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『ウルトラマンZ』第25話「遥かに輝く戦士たち」ゼットとハルキ、ストレイジの最終決戦!本作らしさが詰まった感動の最終回【感想・考察・評価】

 『ウルトラマンZ』

 長く続く『ウルトラシリーズ』の最新作であり、ニュージェネレーションシリーズの集大成です。

 自分も『ティガ』、『ダイナ』、『ガイア』の後はずっとシリーズから離れており、『新ウルトラマン列伝』から再度ハマったぐらい、ニュージェネレーションシリーズには大きな思い入れがあります。

 ということで今回は、そんなシリーズ集大成である『ウルトラマンZ』の最終回であり、涙なしには語れない、本当に熱かった、

 第25話「遥かに輝く戦士たち」について語っていきたいと思います。

『ウルトラマンZ』とは

m-78.jp


6/20(土)~新番組『ウルトラマンZ(ゼット)』スペシャルムービー【初公開映像満載!】

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©円谷プロ ©ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京

あらすじ

 かつて、宇宙に飛び散った悪魔のカケラ。それは今なお、全宇宙を混乱に陥れていた。

 平和を取り戻すべくウルトラマンたちが宇宙中で戦うかたわら、このカケラを悪用して次々に惑星を滅ぼす謎の存在が卑劣な暗躍を続けていた。
 そしてその魔の手が、ついに「光の国」に迫る。
 颯爽と立ち向かうウルトラマンゼロと、その弟子・ウルトラマンゼット!
 激戦の末、ゼットは一人で怪獣を追い、地球へと向かう――。

 一方、地球では、日常的に出現する怪獣に対抗するための防衛軍が組織されていた。

 対怪獣ロボット部隊「ストレイジ」。そしてそこには若き熱血漢・ナツカワ ハルキが所属していた。

 地球に宇宙怪獣が襲来したその時、ゼットとハルキは運命の出会いを果たす。

 ここに、若き二人の熱血バトルストーリーが幕を開けるのであった!

 

引用元:『ウルトラマンZ』公式HP 作品紹介より

スタッフ

監修:塚越隆行
製作統括:永竹正幸
製作:隠田雅浩
企画:黒澤桂、金木勲、春山ゆきお、吉崎邦法、濵田健二
チーフプロデューサー:北浦嗣巳
プロデューサー:岸根明、大石淳子(テレビ東京)、嵯峨隼人
音楽プロデューサー:関根陽一
音楽:安瀬聖
音楽制作:ランティス
音楽協力:テレビ東京ミュージック
コ・プロデューサー:足木淳一郎
アソシエイトプロデューサー:村山和之
シリーズ構成:吹原幸太、田口清隆
脚本:吹原幸太、鈴木智、中野貴雄、林壮太郎、小林雄次、根元歳三、継田淳、池田遼
特技監督:尾上克郎(第9、10話)
監督:田口清隆、辻本貴則、坂本浩一、中川和博、尾上克郎、武居正能、越知靖、内田直之
撮影:村川聡
照明:小笠原篤志
美術:木場太郎
録音:星一郎、澤村開
操演:根岸泉
スクリプター:森永恭子、増田実子、杉原奈々子、山内薫、今野七香
編集:矢船陽介、西田光憲
キャスティング:島田和正
助監督:越知靖
特撮助監督:内田直之
アクションコーディネート:寺井大介
視覚効果:三輪智章
VFXコーディネーター:豊直康
特殊造形:福井康之、亀田義郎、原規弘
キャラクターデザイン:後藤正行
背景:島倉二千六
画コンテ:なかの★陽、林谷和樹、河本けもん、ユカワヨウスケ、川石テツヤ
スーツアクターサポート:大野まゆみ
設定監修:池田遼
メインタイトルロゴデザイン:竹内純
軍事考証:小柳啓伍
音響効果:古谷友二
アシスタントプロデューサー:岡本有将
特別協力:トヨタ自動車株式会社
ウルトラマンZ製作委員会
製作:円谷プロダクション、テレビ東京、電通

第25話「遥かに輝く戦士たち」


『ウルトラマンZ』次回予告 第25話(終)「遥かに輝く戦士たち」-公式配信- "ULTRAMAN Z" ep 25 Preview -Official-

あらすじ

 強敵デストルドスの猛攻で深刻なダメージを負ったハルキとウルトラマンゼット。

 一方ストレイジは、敵の手に落ちたヨウコの救出のために決死の総力戦に挑む!
 ゼットとハルキ、そしてストレイジの戦いがついにクライマックス!
 感動のフィナーレを見逃すな! 

