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『パズドラ』初心者プレイヤーが仲間と共に切磋琢磨し、「キング・オブ・パズドラ」を目指すサクセスストーリー【あらすじ・感想】

 大人気スマートフォン向けゲーム、『パズル&ドラゴンズ』

 皆さんはプレイしたことがあるでしょうか?

 かつては、スマホを買ったらまず『パズル&ドラゴンズ』を入れろと言われるほどの圧倒的な人気があり、一度は触ったことがある方も多いかもしれません。

 そんな『パズル&ドラゴンズ』のeスポーツシーンをアニメ化した名作アニメ、『パズドラ』の紹介をしていきたいと思います。

 

 『パズドラ』とは

www.tv-tokyo.co.jp

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© GungHo Online Entertainment・TV Tokyo


TVアニメ『パズドラ』第1話

あらすじ

 大人気ゲーム「パズドラ」の大会が開かれている会場。

 その一角にある屋台に、鮮やかな手つきでたこ焼きを作り上げる少年「明石タイガ」がいた。

 そんなタイガの前にモンスターの「トラゴン」が現れ、いきなりパズドラのパートナーに指名してくる。

 大会で目立てば店の宣伝になると考えたタイガは、トラゴンとともにエキシビジョンマッチに出ることに。

 その対戦相手は、日本一の実力を持つカリスマプロゲーマーだった!
 パズドラに魅入られた少年が世界一のプロゲーマーを目指す物語、ここに開幕!! 

引用元:『パズドラ』公式HP エピソードより

スタッフ

原作:ガンホー・オンライン・エンターテイメント(「Puzzle&Dragons」)
原案:森下一喜
漫画原作:井上桃太(小学館「月刊コロコロコミック」)
監督:亀垣一『ふしぎ遊戯』『史上最強の弟子ケンイチ』『パズドラクロス』
副監督:高本宣弘『べるぜバブ』『ガイストクラッシャー』
監修:森下一喜、山本大介
シリーズ構成:藤田伸三『それでも世界は美しい』『フューチャーカード バディファイトX』
キャラクターデザイン:渡部圭祐、益田有希子
チーフ作画監督:渡部圭祐
デザインワークス:中谷亜沙美、村松尚雄、村田護朗、岸義之、安食圭、久我嘉輝、松井アキラ、東山マキ
美術監督:山口彩美、扇山秋仁
美術デザイン:天田俊貴
色彩設計:北沢希実子
撮影監督:生田幸邦
編集:森田清次、伊藤利恵
音響監督:浦上靖之、浦上慶子
音楽:和田薫
アニメーションプロデューサー:川端信也、小越康之
アニメーション制作:studioぴえろ
製作:テレビ東京、電通、ぴえろ

キャスト

明石 タイガ:泊明日菜

トラゴン:柿原徹也

卯月 さくら:井上ほの花

松原 龍二:小林裕介

徳澤 諭吉:神代知衣

源さん:武虎

マツハラ:野島裕史

姫野 ほのか:山下七海

おすすめポイント

 現在も、『パズドラ』の放送は続いていますが、尺の半分が実写になり、これからパズドラを始める人向けの番組に変わってしまいました。

 アニメの方も、合わせて初心者に説明するためのアニメへと変わってしまったので、実質的には103話までで『パズドラ』は完成したといって問題ないでしょう。

 最高の1年尺少年向けアニメなので、語りたいところは山ほどあるのですが、以下の3つのポイントに絞って、『パズドラ』の魅力をお伝えできればと思います。

・パズドラのことを全く知らない主人公が成長していくサクセスストーリー

・タイガを支える仲間たちと圧倒的なライバルたち

・パズルシーン、戦闘シーン、小ネタなど目が離せない30分

パズドラのことを全く知らない主人公が色々な経験を経て成長していくサクセスストーリー

 主人公は、「世界一のたこ焼き屋」を目指す少年、明石タイガ。

 最初はパズドラのことを何も知らず、闘うたびに負けていたのですが、持ち前の負けず嫌いな熱い性格で、どんどんと実力をつけていきます。

 

 序盤は、タイガ、さくら、龍二、諭吉で結成した「パズドラ部」として、町の様々な問題を解決したり、ライバルたちと対決をしたりして実力を付けつつ、結束を強めていきます。

 視聴者もタイガたちと一緒にパズドラの知識を身につけつつ、パズドラで楽しそうに遊ぶタイガ達を見て、

こんな子供時代に戻りたいな。

 とか、

パズドラ楽しそうだからやってみよう!

