超豪華声優陣でおくる、大人気スマホRPG。
国内でもっとも多彩かつ可愛いキャラクターを楽しめるスマホRPGと言えば、誰もが『プリンセスコネクト!Re:Dive』の名前を出すことでしょう。
放送前からとんでもなく高いハードルを目の前にしながら、それを悠々と飛び越えていった本作について語っていきたいと思います。
『プリンセスコネクト!Re:Dive』とは
© アニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」製作委員会
あらすじ
穏やかな風が吹き抜ける美しき大地・アストライア大陸。
その一角で記憶を失った少年・ユウキは目を覚ます。
彼を世話する小さなガイド役・コッコロ。
いつも腹ペコな美少女剣士・ペコリーヌ。
ちょっとクールなネコ耳魔法少女のキャル。
運命に導かれるまま、彼らが立ち上げたギルドの名は「美食殿」。
今、ユウキと彼女たちの冒険の幕が開ける――
スタッフ
原作:Cygames
監督・シリーズ構成:金崎貴臣『まかでみ・WAっしょい!』『これはゾンビですか?』『この素晴らしい世界に祝福を!』
助監督:春藤佳奈
キャラクターデザイン:栗田聡美、楊 烈駿、野田康行
色彩設計:手嶋明美
3DCGディレクター:中野祥典
美術監督:池田真依子
撮影監督:米澤寿
編集:木村佳史子
音楽:イマジン『とある魔術の禁書目録III』『とある科学の一方通行』
音響監督:金崎貴臣
録音:山口貴之
音響効果:小山恭正
音響制作:東北新社
アニメーション制作:CygamesPictures
キャスト
ぺコリーヌ:M・A・O
コッコロ:伊藤美来
キャル:立花理香
ユウキ:阿部 敦
アメス:高橋李依
ラビリスタ:沢城みゆき
カイザーインサイト:蒼井翔太
ネネカ:井口裕香
カリン:洲崎 綾
シズル:生天目仁美
リノ:阿澄佳奈
ミミ:日高里菜
ミソギ:諸星すみれ
キョウカ:小倉 唯
アオイ:花澤香菜
ミサト:國府田マリ子
ハツネ:大橋彩香
イリヤ:丹下 桜
シノブ:大坪由佳
アカリ:浅倉杏美
ヨリ:原 紗友里
ミヤコ:雨宮 天
ジュン:川澄綾子
クリスティーナ:たかはし智秋
トモ:茅原実里
マツリ:下田麻美
サレン:堀江由衣
スズメ:悠木 碧
リマ:徳井青空
マヒル:新田恵海
リン:小岩井ことり
シオリ:小清水亜美
アキノ:松嵜 麗
ミフユ:田所あずさ
タマキ:沼倉愛美
ユカリ:今井麻美
エリコ:橋本ちなみ
ナナカ:佳村はるか
ミツキ:三石琴乃
おすすめポイント
約2か月前の第3話放送時あたりから、
2020年春アニメで見るなら絶対この作品を優先した方がいい!
と言っていた本作。
当時の記事はこちら。
当時期待していた内容をはるかに超えて、
我々オタクの生きる意味になってくれた、
明日への活力を与えてくれた、
『プリンセスコネクト!Re:Dive』。
その魅力を以下の3つのポイントから紹介していきたいと思います。
・美食殿のみんなと送る楽しく癒される、永遠に続いて欲しい毎日
・多彩なキャラクターが所狭しと動き回る、突出したキャラクターデザインと作画
・BGMアレンジも多数、魅力的な毎日を彩る主題歌
美食殿のみんなと送る楽しく癒される、永遠に続いて欲しい毎日
記憶を失った少年・ユウキ
ガイドをこなす小さなお母さん・コッコロ
腹ペコ美少女剣士・ペコリーヌ
クールな猫耳魔法少女・キャル
の4人で構成された美食殿。
そんな美食殿の出会いと、ギルドの活動目的である「この世の美味しいものの探求」のため、様々な任務をこなしたり、様々な場所を訪れる。
そんな楽しい毎日を描くのが本作のメインストーリーです。
ある時はギルドハウスの清掃。
またある時は風邪をひいてしまったユウキのために診療所へ。
スパイスを調達する任務を受けたり、街の流通を妨げるモンスターの討伐任務を受けたり。
商店街の福引で一等を引き当て、みんなで海水浴へ行ったり。
そんななんてことないかけがえのない毎日に癒されること間違いなしです。
© アニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」製作委員会
そんな中で、少しずつ描かれていく村の住人に危害を加える「シャドウ」という謎の存在や、キャルちゃんの真の目的。
平穏な生活の中に潜んだ邪悪な思惑とはいったい何なのか、一見平和に見えるランドソルの裏の顔とは。
