ついに『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』も最終回。
果たしてアルスは報われるのか。
どんな小ネタを盛り込んでくるのか。
長い長い旅路にどんな結末が待っているのか。
全国民が固唾を飲んで待ちわびた最終回は、
涙なしに見ることはできないアニメの歴史に残る最高の最終回でした。
『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』とは
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
第1話|ガンダムビルドダイバーズRe:RISE【ガンチャン】
あらすじ
激戦の果てに静止衛星から放たれたひとすじの光は、ヒロト達が戦い続けてきた「惑星エルドラ」がネットワークゲーム「ガンプラバトル・ネクサスオンライン(GBN)」の世界ではなく、現実(リアル)の世界である可能性を突き付けるものであった。
その状況に一度は足を止めてしまうビルドダイバーズ。
しかし、共にヒトツメと戦ってきたフレディ達エルドラの民との絆が、ヒロト、カザミ、メイ、パルヴィーズを再び結集させる。
未だエルドラに意識を囚われたままのダイバー、シドー・マサキの行方。
そしてヒトツメを率いる謎の存在、アルスの正体。
なによりも、かけがえのない仲間であるフレディ達を救うため……そう、エルドラにはクリアするべき“ミッション”がまだ残されている。
新たにビルドした力(ガンプラ)を手に、もうひとつのビルドダイバーズの真の戦いは、ここから始まる。
スタッフ
企画:サンライズ
原作:矢立肇、富野由悠季
監督:綿田慎也『機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN』『ガンダムビルドファイターズトライ』『劇場版 アイカツスターズ!』
シリーズ構成:むとうやすゆき『バジリスク~甲賀忍法帖~』『戦国BASARA』『ローリング☆ガールズ』
キャラクターデザイン原案:ハラカズヒロ
キャラクターデザイン:戸井田珠里
メカニックデザイン:大河原邦男、海老川兼武、阿久津潤一、石垣純哉、形部一平、島田フミカネ、寺岡賢司、寺島慎也、森木靖泰、柳瀬敬之、鷲尾直広
アクション監督:大張正己『VIRUS』『超重神グラヴィオン』『スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター-』
チーフメカアニメーター:久壽米木信弥、宇田早輝子
美術:スタジオなや
音楽:木村秀彬『ランス・アンド・マスクス』『聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ』『ACTORS -Songs Connection-』
企画協力:BANDAI SPIRITS ホビー事業部
制作協力:ADKマーケティング・ソリューションズ
制作:SUNRISE BEYOND
製作:サンライズ・創通
キャスト
ヒロト(クガ・ヒロト):小林千晃
カザミ:水中雅章
メイ:渕上 舞
パルヴィーズ:南 真由
フレディ:加隈亜衣
イヴ:水瀬いのり
ムカイ・ヒナタ:若山詩音
第26話最終回「Re:RISE」
あらすじ
ガンプラの民を殲滅するべく、GBNへの強制侵攻を選択したアルス。
しかし彼の軍勢を待ち構えていたのは、三度結集したダイバー達、有志連合の姿であった。
惑星エルドラから始まったヒロト達ビルドダイバーズの最後のミッションが、ついに始まる。
スタッフ
脚本:むとうやすゆき
絵コンテ:綿田慎也、大槻敦史
演出:綿田慎也
キャラクター作画監督:戸井田珠里、斎藤香
メカ作画監督:久壽米木信弥、高瀬健一、松田寛、山根理宏
ピックアップポイント
アルスを待ち受けるダイバー達
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
ビルドダイバーズに敗北寸前まで追い込まれたアルス。
最後の手段としてガンプラの民を滅ぼすべくGBNに侵攻してきます。
それを待ち受けていたのはダイバー達有志連合。
歴戦のダイバーたちが一堂に会する姿は圧巻です。
「ペンギンリサーチ!」
特に脈絡はなくとも、『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』を主題歌「HATENA」で支えてくれたPENGUIN RESEARCHさんの名前を叫ぶモモちゃん。
開幕から何でもありなファンサービスが予感される素晴らしいアバンです。
最終回だし、名前呼ばれたし、OPは流れないかなと思いましたが通常通り流れる「HATENA」。
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
最終回のOPはSE付き!
