2020年5月9日、『犬夜叉』の続編『半妖の夜叉姫』が発表されました。『犬夜叉 完結編』の放送が終わり10年、まさかまさか続編の制作が決定するなんて思いもしませんでした。
放送は2020年秋ということで丸5か月ほどありますが、今まで制作されたテレビシリーズだけで193話。計画的に早めに振り返っていきましょう。
『犬夜叉』とは
あらすじ
現代でごく普通に暮らす中学3年生の女の子・日暮かごめは、 ある日突然戦国時代にタイムスリップ。 50年前に巫女・桔梗に封印された半妖の少年・犬夜叉と出会う。
かごめは自分の体の中から出てきた「四魂の玉」を悪しき者たちが狙っていることを知る。 妖怪の力を強める働きがあると言われている四魂の玉。桔梗の生まれ変わりであるかごめには、その玉にまつわる不思議な力があるらしい。
しかし、四魂の玉は妖怪との戦いで砕け散ってしまった。ここに、かごめの力で封印を解かれ、50年の眠りから目覚めた犬夜叉と、時を越えた旅人かごめの、四魂の玉のかけらをめぐる大冒険が始まった!
50年前に犬夜叉と桔梗を罠にはめ、弥勒一族に風穴の呪いをかけた因縁の男・奈落や、犬夜叉の刀・鉄砕牙を狙う兄・殺生丸など、数々の敵たちとの激闘。コギツネ妖怪・七宝、不良法師・弥勒、妖怪退治屋・珊瑚といった仲間達との出会い。そして、蘇った桔梗と、かごめ、犬夜叉の三角関係の行方は!? 舞台は戦国。それぞれの想いを胸に、彼らの旅は果てしない広がりをもって続く…。
引用:犬夜叉|読売テレビ・日本テレビ系 イントロダクションより
スタッフ(『犬夜叉』)
原作:高橋留美子「犬夜叉」(小学館「週刊少年サンデー」連載)
企画:諏訪 道彦(よみうりテレビ)、植田 益朗(サンライズ)
シリーズ構成:隅沢 克之
キャラクターデザイン:菱沼 義仁
美術監督:池田 繁美
音響監督:鶴岡 陽太
撮影監督:伊藤 久美子
編集:鶴渕 友彰
色彩設計:佐藤 美由紀
音楽:和田 薫(サウンドトラックス:avex mode)
原案協カ:都築 伸一郎、三上 信一、村上 正直、熊谷 崇
広報:永井 若菜(よみうりテレビ)、藤本 美歩(よみうりテレビ)、辰見 真左美(サンライズ)
アシスタントプロデューサー:斎藤 朋之(よみうりテレビ)、北田 修一(よみうりテレビ)
監督:青木 康直
プロデューサー:諏訪 道彦(よみうりテレビ)、富岡 秀行(サンライズ)
制作:よみうりテレビサンライズ
スタッフ(『犬夜叉 完結編』)
原作:高橋留美子「犬夜叉」(小学館 少年サンデーコミックス刊)
監督:青木 康直
副監督:佐藤 照雄
シリーズ構成:隅沢 克之
キャラクターデザイン・総作画監督:菱沼 義仁
美術監督:池田 繁美
色彩設計:佐藤 美由紀
CG:小森 稲穂、福士 直也
撮影監督:小川 滋見
編集:鶴渕 友彰
音楽:和田 薫
音響監督:鶴岡 陽太
プロデューサー:斎藤 朋之、浅井 認、小形 尚弘
チーフプロデューサー:諏訪 道彦(よみうりテレビ)、植田 益朗(サンライズ)
アニメーション制作:サンライズ
制作:読売テレビ小学館サンライズ
キャスト
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
殺生丸:成田剣
邪見:長島雄一/チョー
りん:能登麻美子
奈落:家中宏/森川智之
神楽:大神いずみ
神無:ゆかな
鋼牙:松野太紀
銀太:吉野裕行
白角:岸尾だいすけ
桔梗:日高のり子
楓:京田尚子
琥珀:矢島晶子
冥加:緒方賢一
刀々斎:八奈見乗児
おすすめポイント
『犬夜叉』の魅力は到底ブログの1記事で書ききれるものではないので、厳選して厳選して、見ていない人が見たくなるような、見てきた人が内容を思い出せるような、端的なまとめにしたいと思っています。
高橋留美子作品の中でも最も壮大な冒険譚と闘い、キャラクターの深掘り、三角関係
舞台はあらゆる願いを叶えるという宝玉「四魂の玉」を巡り人間と妖怪の争いが続く、戦国時代の日本です。
高橋留美子先生と言えばやはり、『うる星やつら』、『めぞん一刻』、『らんま1/2』、『境界のRINNE』等どちらかというと現代を舞台にしたラブコメディの印象が強く、名立たるるーみっく作品の中では『犬夜叉』は少し異質な存在でもあります。
そんな壮大な冒険であるがゆえに、犬夜叉と共に旅をするかごめ、弥勒、珊瑚、七宝等々仲間との出会いや仲間一人一人のストーリー、気持ちや生きてきた生涯がしっかりと描かれます。特に七宝の家族とのエピソードは強烈な印象があって放送からどれだけ経っても自分の心にしっかりと残っています。
戦闘の作画も非常に素晴らしく、子供ながらにアニメーションの良さを『犬夜叉』で知ったといっても過言ではないかもしれません。
さらに大事なのはその戦闘1つ1つに理由があって、特に犬夜叉の兄、殺生丸との戦いは息をのまずにはいられません。妖怪の殺生丸と半妖の犬夜叉が何度も何度も戦いながら違いを認識し、お互いを認め合い、情を知っていく姿には多くの視聴者が心を打たれたことと思います。
そしてやっぱり犬夜叉と、かごめと桔梗の三角関係。高橋留美子先生の描く恋愛は本当にそれぞれの距離感、空気感が絶妙で、歯がゆいときもあれば一気に近づくときもあったり、見ててめちゃくちゃドキドキしてしまいます。
強すぎる主題歌と劇伴
『犬夜叉』懐かしいけど、見返す時間ないなあと思っているあなた、主題歌だけでも聞きなおしませんか。きっと、頭の中に映像がフラッシュバックして昔の大好きな記憶が蘇ってくるはずです。主題歌一覧はこちら。
V6 / CHANGE THE WORLD(YouTube Ver.)
