いらすとや。
可愛く豊富なフリー素材で、このブログでもお世話になっている、非常にありがたいウェブサイトです。
そんな"いらすとや"のキャラクターに声がついて動くという、非常に斬新な試みが用いられたアニメが生まれました。
ということで今回は、"いらすとや"とのコラボで大きな話題を呼びつつ、しっかりと本編も見所十分な名作『100万の命の上に俺は立っている』について語っていきたいと思います。
『100万の命の上に俺は立っている』とは
あらすじ
合理的で単独行動が好きな中学3年生四谷友助は、ある日ゲームじみた異世界に転送された――。
すでに転送されていたクラスメイトの新堂衣宇、箱崎紅未とともに3人目のプレイヤーとなった彼は、命を懸けたクエストに挑むことに。
感情論を排してすべての要素をフラットに、 時には仲間の命すら駒として扱う冷酷な四谷。
襲い来る魔物、厄介な事件、そして暗躍する強敵からパーティの全滅を防ぎ、このゲームをクリアすることが出来るのか?
スタッフ
原作:山川直輝(講談社「別冊少年マガジン」連載)
漫画:奈央晃徳
監督:羽原久美子
シリーズ構成:吉岡たかを『ゼロの使い魔』『四月は君の嘘』『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』
メインキャラクターデザイン:小島えり、舛舘俊秀
サブキャラクターデザイン:大場優子
色彩設計:渡辺亜紀
美術監督:柴田聡
撮影監督:野村雪菜
音響監督:矢野さとし
音楽:伊藤賢『ドリフェス!』『はんだくん』『ひなろじ ~from Luck & Logic~ 』
音楽制作:ランティス
アニメーション制作:MAHO FILM
キャスト
四谷友助:上村祐翔
新堂衣宇:久保田梨沙
箱崎紅未:和氣あずみ
時舘由香:小市眞琴
カハベル:斎藤千和
ピックアップポイント
全滅しなければ何度でも死ぬことが出来るMMORPG
MMORPGの世界に入り込んでしまい、その中で死ぬと現実でも死んでしまうという、近年よく見られる設定の本作。
『100万の命の上に俺は立っている』にしかない、最大の特徴と言えば、
"パーティが全滅しなければ何度でも死ぬことが出来る"という点。
一人でも生きていれば、パーティがどんな窮地に立っていても、数十秒後に生き返ることが出来ます。
それ故に、命を大切にせず、わざと死んだり、捨て身でぶつかっていったりすることでクエストをクリアするという流れが非常に面白い作品です。
だからこそ主人公の感情論を排する立ち回りが映え、生身の人間なら絶対に取らない選択肢を取ることも多くありました。
自分のためにパーティーメンバーを犠牲にすることもあり、MMORPGを題材にした作品の中でもパーティー仲があまり良くないというのも大きな特徴です。
ちょっと変わったMMORPGモノが見たい人にはぜひともおススメです。
"いらすとや"、"魔法少女"、"実写"など新しい試み多数
TVアニメ『100万の命の上に俺は立っている』第1話ワケあり いらすとや版/"I'M STANDING ON A MILLION LIVES"special illustrations version
Dear My MAJIHA Sisters / マジハパープル(CV.高槻かなこ)&マジハピンク(CV.降幡 愛)
この作品を語る上で欠かせないのは第1話の"ワケあり いらすとや版"。
全編が上の動画から見ることが出来るので、お時間ある人はぜひ見てみてください。
見る時間がもったいないという人に説明すると、アニメの絵を全て"いらすとや"のキャラクターに置き換え、それを地上波の第1話として放送したという、アニメ史に類を見ない新しい試みがされました。
好評か不評かという点はさておき、数あるアニメ作品の中でも非常に注目を浴びた第1話。
アニメ作品の数の多さ、そしてMMORPGモノという競合が多い作品の中で、しっかりと傷跡を残した素晴らしい試みだったと思います。
第9話のCパートではメインヒロインの担当声優による実写映像、
第10話のエンディングでは、エンディングテーマを担当するLiyuuさんの実写映像、
第11話では作中オリジナルの魔法少女作品をオープニングとして起用するなど、やれることは何でもやってやるという強い気概を感じました。
非常に野心的で、個人的には本当に素晴らしい試みだと思っているのですが、そこをどう感じるかはぜひともご自身の眼でお確かめください。
オープニングテーマ「Anti world」/ 高槻かなこ
【2020年10月番組】TVアニメ『100万の命の上に俺は立っている』OP
歌唱及び作詞を担当するのは、『ラブライブ!サンシャイン!!』の国木田花丸役でおなじみ、高槻かなこさん。
作曲・編曲はアニソンシーンを代表する作曲家・睦月周平さんが担当しています。
この楽曲でソロデビューが決まった、高槻かなこさん。
睦月周平さんらしいビート感強めのダークロックです。
方向性としては、同じ『ラブライブ!シリーズ』から大きく羽ばたいたPileさんを彷彿とさせます。
高槻かなこさん自身が作品を読んで共感し作詞したということで、かなり作品に寄り添った歌詞になっています。
本人もモブ、そしてマジハパープルとして本作に出演していました。
理不尽な今日が続いていたって
生命の炎は消えない
立ち向かう勇気をこの手に
明日の為に戦え
出典:「Anti world」/ 高槻かなこ
ちょっと歌詞が熱すぎるような気もしますが、死ぬことを前提に作られたクエストもあり、かなり理不尽感があった本作のゲーム内容。
そんなクエストにもめげずに立ち向かったパーティーメンバーの努力が目に浮かぶよう。
もちろん、作品から離れて1つの楽曲としても元気がもらえるデビュー曲にぴったりな素晴らしい1曲です。
エンディングテーマ「カルペ・ディエム」/ Liyuu
【10/2(金)放送開始】TVアニメ「100万の命の上に俺は立っている」ED映像
歌うのは中国の大人気コスプレイヤー、「Magic Words」から2曲目のタイアップとなるLiyuuさん。
作詞はハロプロ系や、『キラっと☆プリチャン』でもお馴染み児玉雨子さん。
作曲・編曲は「PERFECT HUMAN」で知られるJUVENILEさんが担当しています。
タイトルの「カルペ・ディエム」はラテン語で"その日を摘め"、すなわち"今この瞬間を楽しめ"という意味です。
水樹奈々さんやAqua Timezさんも同名の曲を出しており、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
歌詞は、弱い"私"が"君"への想いを叙情的に綴った内容。
キャラクターで言うと箱崎から四谷への想いを歌っているように感じ取れます。
たとえば 君の夢や私の名前を
時計の針で渚に書けば
消えちゃうけれど
それでも一度きりの私でいたいよ答え合わせの出来ない未来
君となら!
出典:「カルペ・ディエム」/ Liyuu
うーん、歌詞が可愛い。
Liyuuさんが歌うことを想定して、Liyuuさんの魅力が最大限に引き出されるような内容になっています。
この記事を書く少し前にLiyuuさんが『ラブライブ!スーパースター!!』の唐可可役にて声優デビューが発表されました。
コスプレイヤー→歌手→声優という、とんでもないルートでのデビューで驚きを隠せませんが、これからの活躍にも期待です。
配信情報
各種見放題サービスにて絶賛配信中です。