『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』。
『NARUTO -ナルト-』のその後を描くスピンオフで、ナルトの息子・ボルトを中心とした物語です。
過去に登場したキャラクターはもちろん、『BORUTO』のオリジナルキャラクターの魅力もたっぷり詰まった名作で、アニメが開始してもう3年半以上になります。
ということで今回は、「殻」始動編と呼ばれる大きな一編の決着を描く、非常に大切なお話、
第175話「限界の先へ…!!」について語っていきたいと思います。
『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』とは
あらすじ
サスケの調査により「殻」という名の組織は実在するとの情報がもたらされた。
狢強盗団の一件以来、「殻」を調査したくて仕方がないボルトは、浮足立つ。
しかしサスケには今は任務に集中しろと注意されてしまう。
そんなボルトに新たな任務が下る。
それは谷の国へ行き、行方不明になった男を探すという任務だった。木ノ葉隠れの里から遠く離れた谷の国は、深く切り立った谷に街が作られており、そこには有名な医療メーカーなどがある。
依頼人は行方不明になった医療メーカーの研究員の妻・ミア。
夫のことをすごく心配している彼女に、絶対に連れ帰ることを約束し、ボルトは任務に挑む。
しかし、任務の最中、ボルト達はある物を巡って予想もしない事件へと巻き込まれていく。
引用元:『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』公式HP INTRODUCTIONより
スタッフ
原作:「BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」
原作・監修:岸本斉史
漫画:池本幹雄
脚本:小太刀右京(集英社 「Vジャンプ」連載)
監督:甲田正行『ベイビーステップ』
アニメーション監修:阿部記之『幽☆遊☆白書』『BLEACH』『胡蝶綺 〜若き信長〜』
ストーリー監修:小太刀右京『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』『ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-』
シリーズ構成:本田雅也
キャラクターデザイン:西尾鉄也・鈴木博文
サブキャラクターデザイン:夘野一郎・黒津安明
色彩設計:今村友栄
美術監督:上野秀行
撮影監督:増野真衣
音楽:高梨康治 刃-yaiba-『NARUTO -ナルト- 疾風伝』『タイガーマスクW』『ゲゲゲの鬼太郎(第6期)』
音響監督:名倉 靖
音響制作:楽音舎
アニメーション制作:studioぴえろ
キャスト
うずまきボルト:三瓶由布子
うちはサラダ:菊池こころ
ミツキ:木島隆一
奈良シカダイ:小野賢章
秋道チョウチョウ:白石涼子
山中いのじん:阿部敦
うずまきナルト:竹内順子
うちはサスケ:杉山紀彰
奈良シカマル:森久保祥太郎
ジゲン:津田健次郎
ヴィクタ:チョー
ディーパ:柿原徹也
第175話「限界の先へ…!!」
あらすじ
ボルトたちと引き離され、ヴィクタと戦う木ノ葉丸は、その場に現れた人物と思いがけず共闘することになる。
だが、ヴィクタが使う“自己再生術”によって相手に決定的なダメージを与えられず苦戦する。
一方、ボルトとサラダは、今度こそディーパを倒そうと戦いを挑むも、やはりディーパは手強く、修業によって以前よりも力をつけたはずのふたりの攻撃もまったく通用しない。
それでも何とかして突破口を見出したいふたりだが……!?
スタッフ
脚本:勝冶京子
絵コンテ: 荻原健
演出:朝倉カイト、安川央里
作画監督:今木宏明、大河原烈、斉藤和也、夘野一郎、杉本麻菜美、Shelia Loewito
西原理奈子、加藤久美子
ピックアップポイント
ボルト&サラダ vs. ディーパ 再戦
以前大敗を喫し、厳しい修行を経てディーパと再戦することになったボルトとサラダ。
強くなったとはいえ、近距離も長距離も対応してくるディーパの炭素を操る能力に近づくことすら難しい状態。
果たして二人はこの圧倒的な強敵を倒すことが出来るのか。
木ノ葉丸 vs. ヴィクタ
その一方、木ノ葉丸はヴィクタとの戦闘に。
火遁・火龍炎弾を繰り出すも、水遁・水陣壁で防がれる等、実力はほぼ互角。
しかもその上ヴィクタには“自己再生術”が。
決定的な一打を与えることが出来ず、勝負は長引きそうな予感。
時間稼ぎも困難
ボルトが圧縮・螺旋丸の準備をする間、一人で注意を引くサラダ。
ディーパが放つ礫を見事に回避しながら火遁・豪火球の術を放ちます。
サスケ、サクラとの修行の日々を思い出さずにはいられませんし、火遁・豪火球は"うちは一族"の代名詞。
家族みんなの力を合わせて戦っている感覚がたまりません。
それでも硬化したディーパにはノーダメージ。
サラダが時間稼ぎすることさえ難しい、さすがの強敵です。
やはりツーマンセルには限界があるのか。
大蛇丸登場
水遁・土遁・火遁・風遁・雷遁、多種多様な攻撃をしてくるヴィクタ。
何と全ての基本性質変化を操れるという、三代目火影であり木ノ葉丸の祖父であるヒルゼンのような使い手。
苦戦する木ノ葉丸の前に、大蛇丸が助太刀として登場。
最近は某Youtuberの影響もあって、ちょっと声を聴くだけでニヤニヤしてしまいます。
強すぎるディーパと躍動感あふれる作画
ボルトも得意の影分身の術を使いながら戦いを挑むも、難なく攻撃をあしらうディーパ。
硬化した身体の濃厚な影や、柔らかい線でスピード感が良く出た戦闘作画がたまりません。
振り向き動作や、攻撃に押される描写も、しっかりと予備動作やフォロースルーが効いており、この回の力の入りっぷりが感じられます。
第七班集合!