人格形成期に聴いた楽曲は本当に涙腺に来ますよね。どの楽曲も特に歌詞が凄くてもうそれキャラソンじゃん!みたいな歌詞まであったり、本当にとんでもない。
和田薫先生の劇伴も素晴らしい。「決戦の時」を筆頭に、いまだに耳にする機会が多くありますし、聴くだけで『犬夜叉』の曲だ!となる圧倒的な存在感がありますよね。
配信情報
現在、hulu、バンダイチャンネル、Netflixにて見放題サービス配信中です。話数は多いですが在宅時間が長い今がチャンスです!
『半妖の夜叉姫』
あらすじ
とわ、せつな、もろはは、妖怪と人間の血を引く半妖の少女たちだ。
幼い頃、森の火事に巻き込まれ、離ればなれになった双子の少女、とわとせつな。とわは、時代樹の時空を越えるトンネルをくぐり抜け、戦国時代から現代へとタイムスリップ。かごめゆかりの日暮家の娘として育てられ、武道に長けた女子中学生に成長した。一方、戦国時代に残された妹のせつなは、妖怪退治屋のお頭となった琥珀の下で妖怪退治を生業にしていた。
もろはは、かごめと犬夜叉の娘。賞金稼ぎとして「化け殺しのもろは」の異名を取り、やはり妖怪退治に明け暮れている。
とわとせつなが別れ別れになってから、10年。時代樹の時空を越えるトンネルが再び開かれた。現代に現れたせつなと再会するとわだったが、せつなは何故かとわのことを忘れてしまっていた。
せつなと共に、現代にやって来たもろはも加わり、とわたち「半妖の夜叉姫」が、現代を、そして戦国時代を、縦横無尽に暴れ回る!引用元:半妖の夜叉姫 公式HP あらすじより
スタッフ
監督:佐藤照雄
シリーズ構成:隅沢克之
メインキャラクターデザイン:高橋留美子
アニメーションキャラクターデザイン:菱沼義仁
音楽:和田薫
アニメーション制作:サンライズ
製作:サンライズ、小学館、読売テレビ
おすすめポイント
スタッフ再集結
スタッフ見たとき、つい涙ぐんでしまいましたね。『犬夜叉 完結編』から10年、『犬夜叉』からはもう16年の歳月が経っています。
それでも、スタッフが再集結してくれたというのは、本当にこの作品が制作側からも愛されているということです。
佐藤照雄監督、菱沼義仁さんは『アイカツ!』シリーズでもお名前をお見掛けしていたので、果たして3人のヒロインをどう魅力的に描いてくれるのか楽しみで仕方ありません。
和田薫先生も、現在放送中の超名作キッズアニメ『パズドラ』の大成功に貢献されていてもっともっと好きになりました。ファイト中の緊迫感は和田薫先生の劇伴があったからこそだと思います。
旧BGMのアレンジをどう使ってくるのかなあとか、単純に『犬夜叉』の新規劇伴が聴けるのも楽しみです。
殺生丸の娘!?小出しに出された気になる情報
一体、殺生丸は誰と結婚して子供を授かったのでしょうか…。順当に考えればりんちゃんが濃厚かとは思いますが、逆に邪見や別の人との可能性も…
現在出ている情報が非常に少ないため、さらなるストーリーの情報や、キャストの発表等が待ち遠しいです。ぱっと見男の子と見間違うほどボーイッシュなデザインが非常に良いですよね。
おわりに
高橋留美子先生の作品はリアルタイムで見ていたわけではなく、アニマックスやキッズステーションの再放送で学生時代に噛り付いて見ていました。人格形成期に見たアニメは一生の宝物だなあとしみじみ感じています。
今後も高い頻度で投稿していこうと思いますので良かったら毎日見に来た挙句感想や意見等コメント、Twitterでのリプライ等どんどん送ってきてくれると嬉しいです。