平穏な日常の中にちょっとしたシリアスなスパイスも含まれて、毎週毎週放送が楽しみで仕方ありませんでした。
ユウキの成長、コッコロちゃんのお母さんっぷり、ペコリーヌちゃんの天真爛漫さ、キャルちゃんの揺れ動く気持ち。
美食殿で過ごす1日1日がみんなの絆を強く、深くしているのを感じられる楽しい日々。
そんな日々の集大成にもなっている最終回の展開は涙せずにはいられませんでした。
ぜひ、『プリンセスコネクト!Re:Dive』を見て汚れた心を浄化してください。
多彩なキャラクターが所狭しと動き回る、突出したキャラクターデザインと作画
本作のアニメーション制作を担当しているのはCygamesPictures。
『プリンセスコネクト!Re:Dive』を運営しているCygamesが、自社のアニメを実制作する部門として設けたアニメ制作会社になります。
ちなみにゲーム版『プリンセスコネクト!Re:Dive』のメインアニメーション制作は『進撃の巨人』などで有名なWIT STUDIOです。
他のアニメーション制作会社に外注せず、自社で立ち上げた理由としては、アニメ制作現場の労働環境を改善したいという大きな目標があるからだそうです。
2020年4月の時点で、既にアニメーションの制作が完了していたというような話もあり、かなり余裕を持ったスケジュールを組んでいたことがわかります。
そのため、新型コロナウイルスの影響も受けず、最終話まで素晴らしいアニメーションを視聴者に見せ続けてくれました。
自分も一人のオタクとして、アニメ制作現場の労働環境の改善は急務と考えていますのでCygamesPicturesさんには頑張っていただきたいです。
© アニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」製作委員会
少し話がそれましたが、本当に1人1人のキャラクターが生き生きと動いていた、見ごたえのある作品でした。
『これはゾンビですか?』シリーズや、『この素晴らしい世界に祝福を!』シリーズで有名な金崎貴臣監督が本作でも監督、シリーズ構成、音響監督、絵コンテまでをも務めています。
ただ可愛い絵で動き続けるのではなく、時には表情を大きく崩したり、けれん味のある動きで空間を大きく使ったり、日常描写も戦闘描写もキャラクターの感情がしっかりとアニメーションから伝わってきました。
最終回では『輪るピングドラム』の全原画走りで有名な小島崇史さんや、『BAMBOO BLADE』の斎藤久さん、2010年代を代表するエフェクトアニメーター・酒井智史さんなども原画で参加しており、まばたき禁止の弩級アクションシーンが繰り広げられます。
撮影や3DCGも非常にレベルが高く、夕日に照らされて金色に光るペコリーヌちゃんの髪の一本一本の美しさにオトされてしまったオタクも多いでしょう。
© アニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」製作委員会
この1枚なんかは、ちょっと情報量が多すぎて大変なカットです。
一番手前に荒野の地面とそこから溢れる魔法のエフェクト。
光を帯びるコッコロちゃんと太陽光を反射して空を映す鎌。
躍動感あふれるペコリーヌとキャルちゃんに、細かいところまでこだわった複雑な魔法陣。
何故か馬に食べられているユウキ。
数秒しかないアニメの1カットでもここまでこだわりぬいたアニメーション、『プリンセスコネクト!Re:Dive』。
ぜひ、ストーリーや楽曲ももちろんのこと、キャラクターが所狭しと駆け回るアニメーションも楽しんでもらえればと思います。
BGMアレンジも多数、魅力的な毎日を彩る主題歌
ストーリーも作画もべた褒めしてきましたが、もちろん音楽もべた褒めします。
OPテーマは、
「Lost Princess」/ ペコリーヌ(M・A・O)、コッコロ(伊藤美来)、キャル(立花理香)(作詞:しほり 作曲:田中公平 編曲:根岸貴幸)
アニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」オープニング・テーマ「Lost Princess」ノンテロップ映像
こんな素晴らしいノンテロップ映像がYoutubeで見られるなんて時代は変わりましたね…
