ただアニメをほめるだけ

心から見て欲しいと思えるアニメ、アーティスト、声優等を紹介します。時々筋トレも。

『「バキ」大擂台賽編』14kgの砂糖水!ハンドポケット!勇次郎 vs. 郭海皇!シリーズ通しても名シーンだらけの本作を話数と共に振り返ります!【感想・考察・評価】

 『バキシリーズ』

 1999年から連載され、今もなお続く、日本を代表する格闘漫画です。

 アニメを初見で楽しみたいという理由でほとんどマンガを読まない自分も、『バキシリーズ』は最新刊までしっかりと追っています。

 長いシリーズの中でも、名シーンだらけ大擂台賽編

 一度見たら頭から離れない伝説のシーンの数々を改めて振り返っていきましょう。

『「バキ」大擂台賽編』とは

baki-anime.jp


アニメ『バキ』大擂台賽編 本PV│"BAKI : Dai Raitaisai-hen" (2020) Japanese Official Trailer

f:id:ulotti:20201024234913j:plain

©板垣恵介(秋田書店)/バキッッ製作委員会

スタッフ

原 作:板垣恵介(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)
監督:平野俊貴『魔法騎士レイアース』『破邪巨星Gダンガイオー』『まじっく快斗』
シリーズ構成:浦畑達彦『D・N・A² 〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜』『咲-Saki-』『新サクラ大戦 the Animation』
キャラクターデザイン:鈴木藤雄、石川晋吾
色彩設計:宮脇裕美
美術監督:西山正紀
撮影監督:野口龍生
編集:佐野由里子
音楽:藤澤健至(Team-MAX)『べるぜバブ』『ニンジャスレイヤー』『ナンバカ』
音響監督:浦上靖之、浦上慶子
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
製作:バキッッ製作委員会

キャスト

範馬刃牙:島﨑信長
範馬勇次郎:大塚明夫
ビスケット・オリバ:大塚芳忠
マホメド・アライJr.:保志総一朗
松本梢江:雨宮天
郭海皇:緒方賢一
烈海王:小山力也
劉海王:飯塚昭三
孫海王:幸野善之
楊海王:川津泰彦
陳海王:遠藤大智
除海王:蓮池龍三
毛海王:石川ひろあき
サムワン海王:星野貴紀
李海王:池田知聡
範海王:滝 知史
ドリアン海王:銀河万丈
寂海王:青山 穣
龍書文:手塚秀彰
郭春成:安元洋貴
アナウンサー:中尾隆聖
ナレーション:古谷 徹

名シーン

第3話「復活ッッ!!」砂糖水を飲んで復活するバキと喜ぶ烈海王

f:id:ulotti:20201025000138j:plain

©板垣恵介(秋田書店)/バキッッ製作委員会

 大擂台賽編で最も待ち望まれていたと言っても過言ではない、『バキシリーズ』屈指の名シーン。

 柳龍光の毒に侵され、第2話で毒種の使い手・李海王との戦いで毒を裏返し、身体を酷使しきったバキ

 大量の食べ物と14kgの砂糖水を摂取し、身体から煙を立ち昇らせながら完全復活を遂げます。

 それを見た普段はクールな烈海王が、

 

 「範馬刃牙復活ッッ 範馬刃牙復活ッッ 範馬刃牙復活ッッ」

 

 と連呼している様子は烈海王の喜び具合が素直に伝わってきますし、そこにいたるまでの赤面ツンデレシーンも含めてファン垂涎のシーンです。

 自分も結構真面目に筋トレをしているのですが、実際多くのトレーニーが、でんぷんを加水分解したマルトデキストリンや、クラスターデキストリンを摂取しています。

 このシーンでバキが飲んでいるのは果糖

 果糖はほどんどが肝臓で消化されるため、血糖値の上昇があまり大きく起きず、インスリンショックと呼ばれる低血糖状態になることも無いので、運動の前後に摂取するドリンクとしては非常に適しています

 

