『ブラッククローバー』。
『週刊少年ジャンプ』にて好評連載中の、創成魔法ファンタジー超大作です。
アニメは2017年の秋から放送されており、既に3年が経過。
話数はちょうど150話を超えたあたり。
3年も見続けていると、もはや生活の一部です。
時々とんでもない作画回が見られる本作ですが、久しぶりにやってきました。
ということで今回はアニメオリジナルの神作画回、
第151話「激突! 魔法騎士団団長戦!」について語っていきたいと思います。
『ブラッククローバー』とは
あらすじ
人間は、魔神に滅ぼされるかに見えた
それを救ったのは、たった一人の魔道士だった
彼は『魔法帝』と呼ばれ、伝説になった――
魔法がすべての、とある世界――。
生まれながらに魔法が使えない少年アスタは、
己の力を証明するため、そして友との約束を果たすために、
魔道士の頂点『魔法帝』を目指す!
スタッフ
原作:田畠 裕基(「週刊少年ジャンプ」連載)
監督:吉原 達矢『波打際のむろみさん』『モンスター娘のいる日常』『ろんぐらいだぁす!』
助監督:種村 綾隆
シリーズ構成:筆安 一幸『少女終末旅行』『神達に拾われた男』『魔入りました!入間くん』
キャラクターデザイン:竹田 逸子『レベルE』『キングダム<第2シリーズ>』
サブキャラクターデザイン:徳永 久美子
プロップデザイン:髙橋 恒星
メインアニメーター:砂川 貴哉、赤坂 俊士
プロップデザイン:椅子汰、岩澤 亨
美術監督:前田 有紀
撮影監督:國井 智行
色彩設計:篠原 愛子
編集:奥田 浩史
音楽:関 美奈子『キングダム』『銀の墓守り』『ツキウタ。THE ANIMATION2』
音響監督:髙桑 一
アニメーション制作:studioぴえろ
製作:ブラッククローバー製作委員会
キャスト
アスタ:梶原 岳人
ユノ:島﨑 信長
ヤミ・スケヒロ:諏訪部 順一
ノエル・シルヴァ:優木 かな
フィンラル・ルーラケイス:福山 潤
マグナ・スウィング:室 元気
ラック・ボルティア:村瀬 歩
ゴーシュ・アドレイ:日野 聡
バネッサ・エノテーカ:水樹 奈々
チャーミー・パピットソン:安野 希世乃
ゴードン・アグリッパ:松田 健一郎
グレイ:高橋 未奈美
ユリウス・ノヴァクロノ:森川 智之
ウィリアム・ヴァンジャンス:小野 大輔
ミモザ・ヴァーミリオン:西 明日香
クラウス・リュネット:寺島 拓篤
ノゼル・シルヴァ:鳥海 浩輔
フエゴレオン・ヴァーミリオン:小西 克幸
シャーロット・ローズレイ:小林 ゆう
ジャック・ザリッパー:浪川 大輔
リル・ボワモルティエ:花江 夏樹
ゲルドル・ポイゾット:杉田 智和
リヒト:櫻井 孝宏
第151話「激突! 魔法騎士団団長戦!」
あらすじ
ユリウスの発案により、魔法騎士団団長たちがチームを組み、団体戦を行うことになった。
いまだに白夜の魔眼の事件が尾を引き、人々の間に不安と不満が残るクローバー王国で、魔法騎士団に人々を護る力と覚悟があることを示すために行われるもので、試合は王国中に実況中継される。
部下である団員たちをはじめ国中の人々が固唾を呑んで見つめる中、ふたつのチームに分かれた魔法騎士団団長たちが、互いのプライドをかけ激突する!
スタッフ
シナリオ: 井上美緒
絵コンテ・演出:椅子汰
作画監督:林奈美、斎藤和也、南伸一郎、西道拓哉、張益、Go Gyoung Nam、Han Jung Y、Jung Hyun Soo
総作画監督:林奈美、沼田広
ピックアップポイント
2チームに分かれて執り行われる魔法騎士団団長戦
魔法騎士団に国民を護る力と覚悟があることを示し、団員の士気を高めるため、魔法帝の提案で魔法騎士団団長戦が執り行われることが決定。
原作を一切読んでいなくてもわかる、完全オリジナル回です。
画像のような4人2チームに分かれての団長戦。
ノゼルとヤミが同じチーム、ヤミとシャーロットが敵チームというのがぱっと見の面白そうな組み合わせでしょうか。
クローバー王国全土に中継を繋げつつ、早速戦闘開始です。
戦闘前半
初手の攻撃は金色の夜明け団・ヴァンジャンス団長による世界樹魔法。
翠緑の蟷螂団・ジャック団長も裂断魔法で応戦。
音を置き去りにした圧倒的な速さと、インパクトの瞬間をモノクロで印象的に描く作画に、
作画回来た!!!