ボルトが危機一髪の時、ついにミツキが二人に合流。
以前の戦いで傷付き、バラバラになってしまった三人がついに一堂に会しました。
「第七班集合だ、ここから反撃だってばさ!」
激しい攻防
礫を避けつつ、風遁突破で遠距離攻撃を仕掛けるミツキ。
隙を付きながら、懐に近づくボルトとサラダ。
スリーマンセルだからこその見事な連携ですが、ディーパにその刃は届かず。
炭素を硬化させる防御特化な使い方、炭素を軟化させる攻撃特化な使い方の書き分けはお見事。
ここのパートは今木宏明さんかなと思いつつも、特に情報は見つかりませんでした。
写輪眼の進化
「あんたなんかに負けない、私は火影になるんだ、こんなとこで終われない!」
圧倒的な窮地と、サラダの強い想いが写輪眼を進化させました。
修行中、写輪眼を進化が何をもたらすのか、サクラとしっかり話し合っただけに感慨深いものがあります。
また、サスケが写輪眼に開眼したシーンも白との戦闘でナルトを庇った時。
ボルトを庇ったサラダの写輪眼がここで成長するのは、あまりに粋な演出過ぎて思わず変な声が出てしまいました。
偽物の神樹の花に取り込まれるヴィクタ
ついに開花する神樹の花。
ヴィクタはいち早く神樹の実を食べようと近づくも、逆に花に取り込まれてしまいます。
大蛇丸曰く、この花は神樹とは似ても似つかぬまがい物。
偽物のために多くの人を犠牲にし、ついには自分もその犠牲の一人になってしまうという悲しい展開です。
少しずつディーパを削っていく第七班
致命傷には至らないまでも、ミツキの雷遁・蛇雷、サラダの気合の入った拳、ボルトの圧縮・螺旋丸で少しずつディーパを削っていく第七班。
圧倒的強者を相手にしてもあきらめず、3人の連携で一歩ずつ勝利に近づいていくのは、『BORUTO』という作品の最大の魅力です。
強がりと動揺と異常さが混じったディーパ役・柿原徹也さんの演技、そして今回はいつもよりさらに力の入ったサラダ役・菊池こころさんの叫び声がたまりません。
全身を鎧で覆うディーパ
少しずつではありますが、押されていることを実感し始めたディーパは、炭素を変化させ全身を白と黒の鎧で覆います。
下半身の鎧はカッコいいんですが、上半身は中々独特。
一風変わったディーパらしい、常識では測れないファッションセンスです。
身体が重くなるのかと思いきやそんなこともなく、ボルトたちはさらなる窮地に立たされます。
神樹の花が溶けていく事に動揺するディーパ
大蛇丸の四黒蛇陣の効果で、溶けて行く神樹の花。
神樹の実を味を知りたいという理由だけで闘ってきたディーパにとっては大きなショック。
精神の乱れからか、せっかくのおしゃれな装甲にもヒビが。
気持ちが大きく乱れた状態で、この憤りをボルト達にぶつけるべく、最終決戦が始まります。
超高圧縮螺旋丸
「ボルトは僕が守る…!」
「行くよ!ボルト!」
「超高圧縮螺旋丸!」
親子螺旋丸を彷彿とさせる、3人の深い絆があるからこそ生まれた必殺技。
基本強くなるにつれ必殺技は大きくなるものですが、圧縮・螺旋丸は強くなればなるほど小さくなるのも大きな特徴です。
そしてこのシーンを盛り上げるBGMは、『BORUTO』の代名詞とも言えるBGMの「風になれ」の英語ヴァージョン、「Become the Wind」。
『NARUTO』の頃から綿々と受け継がれる高梨康治さん、刃-yaiba-の熱い和楽器ハードロックがたまりません。
超高圧縮螺旋丸はディーパを貫き、ディーパは落ちてくる瓦礫の中に沈んでいきます。
1度目の戦いでは絶対に勝てないと思われた相手に、たゆまぬ努力と3人の絆の力で見事に勝利を収めました。
第七班完全復活
実は死の淵にいたミツキに内臓を提供したのはログだったという話も明かされつつ、「殻」始動編もついに終幕か。
これからの第七班の3人の更なる活躍に期待が出来そうな素晴らしいカットで、
第175話「限界の先へ…!!」は幕を下ろしました。
配信情報
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