カツカレー。
ただでさえ美味しいカレーの上に、手間のかかるカツまで乗せた贅沢すぎる一品。
家でカツカレーとか、天ぷらうどんみたいな二品以上を掛け合わせた料理って作る気がしませんよね。
ジビエに襲われ壊滅的な日本を舞台にした『ジビエート』で最も出てくる食事が何故かカツカレー。
今回はそんなカツカレー愛に溢れた本作の中でも、最もカツカレーに力を入れたであろう、第10話「新たなる仲間」について語っていきたいと思います。
『ジビエート』とは
©YOSHITAKA AMANO ©「GIBIATE PROJECT」製作委員会
あらすじ
舞台は2030年の日本。
病気の感染者は怪物になり、年齢、性別、人種により姿が変化する。
その病気は、変化する多様な種類から
「ジビエート(ジビエのようにバラエティに富んでいる)」と呼ばれた。そんな荒廃した日本に現れた、一組の侍と忍。
江戸時代初期からタイムスリップしてきた二人は、
ジビエート治療の研究をしている博士に協力し、
行動を共にすることになる。時を置かず襲い来る数多のジビエ、
食糧を求めて旅人を襲う無法者、
周囲を敵に囲まれた命懸けの旅が始まる…。
スタッフ
企画・原作・製作総指揮:⻘⽊良『Bonjour♪恋味パティスリー』
キャラクター原案:天野喜孝『昆虫物語 みなしごハッチ』『タイムボカンシリーズ』『機甲創世記モスピーダ』
モンスターデザイン:芹沢直樹
監督:⼩美野雅彦
副監督:⽟⽥博
キャラクターデザイン:⼩美野雅彦
総作画監督:⼩美野雅彦
⾳楽(劇伴):古代祐三
⾳響監督:郷⽥ほづみ
美術監督:⼤⻄穣
美術設定:坂本⻯
美術・背景:ビック・スタジオ
⾊彩設計:渡部勇輔
撮影監督:西村徹也
撮影:スタジオエル
3D監督:平将⼈
特殊効果:太⽥良之
オフライン編集:早川裕
オンライン編集:キュー・テック
⾳響制作:神南スタジオ
制作:ランチ・BOX×スタジオエル
キーアニメーター:⼩野晃、國井実可⼦
プロップデザイン:野澤健太、若⼭温、國井実可⼦
キャスト
神崎千水:柿原徹也
船田キャスリーン:藤井ゆきよ
真田兼六:東地宏樹
鬼倉雪之丞:羽佐間道夫
第10話「新たなる仲間」
あらすじ
研究所で待ち受けていたのは大量のジビエたちだった。
千水たちは覚悟を決め大量のジビエとの戦いに挑むが・・・・
ヨシナガ博士が研究を続けてきたジビエワクチンは完成するのか!?
引用元: 『ジビエート』公式HP STORYより
スタッフ
絵コンテ:石山貴明、小美野雅彦
演出:Jo Yongju
作画監督:Song JinyeongKim Jongbeom
ピックアップポイント
ガリアンズ紹介
©YOSHITAKA AMANO ©「GIBIATE PROJECT」製作委員会
いつもの冒頭ビデオカメラで紹介するのは無法集団・ガリアンズのメンバー。
オリンピックで棒高跳び選手の候補だった美樹本 伊佐夫、
元漁師で殺人をしたため服役中だった葉室 克典、
爆弾魔の佐久間 秀典。
とても棒高跳びの選手だったような風貌ではありません。
お話もだいぶ終盤戦。
このビデオカメラの演出がキャラクター紹介のためだけのものなのか、特別な意味を持っているのかが非常に気になるところです。
ガリアンズとの対面
©YOSHITAKA AMANO ©「GIBIATE PROJECT」製作委員会
雪之丞さんが亡くなった悲しみに暮れながらも、先に進まなければならない千水たち。
ジビエワクチン開発のため、研究所へ行くとそこには大量のジビエが。
さらには敵対関係にあるガリアンズも到着。
これほどまでの人類の危機でも、人間同士争わなければならないのでしょうか。
地味に背景には信号機が。
研究所に入るためのものなのかなと思うと、荒廃する前の世界のこともしっかり考えられた設定だなと感じます。
ガリアンズとの共闘
©YOSHITAKA AMANO ©「GIBIATE PROJECT」製作委員会
一触即発!と思いきや、ガリアンズの面々はジビエへの攻撃を開始。
命を助けてもらった恩を返す、ガリアンズの熱い任侠魂を感じます。
いつもの時代劇風なBGMやSEもガリアンズの活躍シーンにはぴったり。
自己紹介でも言っていたような、槍、釣り竿、爆弾を使った個性的な攻撃でジビエを撃退していきます。
©YOSHITAKA AMANO ©「GIBIATE PROJECT」製作委員会
周りは派手な戦闘をしているのに、この二人はハンドガンで軽くジビエを処理。
種類が違うとはいえ、戦闘の熱量が違い過ぎて面白い、ジビエートギャグが炸裂します。
©YOSHITAKA AMANO ©「GIBIATE PROJECT」製作委員会
警察官で娘の彩愛と、脱獄者で父の蓮司郎。
決して相容れいないと思われた二人が背中を預け合って戦う屈指の名シーンも。
銃が効かないジビエもいるらしいですが、大抵銃で何とかなってるし、車で轢いても倒せていますが細かいところはどうでもいいのです。
