3/24からスマートフォン向けの定額アニソン聞き放題サービス「ANiUTa」が配信開始となりました。
すでに配信から一か月ほど経っていますが、自分もアニサマ先行応募のために今更ながらインストールしました。
自分は欲しいCDを買ったり、TSUTAYAでレンタルしたりでアニソンの音源を集める趣味があるのですが、月額600円で5万曲以上のアニソンが聞き放題という圧倒的コストパフォーマンスの良さに心を惹かれつつも、本当にそんな曲数があるのか半信半疑でもあったし、「ANiUTa」とどう向き合っていくか自分の中でも結論を出すために「ANiUTa」のメリット、デメリットをまとめて記事にしてみました。
メリット
コストパフォーマンスの高さ
毎クール50本以上の新作アニメが放映されている現在、全OP,ED,挿入歌等を集めようとすると単純計算で100曲近い曲があると思います。
自分も上画像の様な感じで毎クール分のプレイリストを作っているのですが、手間もお金もまあかかります。CDを買っている分は抜きとして、TSUTAYAのレンタル履歴の残っている分を確認したところ、2016年10月は18枚、11月は138枚、12月は39枚、2017年1月は33枚、2月は102枚、3月は56枚と借りており、6ヶ月で376枚、一か月平均62枚のCDを借りている計算となりました。
当日レンタルのオタクと一泊レンタルのオタク、多数派がどちらなのかよくわかりませんが、交通費等もろもろ込み兼、ダウンロードで楽曲を買うオタクも意識して1枚200円の計算とすると月額で12000円程、TSUTAYAに貢いでいることになります。
その点、「ANiUTa」は600円です。20倍の額の差がここにあり、余った11400円があれば円盤が2枚は買えます。イベントにも1回か2回ぐらいいけます。オタクは常に金欠との戦いだと思うので、このコスパの良さは本当に魅力的です。
アニメタイトルでの曲検索ができる
上画像のように、作品名、アーティスト名、ランキングでの検索のほか、キーワード検索で楽曲を見つけ出すことが出来ます。
アーティスト検索はどんなプレイヤーにも基本機能として付いていますが、ランキング検索と作品名検索ができるのは聞き放題サービスの強い点だと思います。
流行に乗りたいウェイって感じのオタクはランキングを参考にするとアニメを見なくても知ったかぶりするのに非常に便利なのではないでしょうか。
作品名検索は自分が見落としていたり、今まで集めようともしていなかった楽曲を見つけることが出来たり、色々新発見もできますし、曲名がパッと思い浮かばなくても調べやすいといったメリットがありますね。カラオケでアニソンのジャンルを開いて何を歌うか決めようとした時にそういえばこんなアニメあったなあってなる感覚に近いものがあります。
サウンドトラックが結構ある
"アニソン"という定義がどこまでの音楽を含むのかは人それぞれ意見のある所かと思いますが、自分は劇伴も立派な"アニソン"だと思っています。「ANiUTa」もその点は同じな様で、主要な劇伴が揃っています。
例えば、アニメ劇伴界一の知名度を誇る、菅野よう子さんなら
こういった具合にかなりのラインナップが揃っています。普段劇伴を聴かない人も聞き放題なのでぜひこの機会に聞いてみてはいかがでしょうか。ちなみに自分が一番好きな長岡成貢さんの曲は一曲もありませんでした。
"アニソン"の定義という話つながりで、「ANiUTa」はやたらとゲームソングがいっぱいあります。アニメの曲よりも多いんじゃないかなと思うほど。ゲームソングは専門分野ではないので気になる人はぜひその目でお確かめください。
特集がおもしろい
自分の好きなキャラクターや声優が誕生日だと、今日はその人の歌を聞いてみようとか、クリスマスだからクリスマスのアニソンを聞いてみようとか、普段とは変化をつけてアニソンを聞きたくなる時、たまにありますよね。「ANiUTa」はまだそんなに数は多くないですが、個人ではあまりやらないような特集を組んでくれています。
これからどんどん特集が増えていくといいですね。普通の人には思いつかないような癖のある特集とかしてほしいです。
「ANiUTa」会員限定先行チケットがある
アニサマの先行チケットにつられてインストールした自分ですが、約一か月で、
・アニュータライブ2017「あにゅパ!!」会員限定チケット先行受付
・「楠田亜衣奈 2nd LIVE TOUR‘17 YEAR♡♡♡♡♡♡♡」会員限定チケット先行受付
・「GRANRODEO LIVE TOUR 2017 Pierrot Dancin’ 追加公演」会員限定チケット先行受付
・「渡部優衣 FUN FAN FESTIVAL 2017」会員限定チケット先行受付
