2020/5/31、放送5周年を記念した全話一挙放送があり、なんと2020/12/16にBlu-ray BOXの発売が決定しました。
自分は生まれも育ちも所沢で、所沢も聖地となったこの作品が放送当時から大好きだったので大変嬉しいです。
そんな生粋の所沢市民が、この作品の魅力について語りたいと思います。
『ローリング☆ガールズ』とは
©2015 The Rolling Girls 製作委員会
オリジナルTVアニメ「ローリング☆ガールズ」PV No.04
あらすじ
守られてばかりだった少女が一念発起、平和を守る旅に出る。
行く手に待つのは魔法使いか怪獣か、はたまた巨大ロボットか。
ご当地色をきわめつくした各地をめぐり、仲間とかさねる奮闘努力、汗と涙は報われるのか――。
どこまでいっても普通の子という宿命を背負い、それでもがんばる少女四人組が織りなす新感覚・青春ロードムービー。
スタッフ
監督:出合小都美『銀の匙 Silver Spoon 第2期』『夏目友人帳 伍』『夏目友人帳 陸』
脚本:むとうやすゆき『戦国BASARA』シリーズ『ガンダムビルドダイバーズ』シリーズ
キャラクター原案・イメージボード::tanu『TARI TARI』『フリップフラッパーズ』
キャラクター設定・総作画監督:北田勝彦『ハル-HAL-』『フリップフラッパーズ』
バイク設定・総作画監督:清水洋『とある飛空士への恋歌』『メガロボクス』
アクション作画監督:今井有文『進撃の巨人』『ワンパンマン』
美術設定:谷内優穂、田村せいき
グラフィックデザイン:渡部岳
CGディレクター:越田祐史
色彩設計:小針裕子
撮影監督:出水田和人、鈴木麻予
編集:長谷川舞
文芸:梅原英司
音響監督:はたしょう二
音響効果:山谷尚人
音楽制作:サウンドチーム・ドンファン
音楽:横山克
アニメーション制作:WIT STUDIO
キャスト
森友望未:小澤亜李
小坂結季奈:日高里菜
響逢衣:種田梨沙
御園千綾:花守ゆみり
宇徳真茶未:藤村歩
マッチャグリーン:???
執行玖仁子:大浦冬華
音無ゆかり:古木のぞみ
所沢大統領:大原さやか
おすすめポイント
正直なところ、見て感じるタイプのアニメなのでとにかく見てください!と言いたいところなんですが、しっかりとポイントに分けて魅力をご紹介していきたいと思います。
細かい魅力がたくさんあるのですが、わかりやすくこの3ポイントでまとめていきます。
・普通の女の子たちが楽しく頑張るロードストーリー
・超ご当地!訪れがいのある聖地や美しい背景
・元気をもらえて思わず涙がこぼれるTHE BLUE HEARTSのカバーと地域密着劇伴
普通の女の子たちが楽しく頑張るロードストーリー
「東京大決戦」の終結から10年後、日本は全ての都道府県が独立国家となっていました。各地域に「モサ」と呼ばれる能力者がおり、自警団を率いて各国家を統治しています。
そんな各国家で起こるご当地トラブルを解決するため、世のため、人助けのため、よそ者の「モブ」と罵られても、とにかく頑張る青春ロードストーリーとなっています。
ある時は、遊園地を魔改造する集団を説き伏せ、またある時はコミマ爆破を阻止し、またある時はロックフェスを成功へ導く。
起こる事件も問題も、一筋縄じゃ行かないものばかり。そんな数々の問題達に"普通"の「モブ」の4人達が如何にして立ち向かっていくかが非常に魅力的な作品です。
各地域に登場するあまりにも個性的すぎるゲストとの交流や、問題解決を通しての4人の友情、信頼関係がいかに変わっていくかというところも眼が離せません。
この4人が"普通"だからこそ、個性的な地域や問題とのギャップが面白くて、女の子らしいやり取りがたまりません。
個人的に大好きなのは第6話「電光石火」。名曲「TRAIN-TRAIN」と共に好きという気持ちと共にまっすぐに爆走するシーン。爆発のエフェクトや、壊れる橋と落ちていく自転車の作画、何でもありなところがどこまでも『ローリング☆ガールズ』らしさでいっぱいで、きっと第6話まで見ればこの作品が大好きになること間違いなしです。
超ご当地!訪れがいのある聖地や美しい背景
恥ずかしながら所沢の聖地以外行ったことがないのですが、地元住民として非常に再現度の高い所沢の風景は思わず笑顔になってしまいます。
狭山茶の茶畑の間を走る「国道463号線」、自分も何度かお世話になっている「圏央所沢病院」、所沢市民なら誰でも行ったことがある(?)「まぼろし軒」、所沢を代表する繁華街「プロぺ通り」をもじった日吉町プロペラーズなど、わざわざ聖地巡礼しようと思わなくても行ったことがあるレベルの町並みで思わずテンションが上がってしまいます。