『ONE PIECE』の「ウィーアー!」や、『サクラ大戦シリーズ』の「檄!帝国華撃団」など数々の名曲を世に送り出してきた、田中公平さん・根岸貴幸さんの最強タッグが手掛ける本楽曲。
作詞はELISAさんや南條愛乃さん、Pileさんに水樹奈々さん、三森すずこさんなど数々のアーティストに楽曲提供を行っているしほりさんが担当しています。
君と出逢い、君と往く
ハッピーエンドのその先で
ありきたりで、けれど愛しい
日々を過ごしたいよ
引用元:「Lost Princess」/ ペコリーヌ(M・A・O)、コッコロ(伊藤美来)、キャル(立花理香)
もうこの歌詞を引用するだけで、この楽曲について語ることはないんじゃなかろうか。
そういうレベルで『プリンセスコネクト!Re:Dive』の世界観がぴったりと描かれた言葉選び。
最終回まで見たとき、これまでのお話の「ありきたりで、けれど愛しい日々」の意味がもっともっと深く感じられること間違いなしです。
シンプルで王道を行く、田中公平先生のメインメロディに、心地よく付け足されていく根岸貴幸先生のブラスたち。
相乗効果でより高めあっていく様は、プリンとカラメルソースのような絶妙な関係性です(?)。
劇中でもOPテーマがアレンジされたBGMが、これでもかというほど流れるので色々なバージョンを楽しむことが出来ます。
エフェクト盛り盛りで見ているだけで気持ちよくなれるOP映像も素晴らしい。サビの疾走感とんでもないですよね。
ラスト5秒で挿入される意味深なカットは、ぜひ最終回まで見終わった後、コマ送りでご覧いただければと思います。
EDテーマは、
「それでもともに歩いていく」/ ペコリーヌ(M・A・O)、コッコロ(伊藤美来)、キャル(立花理香)(作詞・作曲・編曲:佐藤良成)
アニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」エンディング・テーマ「それでもともに歩いていく」ノンテロップ映像
Oh…King of ED Theme…
金崎貴臣監督でこの曲調の楽曲と言えば。
ということで、アニメを見た人の多くが気づいたと思いますが、『この素晴らしい世界に祝福を!』のEDテーマ、「ちいさな冒険者」と「おうちに帰りたい」を手掛けた佐藤良成さんが手掛けた楽曲です。
『このすば』の時も好評だった牧歌的でノスタルジックな曲調、本当に日常系アニメのエンディングテーマにぴったりですよね。
ED映像もアングルを固定し、美食殿のメンバーが過ごすのどかな毎日を絵本のように描きます。
あえてキャラクターを動かさないで時間経過を感じさせる演出も非常にニクいです。
歌詞は『プリンセスコネクト!Re:Dive』の世界観に合わせているというよりも、ノスタルジックに振り切っています。
友だち同士で秘密の隠れ家に集まって、合言葉を決めたりしながら、小さな冒険をする。
自分もちょっと思い当たることがありすぎて聴くたび非常に郷愁感に包まれます。
美食殿の活動も言ってみればまさにこの通りの活動なんですよね。
ツンデレのキャルちゃんと喧嘩をしたり、足を引っ張り合いながらも『それでもともに歩いていく』。
「ありきたりで、けれど愛しい日々」の締めくくりにこれほどの楽曲はないだろうと思わせてくれる素晴らしいEDテーマでした。
最終回には"あの楽曲"も使われました!
ネタバレはしたくないので、ぜひその目で、その耳で、お確かめください。
配信情報
AbemaTV、dアニメストア、Amazonプライム、FOD、U-NEXTなど各種見放題サービスにて絶賛配信中です。
このコンテンツに触れるまで僕の人生は始まっていなかった、そう言っても過言でもないほど手放しで絶賛したくなる素晴らしいコンテンツです。
おわりに
非の打ち所がないを体現した『プリンセスコネクト!Re:Dive』。
元々非を打つ気持ちがない自分は当然のこと、Twitter上でも批判的な意見をほとんど見ることがなく、多くの人が見て幸せになった素晴らしい名作でした。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。もし記事が良かったなと思ったらSNSへのシェア、Twitterのフォロー等、ぜひともよろしくお願いいたします。
今後もアニメに関する記事を毎日投稿していきますので、ぜひご覧ください。
また次の記事で!