 

引用元:『ウルトラマンZ』公式HP ストーリーより

スタッフ

脚本:吹原幸太
監督:田口清隆

ピックアップポイント

再び集結するストレイジ

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©円谷プロ ©ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京

 セレブロに操られたクリヤマ、実はジャグラーが人に化けた姿であったヘビクラ隊長の影響もあり、一時は散り散りとなってしまったストレイジ。

 それでもストレイジの強い絆が、再びこのメンバーを集結させました。

 『ウルトラマンオーブ』の頃からの伏線がついに回収され、それだけで胸熱ですが、ストレイジの人間関係を緻密に描いた本作ならではの展開に目頭が熱くなる想いです。

 『ウルトラマンZ』はやっぱり熱いんですよねえ。

 そして期待が膨らむオープニングテーマカット

 挿入歌で流れるんだろうなと言うワクワク感がアバンからたまりません。

 

隠れた名シーン

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©円谷プロ ©ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京

 「隊長のこと信じていいんですよね?」

 「知るか、自分で決めろ。」

 「俺、信じます、隊長は隊長ですから。」

 「元隊長な。」


 怒涛の展開が待っている戦闘前の準備のワンシーン。

 今まで明かせなかったジャグラーの正体、そしてウルトラマンZの正体を隠さず前提にしている会話が非常にカッコ良い。

 これを向き合って話すとかではなく、準備しながら横並びに話すところがまた溜まりません。

 口にしなくても確かにそこにある信頼関係

 名シーンだらけの第25話ですが、個人的にはかなり大好きなシーンの一つです。

 

デストルドス vs. ウインダム&キングジョー

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©円谷プロ ©ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京

 最終回だからこその豪快にセットを破壊しまくる、気持ち良い戦闘

 このカットではレーザーショットペダニウム粒子砲を、意思疎通なしに同時にデストルドスに向けて発射しており、二人の息の合いっぷりが伝わってきます。

 ウルトラマンだけではなく、対怪獣ロボットに関する掘り下げも非常に深かったのが本作の魅力の一つでもあります。

 

バコさんが窮地を救う

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©円谷プロ ©ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京

 「骨董品だってな、まだまだ役に立つんだよ。」

 

 ウインダムキングジョーをなぎ倒し、D4レイを撃とうとするデストルドスを止めたのは、特空機1号・セブンガーに搭乗したバコさん。

 性能面でお役御免となっていたセブンガー、そしてストレイジの長老として頑張るバコさんが放つからこそのダブルミーニングの名言には思わず痺れずにはいられません。

 技術特化した頑固親父というキャラクターは、昔からある代表的なテンプレですがバコさんはその中でも本当に素晴らしいキャラです。

 

ヨウコとハルキの腕相撲

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©円谷プロ ©ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京

 決死の覚悟でデストルドスの胸部からヨウコ先輩を救い出したハルキたち。

 ヨウコ先輩が夢に見たのは、ハルキとの腕相撲。

 ことあるごとに腕相撲をしていた二人が、意識覚醒のトリガーとして腕相撲を持ってくる粋な演出です。

 ここでハルキヨウコ先輩に初勝利するわけですが、グチャグチャに入り混じった感情セリフからも表情からもしっかりと感じられる素晴らしい演技でした。

 熱血漢の演技はもちろん、こういう人間の繊細な心理描写もしっかり演じ切った、本当に素晴らしい主人公です。

 

「ご唱和ください我の名を!ウルトラマンZ!」

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©円谷プロ ©ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京

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©円谷プロ ©ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京

 空中に投げ出されたヨウコ先輩からメダルを受け取り、最後の変身をするハルキ

 最終回にして最高にかっこいい変身です。

 ハルキだけでなく、ヨウコ先輩ストレイジのメンバーウルトラマンZの名を叫ぶ、まさに集大成。

 ウルトラマンZが大好きなヨウコ先輩からメダルを受け取り、目の前で変身して最後の最後に正体が明かされるのも、非常に美しい流れです。

 

挿入歌「Promise for the future」/ 畠中祐


畠中 祐 / Promise for the future -Music Clip Short ver.- (特撮ドラマ『ウルトラマンZ』後期エンディングテーマ)

 歌唱は、ウルトラマンZの声優でもあり、ソロアーティストとして活動中の畠中祐さん。

 作詞は、特撮系ではお馴染み、当ブログでも良く出てくるマイクスギヤマさん。

 作曲は、avex系の楽曲を多く務め、『プリパラ』の「Make it!」、「ミラクル☆パラダイス」でも知られる渡辺徹さん。

 編曲には、 ats-さんと清水武仁さんも加わっています。

 

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©円谷プロ ©ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京

 第2クールではエンディングテーマとしても使われた「Promise for the future」が挿入歌として流れました。

 この曲はアーティストの楽曲とは思えない程、本当に『ウルトラマンZ』に寄り添っていたので、このタイミングでの使用に思わず涙がこぼれてしまいます

 

時代も星雲も超え

想いから想いへと

受け継いだ熱いエナジー 

胸に!胸に!あるのさ

ウルトラマン FIGHTING SOUL!

