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『BNA ビー・エヌ・エー』第5話「Greedy Bears」野球回はやっぱり作画回で神回!TRIGGERファンへの嬉しいサービスも【あらすじ・感想】

 「野球回のあるアニメは名作」、昔から伝わるアニメ界の言い伝えですが、5/7に放送された第5話「Greedy Bears」も『BNA ビー・エヌ・エー』で描きたい世界がひしひしと伝わってくる神回でした。TRIGGERファンなら思わずニヤニヤしてしまう要素もたっぷりありました。

 

 

 

bna-anime.com

 今、ホームページが「ベアーズ」にジャックされていてめちゃくちゃ可愛いです!


TVアニメ『BNA ビー・エヌ・エー』第2弾PV

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『BNA ビー・エヌ・エー』とは

あらすじ

 “人類”と“獣人”が共存する社会。
 獣化遺伝子・獣因子を持つ獣人たちは、近現代の自然の消失により住処を追われ、人類の前に姿を現した。各国が共存のための対応に追われるなか、日本では獣人が獣人らしく生きるための獣人特区『アニマシティ』が設置される。
 それから10年の月日が経ち、『アニマシティ』に17歳のタヌキ獣人・影森みちるがやってくる。普通の人間だったが、ある日突然タヌキ獣人になった彼女は「ここなら自由に生きられる!」と喜ぶが、ひょんなことからオオカミ獣人・大神士郎と出会い、『アニマシティ』にもこの街にしかない危険がたくさん潜んでいることを知る。
 頑固な性格で過剰に人間を嫌う士郎とは衝突を繰り返しながら、みちるは怪しい女のマリーや、市長のロゼ、獣人生活協同組合のジェムとメリッサなど、たくさんの人々に出会い、それまで知らなかった“獣人”たちの生き様を学んでいく。そして、タヌキの少女とオオカミ男に生まれた絆は、やがて世界を変える鍵になる。
 なぜ、みちるは獣人になってしまったのか。その謎を追ううちに、予想もしていなかった大きな出来事に巻き込まれていくのだった。

引用元:『BNA ビー・エヌ・エー』公式HP STORYより

キャスト

影森みちる:諸星すみれ

大神士郎:細谷佳正

日渡なずな:長縄まりあ

アラン・シルヴァスタ:石川界人

ジェム・ホーナー:家中 宏

メリッサ・ホーナー:斉藤貴美子

バルバレイ・ロゼ:高島雅羅

マリー伊丹:村瀬迪与

石崎浩一:乃村健次

立木勇次:中 博史

ジェム・ホーナー:家中 宏

メリッサ・ホーナー:斉藤貴美子

ルドルフ・フリップ:多田野曜平

白水総理:大塚芳忠

スタッフ

監督:吉成曜

シリーズ構成:中島かずき

コンセプトアート:Genice Chan

キャラクターデザイン:芳垣祐介

総作画監督:竹田直樹

美術監督:野村正信

色彩設計:垣田由紀子

撮影監督:設楽 希

編集:坪根健太郎

音楽:mabanua

制作:TRIGGER

第5話「Greedy Bears」

あらすじ

 元バスケ部のみちるはアニマシティでバスケを始めようとするが、なぜだか代わりに野球をすることに。

 しかし、獣人たちの野球は死人が出るほど盛り上がる、ギャンブル前提の死闘試合だった。

 ひょんなことからクマ獣人たちの極弱チーム『べアーズ』に入ったみちるは、バカだけど気のいい彼らをまとめ上げ、試合で勝ち上がっていく。

 ところが、賭博の元締めのギャングと八百長のために負ける約束をしていたべアーズの監督は困ってしまう。

 けれど、みちるの熱意に感化されたべアーズや獣人たちは、賭け金なしの純粋な野球の勝敗に楽しさを知っていく。 

引用元:『BNA ビー・エヌ・エー』公式HP STORYより

スタッフ

脚本:うえのきみこ

絵コンテ:今石洋之

演出:宗廣智行

作画監督:すしお

注目ポイント

人間と獣人、富裕層と貧困層の対比と「Greedy Bears」というサブタイトル

 1話完結のお話でありながら、『BNA ビー・エヌ・エー』の主題となる人間と獣人の対比関係を富裕層と貧困層の対比関係で見事に表したお話でした。

 野球賭博が横行し、八百長によって勝利することが許されない貧困街出身チームの「ベアーズ」。表面上は人間と獣人の共存を謳いながら、実際は獣人が自由に生きていけないアニマシティの象徴ともいえる構図です。

 アニマシティで獣人達が隠れて生活しているように、「ベアーズ」のダンテ監督も野球が大好きな気持ちを抑えつつ、獣人として野球を続けるため、ひどい仕打ちを受けながら八百長を受け入れています。

 かつてダンテ監督が人間界の野球チームに所属し、酷い差別を受けながらも野球を続けている姿は強い野球への愛情を感じさせてくれます。「俺たち獣人は野球で食ってくにはこの道しかねえんだよ!」というセリフには強い野球への愛と現状を受け止めるしかない覚悟と諦めが詰まっていました。

 また、ジャッキーをはじめとした「ベアーズ」のメンバーも決勝戦の「キラーアニマルズ」戦で負ければ大金を渡すというオファーを受けており、無気力に試合を続けていきます。

 人は誰しも大きな力の前では逆らうことを諦め、目の前の小さな幸せをつかむ道に逃げようとしてしまいます。生まれ持っての種族や貧富の差、そんな抗いようのない大きな力に刃向かうよりも、明日を生きるための目の前の幸せに飛びついてしまうのです。

