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『異常生物見聞録』SFと日常どちらも楽しめる中国の大人気小説をアニメ化!先の読めないチャイニーズジョークと可愛いヒロインたちは必見【感想・考察・評価】

 原作が中国作品のアニメ化。

 2010年代後半から徐々に増え始め、毎クール1本は必ずあると言っても過言ではなく、もはや一つのジャンルともいえる程に作品数も増えてきました。

 原作が1,000万PV!というような日本とは母数が違い過ぎて尺度がわからない触れ込みでやってくるので、毎作どんな作品なのか非常に楽しみです。

 今回はそんな中国で大人気、そして日本人も楽しめるような可愛いキャラクターがたくさん出てくる名作『異常生物見聞録』について語っていきたいと思います。

『異常生物見聞録』とは

ijouseibutsu.com


《異常生物見聞録》PV第一弾

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©2018 bilibili/Journal of the Mysterious Creatures

あらすじ

 無職で彼女もいないごく普通の青年・好人(ヨシヒト)は、自分が住んでいる一軒家の空き部屋を貸すことで生計を立てていた。

 彼は仕事探し中にちょっぴりおバカなおてんば娘・劉莉莉と出会う。

 彼女が家を探していることがわかると、さっそく好人は莉莉に空き部屋を紹介。

 お部屋を案内していると、2人は突如現れた吸血鬼・ヴィヴィアンに襲撃される。

 さらに莉莉は人狼へと変身・・・・・・気が付くと異常生物たちとの謎の共同生活が開始していたのだった。

 ひと癖やふた癖もある異常生物の入居者たちとともに、異世界と現世を行き交ってはさまざまな異文明に遭遇し、挙げ句の果てには宇宙にまつわる謎にまで直面することとなり・・・・・・。

 果たして、好人は次から次へと発生する無理難解な事件に立ち向かうことができるのか!

 

引用元:『異常生物見聞録』公式HP STORYより

 

スタッフ

原 作:『異常生物見聞録』遠瞳
総監督:深藍人
監 督:西本由紀夫『ジャスティーン』『音楽少女』
脚 本:Xiong Xingzhi
キャラクターデザイン:Children's Playground Creative Inc.
美術監督:Zeng Qianlin、Guo Yunxiang
撮影監督:Tao Renjie
音響監督:阿部信行
音 楽:SHIKI、久下真音
音楽制作:MAGES.
OPアーティスト:+α/あるふぁきゅん。
EDアーティスト:ピュアリーモンスター
アニメーション制作:MMT Technology Co.,Ltd
製 作:Children's Playground Media Inc. bilibili

キャスト

好人(ヨシヒト):三上丈
劉莉莉:洲崎綾
ヴィヴィアン:夏吉ゆうこ
データ端末:檜山修之
ワタリガラス:本多真梨子
イザックス:玄田哲章
南宮五月:諏訪ななか
南宮三八:川田紳司

ピックアップポイント

中国で大人気のSF小説をアニメ化!

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©2018 bilibili/Journal of the Mysterious Creatures

 本作の原作は、中国にて連載中のWEB小説。

 閲覧数は2,100万PVを達成している大人気作品です。

 科学アドベンチャーシリーズで有名なMAGES.と中国の動画共有サイトbilibiliの共同製作となっており、音楽面や絵コンテ・演出は日本人が、それ以外の部分を中国人が制作しています。

 ジャンルとしてはSFなんですが、どちらかというと日常描写多め

 過去には『縁結びの妖狐ちゃん』や、『TO BE HERO』などもありましたが中国原作のアニメの中では本作が一番日常アニメと言って過言ではないでしょう。

 

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©2018 bilibili/Journal of the Mysterious Creatures

 日本人とは微妙に感性の異なるチャイニーズジョークが本編では連発。

 文化の違いから生まれる驚きや、読めない展開おかしなテンションなど不意に笑わされることがたくさんありました。

 特に好きだったのは第11話「能力覚醒」で描かれた麻雀対決

 筋肉モリモリマッチョマンのイザックスが肉弾戦をするかと思いきや、大三元を上がって勝利する描写は意外性抜群。

 

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©2018 bilibili/Journal of the Mysterious Creatures

 もちろん、SF部分も非常に充実。

 一軒家の入居者を探すという設定で、人体改造されたり、イングランドで幽霊と戦ったり、地球から離れて遠くの惑星に飛んで行ったり。

 異能力未来のテクノロジーなどなんでもかんでも詰め込まれたドタバタSFには、一切型にハマらない新鮮な楽しさがありました。

 万人受けする作品ではないですが、ついつい癖になってしまう中毒性のある作品です。

 

可愛いヒロインズ

 中国原作の作品は、琴線に触れる程可愛いキャラクターがいることはあまりないのですが、本作は可愛いヒロインが目白押し。

 

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©2018 bilibili/Journal of the Mysterious Creatures