 

出典:「Promise for the future」/ 畠中祐

 

 この歌詞、本当にニュージェネレーションシリーズの総括にこれほどぴったりのものがあるのかという内容。

 このシーンでは幻界魔剣 ベリアロクが、ウルトラマンZを認めるかのように自分の存在をかけてデストルドスにツッコんでいく様子が描かれていたので、より一層その歌詞の深みが際立ちます。

 展開に本当にぴったりな、最高の挿入歌でした。

 

挿入歌「ご唱和ください 我の名を!」/ 遠藤正明
ご唱和ください 我の名を!

ご唱和ください 我の名を!

  • 遠藤正明
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

  歌唱・作詞・作曲を担当するのは「Always Full Voice」「アニソン界の若獅子」こと、遠藤正明さん。

 編曲は、Lantis楽曲の編曲家として知られる宮崎京一さんと飯田涼太さんが担当しています。

 

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©円谷プロ ©ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京

 第1話から流れ続ける、本作品を代表する主題歌「ご唱和ください 我の名を!」最後の最後の挿入歌として登場。

 ストレイジのみんなからの声援を背に、最後の力を振り絞って戦うウルトラマンZ覚悟がヒシヒシと伝わってきます。

 最後の最後に強くなるわけではなく、気合根性ゼスティウム光線で闘うのが本作らしさ。

 

この地球を守りたい その笑顔が見たい

傷つき倒れてもかまわない 強く 優しく ウルトラマンZ!!

 

出典:「ご唱和ください 我の名を!」/ 遠藤正明


 この真っすぐすぎる歌詞が、ハルキウルトラマンZの生き様に本当にぴったり。

 ウルトラマンZの大きな特徴である、ちょっと不器用な日本語も、熱血シーンをより一層盛り上げてくれます。

 Zを描く美しいゼスティウム光線で、ハルキウルトラマンZデストルドスに見事勝利を収めたのです。

 

墜落するウルトラマンZ

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©円谷プロ ©ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京

 カッコ良く決めるつもりが、街中に墜落してしまうウルトラマンZ

 街の周辺被害と言う観点は置いておいて、熱血で全力を出し切ったウルトラマンZらしい、最高のギャグシーンです。

 落ちたハルキを心配してヨウコ先輩が抱き着いたり、ハルキをいじったり、ストレイジの仲の良さが伝わってくる演出も素晴らしい。

 ここまでらしさが際立った『ウルトラシリーズ』も、そうありません。

 

ヘビクラ隊長の最後

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©円谷プロ ©ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京

 一人ストレイジから離れ、セレブロにとどめを刺そうとしていたヘビクラ隊長

 別れを告げずに去っていくところは非常に彼らしいですが、同じくセレブロを捕まえたユカに見つかってしまいます。

 「また会えますよね?」という問いに対して、一瞬考えたのち、「じゃあな。」という言葉を選んで去っていく姿も非常にカッコ良いです。

 その割に趣味の盆栽で一生懸命育て上げたをしっかり持って帰るお茶目な一面も。

 カッコ良いところも、面白いところも尊敬できる、こんな上司が欲しいと思える本当に素晴らしいキャラクターでした。

 

ハルキ・ウルトラマンZとの別れ

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©円谷プロ ©ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京

 宇宙にいる他の困ったり苦しんだりしている人を助けるため、ハルキウルトラマンZは地球を旅立つことに。

 ストレイジの面々が敬礼で見送る中、ウルトラマンZお辞儀で感謝の気持ちを伝えます。

 こういう礼儀正しい面白さも、本作の大きな魅力です。

 ヨウコ先輩との結婚話もなくなってしまいましたが、正月と盆には帰ってくるという、実家みたいな約束をして二人は去っていきます。

 

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©円谷プロ ©ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京

 宇宙空間でまたベリアロクさんと再会し、無駄死に感も解消。

 「この手が届く限り、みんなの命守るぜ!」

 というセリフも、ハルキウルトラマンZ確執が一度あったからこその内容で非常にエモーショナル。

 最後は美しいZの軌跡を残して飛び去っていきました。

 最後まで爽やか熱い、気持ちの良い素晴らしい名作でした。

 

配信情報

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おわりに

 『ウルトラマンZ』はここ最近の『ウルトラシリーズ』と比べても、より一層人気を増した感があり、本当にニュージェネレーションシリーズの集大成として、これ以上ない作品でした。

 2021年からは『ウルトラマン クロニクルZ ヒーローズオデッセイ』の放送が予定されており、こちらも非常に楽しみです。

 

 『ウルトラマンZ』のここが好き!

 

 挿入歌カッコ良すぎた!

 

 など意見や感想があればコメントしていただけると幸いです。

 

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