元気で可愛い女の子の、普段見られない一面。
いつもはつらつとした女の子だからこその、スイッチオフの時のギャップ。
どうしてこんなに可愛くて魅力的なのでしょうか。
そんな世界一可愛い夏海ちゃんと、穴釣りの面白さが描かれた第7話「穴釣り」について語っていきたいと思います。
『放課後ていぼう日誌』とは
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
あらすじ
都会から田舎に引っ越してきた鶴木陽渚は、
生き物が苦手なインドア派。
手芸部に入って楽しい高校生活を過ごす予定が、
散歩中に黒岩悠希と出会ったことがきっかけで
謎の「ていぼう部」に入部させられてしまい、
釣りをはじめることに…。
個性的な部員たちに囲まれて、
陽渚の高校生活どうなるの!?
スタッフ
原 作:小坂泰之(秋田書店「ヤングチャンピオン烈」連載)
監 督:大隈孝晴『ゆるゆり』『恋愛ラボ』『干物妹!うまるちゃん』
シリーズ構成:志茂文彦『フルメタル・パニック!』『CLANNAD』『ダンベル何キロ持てる?』
キャラクターデザイン:熊谷勝弘『私たち、らくろじ部!』『ガヴリールドロップアウト』
釣具プロップデザイン:小倉寛之
プロップデザイン:永田杏子
総作画監督:熊谷勝弘、曾我篤史、市原圭子
美術監督:坂下祐太
美術設定:東潤一
美 術:スタジオイースター
色彩設計:真壁源太
撮影監督:桒野貴文
編 集:小野寺絵美
音響監督:高寺たけし
音 楽:櫻井美希『五等分の花嫁』『まちカドまぞく』『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』
音楽制作:フライングドッグ
アニメーション制作:動画工房
製 作:海野高校ていぼう部
キャスト
鶴⽊陽渚:⾼尾奏⾳
帆⾼夏海:川井⽥夏海
⿊岩悠希:篠原 侑
⼤野 真:明坂聡美
小谷さやか:小清水亜美
第7話「穴釣り」
あらすじ
祖父の釣り道具の中に面白い形の物があり、気になっていた陽渚。
大野に聞いてみると、それは「ブラクリ」と呼ばれる根魚を釣るための仕掛けだとの事。
黒岩からもブラクリで釣れる「ガラカブ」という魚の味噌汁が美味しいと聞いた陽渚は、一気にテンションが上がります。
皆でブラクリを使った穴釣りをする事になったのですが……。
スタッフ
脚本:永井真吾
絵コンテ:舛成孝二
演出:ふじいたかふみ
作画監督:久保茉莉子、上野卓志、平塚知哉、中島大智
総作画監督:熊谷勝弘
ピックアップポイント
ていぼう部ののどかな日常
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
アバンからまったりな陽渚と夏海。
部長は部室で爆睡中。
『放課後ていぼう日誌』は特徴をとらえたデフォルメ絵も非常に可愛いところが見ていて癒されます。
特に何もない学校の放課後でも一緒に集まってまったりしていた時間は凄く懐かしいし、大人になってしまうと究極の贅沢にさえ感じますね。
そんなところに現れる大野先輩。
陽渚は大野先輩にとある仕掛けについて質問するのでした。
「ブラクリ」
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
陽渚が持ってきた仕掛けは「ブラクリ」。
カサゴ、キジハタなど消波ブロックや、岩礁など狭い範囲でしか行動しない根魚を釣るための仕掛けです。
根魚が潜んでいる小さな穴や隙間に「ブラクリ」を入れて釣るため、ブラクリ釣り・穴釣りと呼ばれています。
大野先輩が初めて釣りをしたのもこの穴釣りで、その楽しさや細かい注意点、ブラクリの種類など事細かに説明してくれます。
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
オタク特有の早口で語る大野先輩も可愛いし、それを聴く陽渚と夏海も可愛い。
やっぱり大好きなものに夢中になっている人の姿は良いものです。
部長も起きてきて、ガラカブ(カサゴ)の味噌汁が飲みたい!と、ていぼう部一同穴釣りへ出発するのでした。
ガラカブというのはカサゴの呼び方の一種で、熊本県でしかカサゴのことをガラカブとは呼ばないようです。
地方によっては、ガヤ、ガシラ、穴ハチメ、アラカブ、ガッシーなど呼び方も様々。
その地方ごとで魚の呼ばれ方が違うというのは文化的・歴史的に見てもかなり面白いポイントですね。
堤防到着
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
さっそく港にやって来た一行。
消波ブロックや堤防、どのあたりで穴釣りができるか大野先輩からしっかりとしたレクチャーが。
落下の危険性についても語られており、『放課後ていぼう日誌』という作品の
"安全に釣りを楽しむ方法を知って欲しい"という一貫した思いが感じられます。
自分も先日下田に行ってきましたが、消波ブロックの隙間は落ちたらそう簡単には抜け出せなさそう。
波の流れも非常に複雑になっていてかなり危険に感じました。
心配してくれる大野先輩にキラキラする陽渚、ニマニマする夏海、寝ている部長、照れる大野先輩。
『放課後ていぼう日誌』らしい1枚です。
ライフジャケットをどうしても陽渚に着用させようとする大野先輩。
どうやら過去に事件があったようで…
「ブラクリ」の仕組み
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
ブラクリの独特な形にも意味があります。
針上部の円錐形の重りは岩や障害物に引っかかりづらく、穴の奥底まで到達しやすくするため。
重りと針の距離が近いのも同様の理由です。
釣りを始める前の陽渚だったら、重りの形にも距離にも違和感を抱くことすらなかったでしょう。
知らないことを少しずつ知っていく楽しみがありますね。
先人たちの知恵が詰まった道具も、釣りの歴史を感じさせます。
エサは本来であれば青虫とも呼ばれるアオイソメ(画像は自主規制)。
虫が苦手な人にとっては非常に大きな難関です。
ただし今回はイカの切り身。
本当に釣れるのかなと思って検索したところ、イカの塩辛やよっちゃんイカで釣りをしている人も。
目標の魚が好みそうなエサも1種類ではなく、色々あるんだなあと選択肢の幅広さが面白いですし、虫が苦手な自分としてもちょっと穴釣り挑戦してみたいなあと思いました。
実践
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
色々な穴に仕掛けを落としていく陽渚と落ちないように見守る大野先輩。
その姿はまるで親子のよう。
そして見事にガラカブがヒット!