 ちなみにポカリスエットの1kgあたりの糖質が62.0g

 ポカリスエットを14kg飲んだとすると含まれている糖質は868g

 ポカリスエットに入っているのは砂糖果糖ぶどう糖液糖と呼ばれるブドウ糖と果糖の混合液なので、純粋な比較はできませんがそれでも明らかに味を考えたら甘くなりすぎる量。

 これを飲み干すバキは流石としかいいようがありません。

 自分も減量期は一度経験しましたが、水抜き塩抜きまではしたことがないので来年の夏は絞り切った後に14kgの砂糖水に挑戦してみたいです。

 

第5話「ハンドポケット」オリバと龍書文のハンドポケット対決

f:id:ulotti:20201025004333j:plain

©板垣恵介(秋田書店)/バキッッ製作委員会

 同じ「Mr.不可拘束(ミスター・アンチェイン)」の異名を持つオリバ龍書文

 ポケットから居合のごとく拳を抜く「抜拳術」を使う龍書文に付き合い、オリバはハンドポケット対決を挑みます。

 改めてみるとオリバの筋肉、でかすぎますね

 

f:id:ulotti:20201025005419j:plain

出典:musclewasshoiのブログ様

 こちらの画像はオリバのモチーフになったと言われている伝説のボディビルダー、セルジオ・オリバ

 広い広背筋細いウエストのギャップが特徴で、世界最高峰のボディビルコンテスト「ミスター・オリンピア」で、1967年、1968年、1969年と三連覇を達成しています。

 

 アニメのオリバは僧帽筋の上にさらに謎の筋肉があったり、化け物みたいな腕橈骨筋をしたりしていますが、しっかりとウエストの細さの特徴は残っています。

 腕が太すぎてフロントラットスプレッド風のポーズなのに広背筋が見えないのは完全に異次元

 そんなオリバハンドポケットという相手の土俵に立ち、敬意をもって正面から筋量龍書文を打ち負かす。

 龍書文も負けはしましたが、このとんでもない筋肉モリモリマッチョマンの前でもポケットに手を入れるという舐めたような自分のスタイルを貫く。

 

 「最後ノ最後マデ スマートナ野郎ダゼ…」

 

 とオリバ龍書文を認めて終わる決戦は見ごたえ抜群でした。

 

第7話「海皇」第8話「最強の称号」範馬勇次郎 vs. 郭海皇

f:id:ulotti:20201025011633j:plain

©板垣恵介(秋田書店)/バキッッ製作委員会

 「地上最強の生物」「オーガ」「巨凶」など数々の異名を持つ、強靭な肉体を持つ者が集うこの作品においても最強、すなわち最も強い男範馬勇次郎

 146歳を超える中国武術界の頂点「海皇」の称号を持つ唯一の人間、究極の脱力技「消力」の使い手・郭海皇

 筋肉で全てをねじ伏せてきた勇次郎と、大事なのは力や筋肉ではなく「理」であるとする郭海皇、二人の戦いはまさに伝説

 

 郭海皇は若い頃、筋肉を妄信していて、「理」の前に何もできずに敗北を喫した経験があります。

 それをきっかけに力と筋肉を捨てたという経緯があるからこそ、筋肉の象徴である勇次郎との戦いはこの作品の中でも非常に重要な意味を持っています。

 

 勇次郎の本気の郭海皇の本気の防衛術、この二つのぶつかり合いの行く末はぜひその目でお確かめください。

 画像の勇次郎郭海皇の車いすを押すシーンはそのシュールさ故に、原作の時から非常に人気なカットの一つです。

 

第9話~第12話 マホメド・アライJr.を巡る物語

f:id:ulotti:20201025014835j:plain

©板垣恵介(秋田書店)/バキッッ製作委員会

 大擂台賽が終了し、日本に帰ってきた一行。

 伝説のボクサーであるマホメド・アライの息子がバキの彼女である梢江を手に入れるため、バキのライバルたちと戦います。

 愚地独歩渋川剛気に一度勝利するもジャック・ハンマーに敗れ、独歩渋川と再戦しボロボロに痛めつけられ、父・マホメド・アライにも完全敗北

 この経験を通してマホメド・アライJr."完成"を迎え、いよいよバキとの対決。

 結果は瞬殺され、梢江母親の様に慰めてもらう始末。

 バキとは戦闘においても恋愛においても土俵が違うんだということを改めて感じさせられる物語です。

 