考えてみれば歴代の『ガンダムビルドシリーズ』も最終回はSE付きOPだったような気がします。
やっぱりSE付きのOPは子供心の琴線に触れますよね。
OPだけで感極まって泣きそうになってしまいました。
有志連合 vs. アルス
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
歴戦のダイバー達を前に、フィールドを通してサーバーに直接ダメージを与えてくる等アルスも必死の抵抗を見せます。
リクやキョウヤも緊迫の面持ち。
そこに宇宙へ行っていたビルドダイバーズも合流してきます。
いよいよ、全面的な最終決戦。
ロンメルさんはグリモアレッドベレーと共に、とある準備をしてくるようです。
ピンチに駆けつける「THE GUNDAM BASE」一行
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
アルスの猛攻でピンチに陥るヒロトとモモちゃん。
助けてくれたのはファンであるヘンケン艦長そっくりのアバターを使うケン店長と、ザクレロスーツ姿のナナミさん。
もう出番がないかと思っていた二人がしっかりと出てくるサービスっぷり。
話題を呼んだニパ子「達者でな」
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
サービスはまだまだ続く。
ガンプラとは切っても切り離せない関係にあるニッパー。
ゴッドハンド株式会社のアルティメットニッパーの擬人化であるニパ子が登場し、
「達者でな」
の文字を残していきました。
2020年8月末日をもってニパ子というキャラクターの運用は終了。
最後の最後に見せた『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』のあまりにも粋な計らいは大きな反響を呼びました。
『ガンプラビルドコンテスト』最優秀賞「鵺」
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
色々なガンダムが出る中でもひと際目立ち、まるで主人公の様に活躍したこの機体。
『ガンプラビルドコンテスト』で最優秀賞を獲得した樗椏さんの「鵺」という作品がアニメに登場していました。
元々カッコいい「戦国アストレイ頑駄無」をモチーフに、さらにその良さが際立った機体になっています。
駆けつけるキャプテン・ジオン
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
カザミの生放送を見て駆けつけてくるダイバー達。
そしてついに、カザミの憧れキャプテン・ジオンの姿が!
「私についてこられるか、少年。」
「おうよ!おうよ!おうよ!」
キャプテン・ジオンに憧れて配信を始めたカザミにとってこれほど嬉しいことはないでしょう。
キャプテン・ジオンの正体が何者なのかは一切わかりませんが、もうこの当たりでボロボロ泣いてしまいます。
コーイチとツカサの共闘
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
前作からのファンにはたまらないコーイチとツカサの関係性。
アストレイノーネイムにさらに改造を加えたロードアストレイダブルリベイクに乗り二人で敵を撃滅します。
射撃主体のクアドロモードと格闘主体のレベルソモードの切り替えがたまらない。
今日の敵は明日の友。
『ガンダムビルドダイバーズ』の集大成としてここまで多くのキャラを出してくれるとは…
エクストラリミテッドチェンジ
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
「エクストラリミテッドチェンジ!ドッキング・ゴー!」
ケン店長が運んでくれたパーツをこれでもかと装備するコアガンダムII。
ガンプラの自由さを訴え、様々な機体が登場した本シリーズでも極めつけにその自由さの象徴となる素晴らしいドッキングです。
再び登場ZA-AZ
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
第24話に引き続き、外伝作品である『ガンダムビルドダイバーズブレイク』からZA-AZのアークとゼンが登場。
「ハード・インプロヴィゼーション!」
見事敵の艦隊を撃沈。
『ガンダムビルドダイバーズシリーズ』の熱い絆が感じられます。
説得しながらコンビプレイを魅せるダイバー達
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
「やりなおせます!ずっとエルドラを守り抜いてきたあなたなら、きっとやりなおせます!」
「なあアルス。俺みてえな何にもねえやつにも可能性はあるんだ。もう一度立ち上がれる!」
孤独に戦うアルスと、仲間の絆で共に戦うパルヴィーズやカザミ達。
対比関係の美しさもさることながら、このコンビプレイも視聴者が見たいところど真ん中をついてくる最高の演出です。
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
「託された思いを、お前に宿った願いを、再び蘇らせるために!」
ソロプレイを信条としていたメイが仲間達と出会ったからこその今がある。
立ち位置的には最もアルスに近いメイからのメッセージは、アルスにも視聴者の涙腺にも大きなダメージを負わせます。
『ガンダムトライエイジ』
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
トライエイジシステムを使うキョウヤ。
選ばれたカードによって様々な武装を召喚することが可能になります。
完全に一人だけやっていることがおかしい。
見事タイタスを引き当て、空から降る拳が戦艦を撃墜します。
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
決着の時
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
「新たな命に、もう一度生まれ変われ!」
エルドラ戦艦にドッキングしたアルス。
ヒロト&メイ、リク&サラの連携によりアルスは撃ち抜かれます。
今際の際でアルスは自分を生み出した古き民、イルハーヴとシャングラに再び巡り会う。
「そうか、ここが約束の…」
アルスが信じてきた"いつか"はここにあったのです。
エルドラを守るため決してGBNに入ることはなかったアルス。
GBNに入り、死を迎えELダイバーとして生まれ変わることで初めて彼の望みが叶うという、非常に切ない展開です。
新たなELダイバー
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
生まれ変わって現れたのはアルスであってアルスでない存在。