あとこれは埼玉県民特有の性ですが、馬鹿にされると結構嬉しいんですよね。お茶と団子しか魅力がないみたいな描かれ方がとても気に入っています。
東京では桜田門に東京駅や、浅草。名古屋では「甘口スパシリーズ」で有名な喫茶マウンテンや名古屋城。京都では三十三間堂や清水寺。広島では宮島フェリー乗り場や厳島神社等。
4人の旅路を辿ってバイクで聖地巡礼なんて楽しいかもしれません。バイクの免許持ってないですけど。
画像元:なごやめし様より
バイクと言えば、可愛らしい女の子たちが、女の子に似つかわしくないごついバイクに乗っているのもこの作品の魅力です。自分は一切バイクについて詳しくないので、特に説明等できませんが、バイクが好きな方はぜひチェックしてみてください。
そして美しい背景。イメージボードを描かれているtanuさん、『TARI TARI』や後に『フリップフラッパーズ』で多くのオタクに知られているかと思います。
この作品の背景はちゃんとした聖地がありながら、忠実なところは忠実に、時にはものすごい誇張表現でファンタジックに描かれているのがとても素敵です。
この作品を見て「西武園ゆうえんち」に久々に行きたいなと思って行ったら、アニメの中の「所沢ゆうえんち」のほうが何倍も魅力的で、やっぱりアニメって凄いなあと思ったのを覚えています。
元気をもらえて思わず涙がこぼれるTHE BLUE HEARTSのカバーと地域密着劇伴
これらすべてTHE BLUE HEARTSの楽曲のカバーです。
また、各話のサブタイトルも全てTHE BLUE HEARTSの楽曲から付けられています。
このアニメがTHE BLUE HEARTSの楽曲を使っていなかったらおそらくこんなに人気が出ることはなかったでしょう。
元々泥臭さが売りのTHE BLUE HEARTSの楽曲ですが、若手女性声優4人のカバーによりまた独特な味が出て、ちょっと頼りないような、元気がもらえるような、絶妙な仕上がりになっています。
めちゃくちゃ正直な事を書くと、まあ歌が上手くはないじゃないですか?でもだからこそ、普通の女の子がめいっぱい背伸びして頑張ってる感じが、心を打つんですよね。
頑張ってほしいと心から応援できるし、自分も明日から頑張ろう、そんな活力がもらえる楽曲たちです。
"上手い歌"と"聴きたくなる歌"ってまた違うものなんだなと、"上手じゃない歌"だからこそ何度も聴きたくなる魅力があるんだと、『ローリング☆ガールズ』のアルバムを聴くたびに思います。
2015年で考えると、若手女性声優!って感じですが、今となってはそれぞれが活躍し、第一線の声優に上り詰めています。
小澤亜李さんは『月刊少女野崎くん』の佐倉千代さんの次にメインキャストで演じた役。花守ゆみりさんは『結城友奈は勇者である』の三ノ輪銀さんの次にメインキャストで演じた役ですね。
そんな4人の初々しい歌声と演技がこの作品では堪能することができます。
横山克さんの劇伴も非常に幅広く、各地域の特徴が色濃く出たBGMを多数書かれています。THE BLUE HEARTSを意識したバンドサウンドをベースにしながら、地域ごとの楽器を取り入れる等、サウンドトラックを聴いているだけで4人の旅路が思い返されます。
メインテーマの「ローリングガールズ」は使われたシーンを思い起こすと劇伴だけで泣いてしまいますね。
魅力たっぷりの『ローリング☆ガールズ』の音楽の世界。泥臭さや青春、友情と熱意、色々なものを感じながら作品を楽しんでいただければと思います。
配信情報
各種、見放題サービスにて配信中です。BD-BOXの発売が待てない方や、まだ見たことなくて興味を持った方はぜひこちらからご覧ください。
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おわりに
『ローリング☆ガールズ』、本放送時はあまり人気が出なかったのが非常に残念で、今回のBD-BOX発売が本当に嬉しかったです。この記事を読んで1人でも多くの人にこの名作を知ってもらえれば何よりです。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。もし記事が良かったなと思ったらSNSへのシェア、Twitterのフォロー等、ぜひともよろしくお願いいたします。
今後もアニメに関する記事を毎日投稿していきますので、ぜひご覧ください。
また次の記事で!