 懐かしのキャラクター達が再び戦う姿や、その一人一人がどれほど強いかがわかりやすく描かれるお話なので、改めてこの作品のパワーバランスをつかむことが出来るはず。

 戦いの世界に生きるものの厳しさ心構えも伝わってきます。

 

オープニングテーマ「情熱は覚えている」/ GRANRODEO


アニメ「バキ」大擂台賽編ノンクレジットOP「情熱は覚えている」/GRANRODEO│"BAKI : Dai Raitaisai-hen" (2020)

 歌うのはアニソン界を代表する男性音楽ユニット、GRANRODEOさん。

 作詞はGRANRODEOのボーカル・谷山紀章さん。

 作曲・編曲は同じくGRANRODEOのギター・飯塚昌明さんが務めています。

 

 曲調はエスニック

 第1期の「BEASTFUL」とも雰囲気ががらりと変わり、中国を舞台とした大擂台賽編にぴったりです。

 映像は大擂台賽の強者たちを紹介する内容。

 この記事でも書いた龍書文ハンドポケットの姿勢や、オリバのフロントラットスプレッド、金剛拳毒手も描かれており、初めてこのオープニングを見た時はニヤニヤが止まりませんでした。

 "どうやってくれてやろうか我が一撃"など、戦いを彷彿とさせる歌詞も多く、戦闘にかける情熱を描いた本作にぴったりの歌詞も印象的です。

 

エンディングテーマ「DEAD STROKE」/ 藤田恵名


アニメ『バキ』大擂台賽編ノンクレジットED「DEAD STROKE」/藤田恵名│"BAKI : Dai Raitaisai-hen" (2020)

 歌唱及び作詞はシンガーソングライター兼グラビアアイドルの藤田恵名さん。

 作曲・編曲は藤田恵名さんの楽曲を多く務めている田渕ガー子さんが担当しています。

 

 "いま、一番脱げるシンガーソングライター"を自称するだけあって、アーティストのMVでは藤田恵名さんが水着でど付き合いしています。

 ちなみにそのお相手は女流プロ雀士、超攻撃型麻雀アマゾネスでお馴染みの和久津晶さん。

 アニメのブログなので実写のMVは載せませんが、気になる方はYoutubeでご覧ください。

 

 歌うテーマはマホメド・アライJr.のお話と共に描かれた戦いの世界

 

痛みを知る覚悟を晒そうか 死ぬか去るかここで突き付けろ

 

出典:「DEAD STROKE」/ 藤田恵名

 

 戦うということは、相手を再起不能にまで追い込まなければならないということ。

 その覚悟が足らなかったせいで酷い目にあったマホメド・アライJr.の顔が思い浮かぶ歌詞です。

 エンディング映像ではバキマホメド・アライJr.がひたすら並走し続けていますが、実際その差は圧倒的

 走っているだけという点も、マホメド・アライJr.バキ同格と思い込んでいる点もシュールな面白いエンディングです。

 

おわりに

 筋トレを始める前と後では『バキシリーズ』の見え方がかなり変わってきましたし、この世界で行われていることがどれくらい異次元なのかも、よりしっかりと体感できている気がします。

 ぜひ皆さんも筋トレしましょう。

 そして続編、『範馬刃牙』も制作決定ッッ!

 今から次回作が非常に楽しみです。

 

 名シーンの再現度が高すぎて感動した!

 

 初めて『バキ』を見たけどシリーズ全部ちゃんと追いたくなった!

 

 など意見や感想があればコメントしていただけると嬉しいです。

 

 最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。もし記事が良かったなと思ったらSNSへのシェア、Twitterのフォロー等、ぜひともよろしくお願いいたします。

 今後もアニメに関する記事を毎日投稿していきますので、ぜひご覧ください。

 また次の記事で!