と視聴者誰もがこの瞬間に気付いたことでしょう。
紫のオーラに白い土煙、BL影を濃くすることでボコボコした筋肉を表現し、回り込むカメラワークで決める。
普段おちゃらけているからこそ、ここぞという時のヤミ団長のカッコよさは異常。
しかしその一撃を荊魔法で止め、クリスタルを防衛するシャーロット団長。
そこをノゼル団長の水銀魔法によって投げられた岩の破片によって妨害されます。
立方体の岩の破片の崩れ方、落下時の衝撃、そして岩の破片とシャーロット団長をフォローで追いながら急停止する動きの立体感、さすが団長戦とも言うべきとんでもない魔法ととんでもない作画の応酬です。
この岩の破片を指パッチン1つで消滅させる珊瑚の孔雀団・ドロシー団長。
指パッチンの準備動作からフォロースルーまで一連の流れが非常に美しい。
間違いなく21世紀最高の指パッチン作画でした。
ヴァンジャンスの作戦に乗り、森の中へ入っていくヤミとジャック。
猛スピードで成長しながら攻撃してくる世界樹を背動で巧みに描き、それを見事にかわす躍動感のある動き。
引きの画面ではかなり線を少なめにして動き重視にしている気持ち良い画面作りです。
最近見た作品だと、『羅小黒戦記〜ぼくが選ぶ未来〜』のムゲンによる木性の霊力での攻撃を思い出すような展開。
しかしタイミングや構図は全然違います。
全然違うのにどちらも動きを気持ちよく感じるという正解がないアニメーションの奥深さを感じました。
世界樹を避けるヤミをピンポイントで狙ってドロシーが幻惑の界に送り込みます。
戦闘後半
ノゼルの水銀魔法とカイゼルの渦魔法でフエゴレオンを抑え込む見事な作戦。
団長戦だからこそ、普段では絶対に見られない共闘が見ごたえ抜群。
しかし、フエゴレオンはこの程度では折れない。
圧倒的な熱量を放ち、水蒸気爆発の要領で見事に脱出を果たします。
その一方でジャックもヴァンジャンスとシャーロットの連携の前に虫の息。
ノゼルたちは少しずつ追い詰められていきます。
水銀魔法・渦魔法・裂断魔法の3つを掛け合わせた大技で一気に勝負をかけるノゼル達。
王族としてのプライドが高いノゼルと、平民出身のジャックの連携は非常にエモーショナル。
ヴァンジャンスとシャーロットが攻撃を防ぎ、フエゴレオンが攻撃に特化するという3人ならではの連携で対抗します。
「見ているな、団員たちよ!紅蓮の獅子王団の炎に燃やせぬものはない!」
やっぱりフエゴレオン団長は熱くてカッコ良い。
自分もこんな真っすぐな上司の下に付きたいですね。
「てめえらは三角帽子嬢ちゃんがイメージした過去の俺だ、俺はもうその先を行ってんだよ!」
「マナゾーン!闇纏・次元斬り 彼岸!」
「幻惑の界」の中で、自分の分身と戦わされ続けていたヤミ。
エルフ転生編であれだけ苦労させられた「幻惑の界」を一刀両断するヤミ団長は流石としか言いようがありません。
次元斬りは「幻惑の界」どころか、両チームのクリスタルをも一刀両断。
団長戦は引き分けに終わりました。
それでも国民は魔法騎士団の圧倒的な強さを改めて確認したはず。
こんなに頼もしい人たちがいるなら大丈夫と、国民たちから再度大きな信頼を勝ち取りました。
もちろん今回の戦闘は団員の士気も大きく上げました。
迫りくるスペード王国との決戦に向けて、各団の団員も気合十分。
オリジナル回でありながら、作画的・戦略的見所も多く、メインストーリーにしっかりと繋がる素晴らしい30分でした。
配信情報
各種見放題サービスにて絶賛配信中です。
おわりに
作中内の時間ではアスタたちが魔法騎士団に所属してから1年が経過。
思えばいろいろな登場人物が出てきました。
その中でもとりわけ強い団長たちの熱戦は、これまでの熱い展開を彷彿とさせ、これからの読めない展開に大きく期待が膨らみました。
修行編を経て強くなったアスタたちの活躍が非常に楽しみです。
作画めちゃくちゃ見ごたえあった!
フエゴレオン団長が一番好き!
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また次の記事で!