします。

 今後もアニメに関する記事を毎日投稿していきますので、ぜひご覧ください。

 また次の記事で!