 と思うこと間違いなしです。

 ぼくも今までパズドラを一切プレイしたことがなかったのですが、コンボの種類や組み方、スキルの知識などが頭に入ってきて、おかげでより後半の展開を楽しむことができたと思います。

 トラゴンとタイガの喧嘩の話や、タイガが池の水を全部抜いた話、地上からいきなりタコが消えた話など1話完結の面白い話が多数揃っていて、それを見ているからこそ終盤熱い展開が楽しめるので、見る方は1話1話しっかり見てもらえればなと思います。

 

 中盤は、パズドラプロゲーマーになるため、パズドラチャレンジカップを勝ち抜いていき、プロとして成長していく話が中心となります。

 何と言っても神崎シンを筆頭とする「四神」と呼ばれる最強のプレイヤーたちとの戦いが非常に熱いです。

 毒攻撃(物理)をヒロインのさくらちゃんに仕掛けてきたり、カンフー仕込みの素早いコンボで翻弄してきたり、謎のオーラでトラウマを蘇らせ致命的なメンタルダメージを与えてくる敵など、強敵が勢ぞろいです。

 

 プロになった後も、プロとして様々な仕事を受けたり、より強くなるための特訓を通して、どんどんと実力を付けていきます。

 eスポーツシーンを描くアニメ自体がそもそもほとんどないのに、勝ち続けなければならないプロの苦悩や、勝利だけでなく、楽しむことを忘れてはいけないというプロのメンタルがシリアスも交えつつ、誰もが楽しめるように描かれます。

 こういった構成ができるのはプロゲーマーという職業が日本に段々と浸透してきた証でもあり、この作品を通してよりもっと多くの人にプロゲーマーという職業を知ってもらおうという気概が感じられます。

 

 終盤は、パズドラプロリーグである玉龍杯を描き、パズドラプロゲーマーの頂点、「キング・オブ・パズドラ」を決めるお話です。

 今までの話で積み上げてきた、パズドラの実力や、仲間との結束力。

 どんなに努力しても勝てる気が一切しない、最強のパズドラプロゲーマー、マツハラプロ。

 プロリーグの開催に乗っかり、利益拡大を目指す大企業と花草商店街の熾烈な争い。

 公正な勝負よりもエンターテインメント性を優先する、ゲーム業界の闇。

 

 少年向けとは思えない様々な重いテーマが描かれますが、アニメ全体の明るい雰囲気と、主軸であるパズドラで一番になりたいというタイガの想いが非常に熱く、最終盤の第100話~第103話は涙なしに見ることはできません。

 

 1年かけて積み上げてきた全ての想いが最終盤に詰まっています。気軽に見られる量ではありませんが、それでも絶対に見て欲しいおすすめの少年向けアニメです。 

タイガを支える仲間たちと圧倒的なライバルたち

 1年尺なので、1クールアニメとは各キャラクターの掘り下げが段違いです。

 

 同級生で幼馴染のメインヒロイン、さくらちゃんは最初こそタイガより強いものの、途中からタイガ達パズドラ部を支え、見守る監督として、みんなを支える精神的支柱になります。

 タイガのため、みんなのために自分にできることが何かないか、必死に考え、データを集め、的確なアドバイスをしてくれたさくらちゃんがいなかったら、パズドラ部の成長はありませんでした。

 タイガとの熟年夫婦みたいなやり取りも多く、ニヤニヤしてしまう二人の恋模様にも要注目です。

 

 ライバルであり、互いに認め合った友達、松原龍二はクールでありながらも心の内に熱いものを秘めた、『パズドラ』のキーマンです。

 兄はパズドラ界最強のマツハラプロ。最強の兄を持つが故の苦難や、由緒正しい書道家の家に生まれたことによる苦難など、能天気なタイガとは別方向で様々な問題に立ち向かいます。

 最初はパズドラ部に入ることも無く、他人を拒絶していた龍二が、仲間の優しさに触れ、どう変わっていくのかはぜひその目で確かめていただきたいです。

 

 世界的な総合商社『徳沢コンツェルン』の御曹司で大金持ちの徳沢諭吉は、タイガのことを兄貴と呼んで慕います。

 別の御曹司との争いや、お金では解決できない問題、困ったときにストーリーを動かす便利な役でありながら大きなテーマを我々に示してくれます。

 特に印象に残っているのは、タイガ、龍二との力量差がどんどん開いていくことを実感し、もっと強くなるため修行を積むお話。

 お金持ちの諭吉がお金の力に頼らず、自ら努力し成長していく姿に、ぼくも大変心を打たれました。

 