 そんな「ベアーズ」の面々を見てみちるは、「死ぬ気で正々堂々と戦って生きてみろ!」と壁にボールを投げつけながら叫びます。このセリフは「ベアーズ」に向けてでもあるし、野球賭博に関係する獣人に向けてでもあり、貧富の差や種族の差という大きな壁に抗うことを諦めてしまった全ての獣人に対してのメッセージだったのかもしれません。

 試合には負けてしまいましたがその後、ダンテ監督は八百長の報酬を受け取らず、「ベアーズ」のメンバーは野球が上手くなる道具を一生リボ払いで購入します。

 目の前の幸せよりもその先にある未来のために、「ベアーズ」は「Greedy Bears」、「貪欲なクマ」になったのです。

 

けれんみの効いた見ていて気持ち良い作画とコミカルなコンテと表情

 みちるの力を入れるとその部位が膨張して、血流が流れるように全身に力が伝わっていく描写、めちゃくちゃ気持ち良いですよね。特に今回は野球回ということもあって随所でその描写を楽しむことができます。

 チーターダッシュからフェンスとバックスクリーンをよじ登って腕を伸ばしてボールをキャッチ、しっぽをクッションにして着地のシーンも『BNA ビー・エヌ・エー』らしさが詰まっていてとても良かったです。

 オリジナル作品ということもあって、こういう設定だったらこういう演出できるよね、という脚本よりも描きたいアニメーションを先行して考えていそうなところが多いのが、TRIGGER作品の醍醐味でもあり、視聴者が愛してやまないところだと思います。

 野球アニメでは絶対にできない、ルール無視の野球描写も素敵でした。対バッファローズ戦では、上から俯瞰したコミカルなバントシフトの描写から全員でボールに突っ込み、ホームへの返球。みちるはボールを追い越し見事ホームイン。僕たちが見たいアニメーションってこういうものだなあと強く実感しました。

 他にもアニメーションの醍醐味が詰まったカットがいっぱいあるので何度も見返して欲しいです。

 ジャッキー(CV:潘めぐみ)をはじめとした小ネタ

 『リトルウィッチアカデミア』が大好きで、『BNA ビー・エヌ・エー』も視聴している人はまず最初に気付いているでしょう。

 みちるの声優、諸星すみれさんって『リトルウィッチアカデミア』4話に出てきた「ナイトフォール」の作者、アナベルじゃん!と。

 覚えていない人のために説明すると「ナイトフォール」はロッテが大好きな小説で、アナベルは自分が書いている作品に自信がないけれどロッテに励まされて執筆活動を頑張っていこうと決意する、そんなお話がリトルウィッチアカデミア第4話です。

 そんな諸星すみれさんが今回主役を演じるということでキャスト発表の段階からニヤニヤしていましたね。

 『リトルウィッチアカデミア』から『BNA ビー・エヌ・エー』の「SHINING LINE*」がここにはあるんだなと、諸星すみれさんだけに。

 そして今回、『リトルウィッチアカデミア』でアッコを演じた潘めぐみさんがゲストキャラクターのジャッキーとして登場!

 見ている皆さんももちろん感じているとは思いますが、アッコとみちる根本的な部分がそっくりですよね。どこまでも前向きでちょっと向こう見ずなところもあるけれど、彼女たちの突っ走っていく背中に僕らは元気や勇気をもらいます。

 ジャッキーは前述したとおり、貧富の壁に諦めを感じて、目の前のお金で満足しようと闘うことから逃げています。そんなジャッキーがみちるの言葉に勇気をもらって、みちるのボールをキャッチャーミットでがっちり掴むシーンは強烈なインパクトがありました。

 アッコも決して一人で最後まで前向きでいられ続けたわけではなく、ロッテやスーシィ、ルーナノヴァのみんなの言葉や力を借りて一歩踏み出す勇気をもらっていました。そんな姿とジャッキーがリンクしてしまってめちゃくちゃボロボロ泣いてしまいましたね。

 他にもバッファローズネタや、『ドカベン』の山田太郎ネタ等、小ネタが満載です。今後も画面の端から端まで見落とすことなくこの作品を堪能していきたいです。

 

recess 〜The Art of Little Witch Academia〜

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番外編:野球回があるアニメって本当に名作揃いなの?

 これは本当です。一部ではありますが僕の大好きな野球回がある作品を紹介しますのでぜひ何かの機会にご覧ください。

・『フリクリ』第4話「フリキリ」

→ガイナックス、TRIGGER作品ではおなじみ、小倉陳利さんがコンテ、作監、設定を務めており、あの庵野秀明さんも友情メカ作監を務めています。

・『宇宙をかける少女』第9話「Q速∞」

・『涼宮ハルヒの憂鬱』第4話「涼宮ハルヒの退屈」

・『STAR DRIVER 輝きのタクト』 第10話 「そしてマリノの初恋」

・『Angel Beats!』第4話「Day Game」

・『プリキュアシリーズ』結構な頻度でやってます。

・『宇宙よりも遠い場所』第13話「きっとまた旅に出る」

 

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配信情報

 Netflix独占で既に12話まで配信中です!先が気になって仕方ない方はぜひNetflixでその結末をご覧ください。

www.netflix.com

 『フリクリ』はNetflixでの配信は行っていないため別の見放題配信サービスがお勧めです。色んなアニメの野球回もぜひその目でご確認ください。