 洲崎綾さん演じる劉莉莉は人狼族の可愛い犬っこ。

 犬耳ボブヘアー褐色肌タンクトップパーカー、おへそと太ももが良く見えるホットパンツを履いた食いしん坊な女の子です。

 おバカおてんばで、様々なトラブルの原因を作りますが、読書家という意外なギャップも。

 犬の様に好奇心旺盛でなんにでも飛びついていく様子は非常に可愛らしく、洲崎綾さんが演じたキャラクターの中でもかなり上位に来るほど好きになりました。

 洲崎綾さんのファンで本作を見ていない人がいたら人生の損失なので今すぐ見ましょう。

 

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©2018 bilibili/Journal of the Mysterious Creatures

 夏吉ゆうこさん演じるヴィヴィアンは人の生き血を吸わない、上位の吸血鬼

 吸血鬼なのに十字架などの魔除けやお守りを集めていたり料理が得意だったり、並の吸血鬼とは違った魅力があります。

 夏吉ゆうこさんは『SHOW BY ROCK!!』のマシマヒメコや、『魔王学院の不適合者〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』のサーシャ、『アサルトリリィ BOUQUET』の白井夢結などを演じており、間違いなく今後の声優業界の柱となる人なので覚えておきましょう。

 いわゆるツンデレな女の子で、莉莉とのやりとりは多くの視聴者を魅了しました。

 

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©2018 bilibili/Journal of the Mysterious Creatures

 諏訪ななかさん演じる南宮五月はセイレーンの女の子。

 第8話から登場したので前の2人比べると出番は少なめですが、かなりの常識人

 綺麗な歌声や、海洋生物への変身が特徴で、ストーリーにも大きくかかわります。

 異常な人が多い本作だからこそ、五月普通さに癒されました。

 別の作品に出て行ったら普通の部類の人ではないですけどね。

 

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©2018 bilibili/Journal of the Mysterious Creatures

 玄田哲章さん演じるイザックスは悪魔。

 とんでもない筋肉モリモリマッチョマン玄田哲章さんの声が付くという豪華さ

 不慣れな日本語を頑張って話し、正義道徳に熱い性格は、まさに映画の主人公のよう。

 解決できなさそうな難しい問題も大抵イザックスさんが力技で何とかしてくれました。

 座右の銘は「いい人ではないならば死人でいるべし」

 

オープニングテーマ「運命のラプソディー」/ +α/あるふぁきゅん。


+α/あるふぁきゅん。「運命のラプソディー」Music Video (short ver.)

 歌うのは『エルドライブ【elDLIVE】』の「Our sympathy」、『妖怪学園Y 〜Nとの遭遇〜』の「Y学園へ行こう 青春ロック編」などでお馴染み+α/あるふぁきゅん。さん。

 作詞はMANAさん。

 作曲・編曲は『プリキュアシリーズ』や西山宏太朗さんの「真昼どきのステラ」などで話題の三好啓太さんが担当しています。

 

 「Our sympathy」と同様、疾走感のある非常にかっこいい楽曲です。

 要所にあるキメが非常に気持ち良く、Bメロからサビに突入していく勢いは聞き惚れてしまうほど

 オープニング映像と併せてどんなワクワクする戦闘が巻き起こるのか非常に楽しみになります。

 実際はそれほど戦闘しない日常アニメなので詐欺オープニング(誉め言葉)とも言われていますが。

 

 歌詞も戦って運命を勝ち取るような内容になっていますが、そういう方向性の作品ではないのでアニメとのリンクは薄め

 それでも何度でも聴きたくなる、単純に1曲のアニメソングとしてのパワーがあります。

 

エンディングテーマ「多次元トラベリング」/ ピュアリーモンスター
多次元トラベリング

多次元トラベリング

  • ピュアリーモンスター
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 歌うのは『セントールの悩み』の「教えてダーウィン」、『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』の「Secret Story」でお馴染みピュアリーモンスターさん。

 作詞・作曲はレジェンドアニソンシンガー・奥井雅美さん。

 編曲は悠木真一さんが務めています。

 

 王道アイドルソングに『異常生物見聞録』の世界観がたっぷりつまった、非常に素敵な1曲。

 "宇宙""伝説""神話""次元""異世界"など本作の重要キーワードが歌詞に目白押しです。

 それでいて、ファンにとってはピュアリーモンスターさんが今後次元を超えてどこまでも羽ばたいていくんだという希望に満ち溢れた楽曲にもなっている。

 さすが、奥井雅美さんと言わざるを得ません。

 エンディングテーマとしても非常に癒されましたし、いつか洲崎綾さんや夏吉ゆうこさん、諏訪ななかさんがこの曲をライブでセルフカバーしたりしたら飛び上がって喜んでしまうと思います。

 

おわりに

 中国原作作品はハイファンタジー過酷な世界観の作品が多めなイメージなので、この作品にはものすごく癒されました

 日本の日常アニメに飽きた人にはきっと新しい刺激になるはず。

 テレビではBSフジでしか放送していなかったため、少し認知度は低いかもしれませんが、多くの人に見て欲しい作品です。

 

 ヒロインズが可愛かった!

 

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