 パズドラ部の活動をさせてくれている鉄板焼き屋の店主、源さんを筆頭に、パズドラ部を支える、花草商店街の暖かい応援はパズドラ部に大きな力を与えます。

 家族や先生など大人も多数出てきて、大人は大人として、子供たちが楽しくパズドラを出来るようにその道を作ってあげてくれているのが、本当に優しい世界なんですよね。

 プロゲーマーを目指す子供たちを応援してあげて欲しいというメッセージもそこから感じ取れます。

 

 前項で述べた、「四神」を筆頭に様々なライバルキャラも登場します。

 その中でも何と言っても、龍二の兄であり、パズドラ界最強の男、

 マツハラプロ。

 底が知れない圧倒的な強さと、タイガや龍二への意味深なアドバイス。

 一人の人間として人間味もありつつ、絶対王者として君臨する彼をいかに攻略するか、最強の存在がいたからこそ、終盤の熱い展開が実現できたと思います。

パズルシーン、戦闘シーン、小ネタなど目が離せない30分

 コンボ数はもちろん、消すドロップの種類や十字消しなどの消し方、スキル発動タイミングのテクニックや、技術だけではどうしようもない落ちコン。

 パズドラというゲームの面白さがこのアニメには詰まっており、絶望的な状況からの形勢逆転など、パズルシーンは毎回夢中になってみていました。

 

 パズル後の戦闘シーンの作画も非常に素晴らしく、コンボ数によって成長していくトラゴンは弱音を吐いたり、強がりを言ったりもして、一緒に戦っている感がめちゃくちゃ感じられます。

 タイガの「二天・千枚返し」や、「乱れナイアガラ」、マツハラプロの「光臨・昇り龍」に龍ニの「蒼天・昇り竜」など、各々の必殺技もあり、ゲームシーンがマンネリ化しない、素晴らしい作品です。

 

 そして『パズドラ』大好きな自分が最も語りたいところが、前作『パズドラクロス』とつながる小ネタたちですね。

 『パズドラクロス』は2016年夏アニメとして始まり、全89話で放送された物語とパズルがクロスする冒険パズルRPGです。

 『パズドラクロス』の内容に関してはこちらの記事をご参照ください。

 

www.tadahome.info

 

 『パズドラクロス』で売れないアイドルとして描かれていたガーネット(CV:山下七海)が、『パズドラ』では、パズドラプロゲーマー兼アイドルの姫野 ほのか(CV:山下七海)としてオマージュされます。

 ほのかは、プロゲーマーとアイドルの両立で悩む話や、プロの先輩としてタイガにアドバイスをする話があるなど、ストーリーにおいても非常に重要な役割を担っています。

 同じ監督の作品で、同じゲームをテーマにしているからこそのオマージュで、シリーズを応援しているファンにとってはたまらないサービスです。

 

 また、『パズドラクロス』の主人公エース(CV:吉永拓斗)も『パズドラ』では、ハヤト(CV:吉永拓斗)として登場し、タイガの成長に一役担います。

 ハヤトはエースが本当にそのまま成長したんじゃないかというぐらいキャラクターも似ているので、より一層『パズドラクロス』を懐かしく感じることができます。

 

 そして、『パズドラクロス』で主人公のライバル、クールな龍喚士として描かれたランスを演じた柿原徹也さんが『パズドラ』では関西弁で陽気にツッコむタイガの相棒モンスター、トラゴンを演じています。

 アニメ内でもちょくちょくネタになっており、可愛らしいちょっと間抜けなトラゴンからランスのかっこいい声がしてくるサービスシーンはファン冥利に尽きます。

 

 他にもサブタイトルから、内容まで色々な小ネタが仕込まれていますので、ご覧になる際はそういった細かい部分も楽しめると思います。 

配信情報

 U-NEXT、Huluにて現在見放題配信中です。

 ちょっと話数が多いですが、見ればあなたも必ずこの作品が大好きになると思います。

 パズドラをやっているけどアニメをまだ見ていないという方はぜひご覧ください。

 

おわりに

 自分の周りのコアなオタク友達の中でも『パズドラ』の話ができる人は中々いないので、もしこの記事を見て

アニメを見ました!

という方や、

『パズドラ』大好きです!

という方はぜひ、コメントやリプライください。

 最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。もし記事が良かったなと思ったらSNSへのシェア、Twitterのフォロー等、ぜひともよろしくお願いいたします。

 今後もアニメに関する記事を毎日投稿していきますので、ぜひご覧ください。

 また次の記事で!