GBNを包む、皆の「大好き」という気持ちにエルドラを守りたいと願ったまっすぐな想いが宿ったELダイバー。
手に持っている宝石と同様のものをメイもまた持っていました。
この宝石は生前の存在を構成した因子の一部がGBNから溢れ出して顕現した想いの形。
新たな命とこの宝石がアルスであってアルスでないように、メイとメイの持つ宝石は、イヴであってイヴでない、イヴの欠片ともいうべき存在です。
そのことに気付くヒロトでしたが、今のメイはメイという一人の存在。
そんなメイに優しい笑顔で感謝を伝えるヒロト。
「君のおかげでいくつもの想いが繋がれた。だから、ありがとう。」
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
人間的な感情を理解しておらず、今まで感情が希薄だったメイ。
そんなメイが流すうれし涙と素敵な笑顔に思わずこちらももらい泣き。
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
ここで出てくるサブタイトルの「Re:RISE」は、これからどんどん豊かになっていくメイの感情や素晴らしい人生を示唆するものなのかもしれません。
取り戻されていく日常
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
一連の出来事の仮説を検証するカツラギとキョウヤとトーリ。
病院を退院し、子供たちに別れを告げるマサキ。
ヒロトの体験を一つの作品として世に出そうとするヒロトの両親。
カザミとキャプテン・ジオンのコラボ動画。
当たり前の日常が返ってきました。
「リライズ」/ スピラスピカ
ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 1st Season オープニングノンテロップムービー /スピラ・スピカ「リライズ」
EDテーマを飾るのはなんと『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』1st Season OPテーマ、「リライズ」。
流れ始めた瞬間に涙をボロボロ流しながら、のたうち回ってしまいました。
使われたのは「リライズ」の2番。
1番の歌詞は、仲間と一緒に一歩進んでみようというまさに最初の一歩を踏み出すための歌詞で『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』1st Seasonにぴったりな内容でした。
2番の歌詞は、自分一人でも進んでいける強さがテーマになった歌詞です。
いつか この空の下で 僕も大人になって
仲間と笑い合う日々に 出会えること信じて
色づいた世界がほら 今も僕を呼んでいるから
一歩踏み出してみよう もう一度歩き出そう
僕が描く未来へ
出典:「リライズ」/ スピラスピカ
1番のサビ終わりが"一緒に描く未来を"なのに対し、2番のサビ終わりは"僕が描く未来へ"なのが特に象徴的。
様々な苦難を乗り越えてきたからこそ、一人一人がそれぞれの道を進み始める『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』最終回にこれほどぴったりな歌詞があるでしょうか。
追い打ちの様に畳みかけてくるラスサビにしかないフレーズがまたずるい。
忘れない ずっと忘れない 君と交わした約束を
傷ついてもいいさ 何度でも立ち上がれ
繋がり合うことで生まれる奇跡 教えてくれたから
この手を伸ばしてみよう 高く掲げて掴もう
一緒に描く未来を
出典:「リライズ」/ スピラスピカ
これが"リライズ"なんだなと、心から納得できる最高のフレーズ。
この曲が『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』のOPテーマで本当に良かった。
エルドラを訪れるヒナタ
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
ついにエルドラを訪れるヒナタ。
ヒナタが来たことの衝撃と、巫女風衣装の可愛さと、強すぎる原画テロップのどれに目をやればいいのか困る情報量が多すぎる1カットです。
やってきたフレディにヒナタのことを紹介するシーンでは、
「俺たちの世界でみんなのことを応援してくれていたもう一人のメンバーなんだ。」
GBNのことばかりで、ヒナタのことがないがしろになっていたヒロトからこんな言葉が出るなんて…
最初は背伸びして大人ぶっていたヒロトですが、本当に立派に成長しました。
花びらを見送るヒロトとメイ
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
ごく自然に笑えるようになったメイと共にみんなの元へ戻ろうとするヒロト。
そんなヒロトの前に一枚の花びらが。
イヴを想起させる白い花びらはメイとヒロトの姿を見て安心したかのように飛んでいきます。
もうイヴがいないと駄目なヒロトではありません。
一緒にいるだけが絆じゃない。
優しい笑顔で見送るヒロトの表情は最高のハッピーエンドを物語っていました。
ヒトツメを救うカリコとザブン
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京
カリコとザブンが車を走らせていると、そこには仲間とはぐれ独りぼっちのヒトツメ、ガードアイが。
かつてヒトツメに村を滅ぼされたカリコとザブンですが、それでもヒトツメに手を差し伸べます。
憎しみを越えて、困っている人を助けるという想いが受け継がれていく印象的なシーンです。
ボロボロ泣きながらもこの心温まるシーンと、ガードアイの可愛さに思わず笑顔になれる、これ以上ない最高の締め方でした。
おわりに
記事を書いたのがまさかの最終回が配信された3週間後。
それでも、
この感動を形に残しておきたい
よくわからなかった小ネタを調べておきたい
そう思えるほど本当に最高の最終回でした。
毎年アニメを200作品ぐらい見ている自分にとっても、本当に歴史に残るアニメだったなと思います。
マンガやゲーム、ガンプラに触れ、自分よりももっと深く『ガンダムシリーズ』を愛している人ならなおのことでしょう。
こんな最高の作品を作ってくれてありがとう、それしかいう言葉が見つかりません。
最終回最高だった!
ここの機体はこういう小ネタだよ!
など意見や感想があればコメントしていただけると嬉しいです。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。もし記事が良かったなと思ったらSNSへのシェア、Twitterのフォロー等、ぜひともよろしくお願いいたします。
今後もアニメに関する記事を毎日投稿していきますので、ぜひご覧ください。
また次の記事で!