無事にジビエをせん滅した一行。
ヨシナガはジビエワクチンの開発、他のメンバーは束の間の休息をとるのでした。
SUGIZO
©YOSHITAKA AMANO ©「GIBIATE PROJECT」製作委員会
「今の時代だからこそ、聴いて欲しい。」
いつもの面白CMはいつ見ても面白い。
永遠に語り継いでいきたい素晴らしいCMです。
『ジビエート』の短いCMをちょくちょく挟む構成は、録画で見ていても飛ばさなくていいやと思えるし、広告としては大成功のような気がします。
今後このCMスタイルが主流になったら時代の先端を行っていた『ジビエート』のことをいつでも思い出せますね。
ちなみに言っておくと腕毛じゃなくてタトゥーです。
カツカレー
©YOSHITAKA AMANO ©「GIBIATE PROJECT」製作委員会
『ジビエート』と言えばやはりカツカレー。
「ちょっと見た目は悪いかもしれないけど、体力も付くよ。」
全然見た目悪くないですよ、彩愛さん。
と思いましたが、カツカレー初登場の第7話の画像はこちら。
©YOSHITAKA AMANO ©「GIBIATE PROJECT」製作委員会
確かに具材が無くなり、見た目(作画)は悪くなっていました。
第7話ではどんな材料からでもカツカレーを作ることが出来ると言われていた佐久間。
今回はちゃんとカレー粉と、ジビエではない肉を使っているようです。
©YOSHITAKA AMANO ©「GIBIATE PROJECT」製作委員会
若いころ、早稲田の隅の方に美味しいカツカレーを出してくれる店があって母親とも行っていたと語る蓮司郎。
そんなこともあってカツカレーを食べると感傷的な気持ちになってしまうのだとか。
早稲田にある老舗のカツカレーが名物のお店と言えばやはり、「キッチンオトボケ」でしょう。
ぜひ、『ジビエート』聖地巡礼の際には訪れたいお店です。
©YOSHITAKA AMANO ©「GIBIATE PROJECT」製作委員会
「佐久間も最初はな、出来ることと言えば爆弾づくりだけだったが、こうしてカツカレーだけは美味く作れるようになった。」
「最初に作ったカツカレーの味がまた不味くてな。」
「最近は味も安定してきたな。」
「他のもんも作れるようになれよ。」
いろいろ言われている佐久間ですが視聴者が言いたいことはただ一つ。
なんでカツでもカレーでもなくカツカレーなんだ…
ヨシナガの元へカツカレーを運ぶキャスリーン
©YOSHITAKA AMANO ©「GIBIATE PROJECT」製作委員会
「ガリアンズの人たちは毎日カツカレーみたいで、またか~って言いながらも喜んで食べてましたよ。」
「ふーん、そうか。毎日は辛いだろうな。」
ものすごい正論を言うヨシナガ。
カツ丼とかカレーライスでいいですもんね。
流石にカロリーオーバー過ぎてみんな蓮司郎や佐久間みたいな体型になってもおかしくありません。
相変わらずスプーンは基本的に描かれない。
自分も一か月ずっとレトルトカレーを食べて、その次の月は一か月ずっとレトルトシチューを食べてみたいな生活を半年ぐらいしたことがありますが、何年もこれをやったら流石に飽きるかもしれないですね。
話はそれますが、ジビエワクチンの進捗は結構良いみたいです。
束の間の休息
©YOSHITAKA AMANO ©「GIBIATE PROJECT」製作委員会
日本酒の飲み比べをする、千水と祖師谷。
爆弾とカレーの話をする兼六と佐久間。
今は亡き母親の話をし、家族の形を再確認する彩愛と蓮司郎。
一行は仲睦まじい時間を過ごします。
「火薬とカレー粉って似てるなって思ったら作ってみたくなっちゃってさ。」
何を言っているのかはさっぱりわかりませんが、何でも受け入れる懐の広さがある兼六は凄いキャラクターだなあと思います。
ジビエワクチンの完成も間近。
亡くなっていった人たちに想いを馳せながら、彼らの旅路は終わりを迎えようとしています。
おわりに
今までのお話もツッコミどころだらけでしたが、もはやツッコミどころしかなかった第10話。
お話の半分ぐらいカツカレーの話をしていたような気がします。
ぜひ、スタッフのカツカレーにかける想いを聞いてみたいものです。
ワクチンの完成が迫るのと同時に、人型ジビエのような姿も見られた印象的な引き。
今後のお話も非常に楽しみです。
カツカレー食べたくなった!
ここのお店のカツカレーが美味しい!
など意見や感想があればコメントしていただけると嬉しいです。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。もし記事が良かったなと思ったらSNSへのシェア、Twitterのフォロー等、ぜひともよろしくお願いいたします。
今後もアニメに関する記事を毎日投稿していきますので、ぜひご覧ください。
また次の記事で!