・「Animelo Summer Live 2017 -THE CARD-」ANiUTa会員限定チケット先行受付
・「CHIYO-ST.LIVE 2017 -GENESIS-」会員限定チケット先行受付
とかなり精力的に活動を行っています。このあたりはanimeloLIVEから受け継がれたものなのかなという気がしますね。animeloLIVEは月額1100円でアニソンライブ見放題という形を売りにしていましたが、dアニメストアが月額400円でアニソンライブもアニメも見れるというほぼ上位互換の存在となっており、残念ながらサービス終了となってしまいました。
その点で「ANiUTa」はdアニメストアや、他の音楽聞き放題サービスとはかなり差別化できているので長続きしてくれるんじゃないかなと期待しています。
デメリット
ない曲はない
(「ANiUTa」公式HP,主な参加レーベルより)
こちらが主な参加レーベルとなっています。主要なレーベルはそろっているのかなというぱっと見の印象はありますが、「SACRA MUSIC」、「日本コロムビア」、「キングレコード」等は未参加です。上坂すみれのヤバい〇〇を見て、ちょっとこの人の曲を聞いてみるかとなっても、たまにははいふりの曲を聴くかとなっても、
参加していないレーベルの曲は当然ありません。我こそはキングレコードの奴隷也という人が加入しても後悔してしまうかもしれないので、聞きたいアニソンがあるかどうかはしっかり確認してから加入するのが良いと思います。
ちなみに、アイドルマスターの楽曲は、Lantisがレーベルとして参加しているにもかかわらず、
765、シンデレラ、ミリオン、Mマスすべての楽曲がありません。ご注意を。
AndroidかiOSが搭載されいないと使えない
スマホアプリとして配信されているので、PCではもちろん、独自OSを使用したウォークマンやiPodでも利用できません。さらに言えば、オフラインで使用するにはキャッシュデータとして使用する機器にデータが残っている必要があります。Androidを搭載していもモバイル通信機能がないウォークマン等ではWi-Fi環境下で一度再生してキャッシュデータとして残しておくか、スマホでテザリング等をしながらでないとどこでも自由に音楽再生というわけにはいかないようです。
電池消費や音質の観点、ソシャゲと同時起動したくない等の理由からスマホで音楽を聴くことに抵抗がある人には結構大きな問題点かと思います。
ちなみにパケット代は、
1曲を4分とした場合、通常音質(128kbps)なら約4メガバイト、高音質(320kbps)ならば約9メガバイトとなります。
(「ANiUTa」アプリ,ヘルプより)
一度キャッシュデータとして残ってしまえばそれ以降はかからないと思いますが、格安SIM等でデータ通信料が毎月ギリギリだったりする人は気を付けた方がいいかもしれませんね。
一般人ならスマホで聞けるならそれでいいじゃん、となるところかもしれませんが、オタクは無駄に注文が多いのでオタクのニーズに対応していってもらえるとありがたいです。
ハイレゾ非対応
数年前からかなりの地位を得てきたアニソンハイレゾ音源が「ANiUTa」は非対応です。なんだかんだ自分もウォークマンとスマホを使い分けないと、持っている175GB分のハイレゾ音源が腐ってしまうので大変悩みどころに感じています。データ自体が大きいのでこれから先対応していくということもないでしょう。ハイレゾ音源か否かにかかわらず、「ANiUTa」にはないけど自分は持ってる音源との向き合い方が非常に困ります。
サービス停止の恐怖
「ANiUTa」にない音源だけ集めればいいじゃん!と一瞬考えましたが、もしサービス停止してしまったら、穴だらけの音源が残るだけとなってしまいます。「ANiUTa」がある間もウォークマンのプレイリストが穴だらけなのが気になってしまいますね、めんどくさいオタクなので。
まとめ
圧倒的なコストパフォーマンスと配信されていない楽曲もあるという事実を天秤にかけてどこまで妥協できるかが問題だと思います。
一切問題なく妥協できるのであれば、「ANiUTa」だけですべてことが済み大変便利に使うことが出来ると思います。
配信されていない楽曲もどうしても聞きたい場合は、「ANiUTa」アプリと他のメディアプレイヤーを両立して使うことになるでしょう。しかし、外出先で複数の機器ないしアプリを使い分けるのは手間に感じてしまいそうですね。
全ての音源を集めたい場合は、「ANiUTa」は必要ないでしょう。
自分はスマホ1台とAndroid搭載のウォークマン1台とAndroid非搭載のウォークマンが1台あるので、うまく使い分けつつも結局音源は全部集めることになりそうです。
この記事が「ANiUTa」を使うかどうか迷ってる人の手助けになっていたら幸いです。それではいいアニソンライフを。