釣れたはいいものの、針の抜き方がわからない陽渚に、口の中に手を入れガッとやるように夏海からのアドバイス。
そしてこの顔である。
怖がる陽渚とからかう夏海、本当に仲良しで可愛い。
見事人数分のガラカブを釣り、釣りを終え帰宅しようとする一行。
実は大野先輩が子供の頃、穴釣り中に海に落ちた過去と、実は泳げないという以外な一面を暴露。
ライフジャケットへのこだわりも、陽渚を執拗に見守る姿もここに理由があったんですね…
中間テスト
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
Bパートは釣りのお話とは打って変わって中間テスト。
テストの存在そのものを忘れていた陽渚としっかり準備していた夏海。
週末は夏海のお家でお勉強会をすることに。
意外にも中学の成績は常に学年1桁と優秀な夏海。
バカっぽいのに頭がいいギャップで可愛さ90割増です。
自分が好きになるキャラクター、大体バカっぽいんですが大体頭いいんですよね。
ドヤ顔も可愛すぎる。
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
夏海のお家
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
洋食屋を営む帆高家。
モチーフはグリルかかしというお店。
三角屋根が非常に可愛らしい、地元で愛され続けているお店です。
ぜひとも聖地巡礼して訪れたい。
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
なんだこの可愛い生き物は…
ジャージに短パンの非常にラフな格好に、メガネ、でこしっぽなし!
ノリノリで出てきたはいいものの、意外な反応をする陽渚。
そんな陽渚の反応に照れて赤く染まる頬、チラ見えする八重歯。
2020年代ベストヒロイン賞を受賞しました。
全視聴者が夏海の可愛さに転げまわったことでしょう。
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
夏海ママも元気いっぱいで親子そっくり。
家に友達が遊びに来た時のあるあるな光景ですが、やっぱり照れる夏海が可愛すぎる。
ジャージとかパーカーとか、上着のポケットに手を入れる女の子の可愛さは異常。
夏海の部屋
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
弟と一緒に住んでいる夏海。
弟の机とほぼ遜色ないほど飾り気のない机が描かれます。
ボーイッシュな女の子の中でも、"実は可愛いものが好き"属性が付く女の子とそうでない女の子がいますが、夏海は後者。
自分もその要素にはあまり惹かれないので、より一層夏海が大好きになりましたね。
というか夏海の弟になりた過ぎる。
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
本棚の上にMDR-CD900STが置いてある謎のオーディオ環境も可愛い。
ピンクのウォークマンと付属のイヤホンも登場しているので、900STはコンポに直挿しで聴くためのものなのでしょうか。
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
家庭的な麦茶ポットに、テーブルが濡れない用のお盆。
家庭的なところも可愛いです。
そして後ろに並ぶPS4タイトルと綺麗に配置されたコントローラー。
夜に弟君と仲良くゲームをしている姿が目に浮かびます。
弟になって夏海とゲームがしたすぎて僕の目にも涙が浮かびます。
夏海が陽渚の友達事情に結構深めに突っ込む描写もありました。
心配なのかヤキモチなのか、どっちにしても可愛いです。
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
お昼に食べたナポリタンも美味しそう。
実際にグリルかかしさんでも提供されているメニューなので聖地巡礼の際は必ず押さえておきたい一品。
©小坂泰之(秋田書店)/海野高校ていぼう部
勉強に飽きた二人はぬいぐるみの話へ。
勉強もせずに陽渚が作っていたぬいぐるみは第6話で描かれたアジゴ。
魚に少しでも慣れようとする陽渚の健気さ・真面目さと手先の器用さが描かれます。
友だちのしていることに興味を持って自分もやってみようとする夏海も可愛い。
魚の話にうずうずした二人は、勉強を放り出して釣りに出かけるのでした。
今日の一句
おわりに
穴釣りしたい!聖地巡礼したい!夏海ちゃんと結婚したい!
本当にたくさんの幸せな気持ちに包まれた第7話でした。
元々まったりとした空気感が大好きでしたが、特にこの回でこの作品の虜になってしまった気がします。
最終回まで目が離せません。
釣りはこんなところが面白いですよ!
夏海ちゃん可愛すぎて自分も大好きになりました!
などなどご意見・ご感想などあればコメントもらえると嬉しいです。
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今後もアニメに関する記事を毎日投稿していきますので、ぜひご覧ください。
また次の記事で!