タイトル=サブタイトルの回は神回。
クズ高 vs. 横浜大栄の試合もいよいよ終盤戦。
空と同じ低身長で3ポイントシューターの鷹山も登場し、二羽の"家鴨"によるマッチアップもついに実現します。
空の母・由夏に背中を押されて、低身長というハンデの中、戦い続けてきた二人の熱い気持ちが描かれた、第47話「家鴨の空」について語っていきたいと思います。
『あひるの空』とは
TVアニメ「あひるの空」第2弾PV 2019年10月2日開始予定
©日向武史・講談社/「あひるの空」製作委員会 ・テレビ東京
あらすじ
バスケットボールでは決して有利ではない小柄な体格の車谷 空。
身長を理由にスタメンに選ばれることのなかった空は、高校バスケ部に期待を膨らませて九頭龍高校、通称クズ高に入学。
ところがバスケ部はほとんど機能停止状態。とてもバスケをできる環境ではなかった。しかし、空はバスケへの熱量で、クズ高バスケ部メンバーとぶつかり合いながらも、共に成長していく。次々に直面するあらゆる困難に、クズ高バスケ部メンバーはどのように立ち向かって行くのか…!?
スタッフ
原作:日向武史(講談社『週刊少年マガジン』連載)
総監督:草川啓造『いぬかみっ!』『アスラクライン』『ハッピーシュガーライフ』
監督:玉木慎吾『アホガール』
シリーズ構成:雑破 業『恋姫†無双』『帰宅部活動記録』『神田川JET GIRLS』
キャラクターデザイン:本多美乃『風夏』
プロップデザイン:槙田路子
バッシュデザイン:福島秀機
美術監督:高橋麻穂
色彩設計:砂子美幸
撮影監督:大竹洋子
編集:小島俊彦
音響監督:明田川仁
音楽:堤 博明『メガネブ!』『みだらな青ちゃんは勉強ができない』『sin 七つの大罪』
音楽制作:キングレコード
アニメーション制作:ディオメディア
製作:「あひるの空」製作委員会
キャスト
車谷 空:梶 裕貴
花園百春:内田雄馬
花園千秋:小西克幸
夏目健二:谷山紀章
茂吉 要:宮野真守
安原真一:八代 拓
鍋島竜平:堀井茶渡
茶木正広:KENN
薮内 円:千本木彩花
七尾奈緒:谷口夢奈
車谷由夏:遠藤 綾
千葉真一:中井和哉
常盤時貴:斉藤壮馬
蒲地太郎:福山 潤
香取真吾:古川 慎
高橋克己:浪川大輔
児島幸成:吉野裕行
白石 静:櫻井孝宏
八熊重信:梅原裕一郎
不破 豹:松岡禎丞
上木鷹山:上村祐翔
第47話「家鴨の空」
あらすじ
千秋がポイントフォワードとしての本領を発揮し、豹の反応も追いつかないパスをトビに通し、ボールはゴールへ。
さらにトビのパスを受け、空が3ポイントシュートを重ねる。
その姿を見ていた横浜大栄の上木鷹山は、監督の酒巻に出場を直談判する。
かつて「自分で動き出さなきゃ、そこで朽ちてくだけだ」と言った酒巻の言葉に押された鷹山。
酒巻は、鷹山の思いは受け止めつつも却下しようとしたところ、空は鷹山とマッチアップしたいと伝える。
そして、ラストクォーターがはじまる。
スタッフ
脚本:小山 真
絵コンテ:石平信司
演出:草川啓造
作画監督:Park Changhwan、Ahn Seok
ピックアップポイント
少しずつ点差を縮めていくクズ高バスケ部
©日向武史・講談社/「あひるの空」製作委員会 ・テレビ東京
コート全体を認識できる高い空間把握能力を持った千秋が本領を発揮。
横浜大栄の選手たちも追いつけないような鋭いパスが通るようになり、空も3ポイントシュートを連続で決めていきます。
もう勝てないと思われた試合にもわずかな希望の光が。
最後までどちらが勝ってもおかしくない息をのむ試合展開です。
トビ vs. 豹
©日向武史・講談社/「あひるの空」製作委員会 ・テレビ東京
チームの中でも飛び抜けた才能を持つトビと豹。
この二人の一歩も譲らない攻防も熱い。
空に通したパスとは全然違う、トビだからこそ反応できるような、一人一人の特徴に合わせたパスが千秋から放られます。
喧嘩しあいながらもお互いを信頼している、クズ高のチームワークだからこそのなせる技です。
第3クォーター終わって点差は19点差。
監督に直談判する鷹山
©日向武史・講談社/「あひるの空」製作委員会 ・テレビ東京
想いを抑えきれなくなった鷹山はなんと体育館の2階から飛び降り、監督の酒巻へ自分を試合に出すように直談判をします。
自分も中学生の頃体育館の2階から飛び降りたことがあるんですが、めちゃくちゃ足が痛くなるし危ないので絶対に真似しない方がいいです。
でもだからこそ、そんな危険を冒してでもすぐに自分の想いを伝えたい、鷹山の熱い気持ちが伝わってくる。
「僕は家鴨だ」
©日向武史・講談社/「あひるの空」製作委員会 ・テレビ東京
空と同様に身長が低く、バスケの才能がないとあきらめかけていた、かつての鷹山。
そんな鷹山に酒巻は、
「お前は家鴨だ。頑張ったって飛べねえよ。それでも生きてる、そして生きていくんだ。自分で動き出さなきゃそこで朽ちてくだけだぜ。」
と鷹山にとっての道しるべとなるような言葉をかけていました。
だからこそ鷹山の思いは止められない。
「今動かずに、いつ動けっていうんだ!」
熱い言葉に心動かされた酒巻。
空の言葉やクズ高サイドからの容認もあり、第4クォーターから鷹山も出場することになります。
"完成形"
©日向武史・講談社/「あひるの空」製作委員会 ・テレビ東京
出場直後、いきなりの活躍を見せる鷹山。
豹との見事な連携やパスカット、そして何より両手打ちの3ポイントシュート。
かつて空の母・由夏から習った美しいそのシュートフォームはまさに"完成形"。
低身長で3ポイントシューターという同じスタイル、しかも自分の母から習った技を完璧に使いこなす鷹山。
空としては絶対に負けられない相手です。
鷹山の過去
©日向武史・講談社/「あひるの空」製作委員会 ・テレビ東京
子供の頃は自分の体力の無さや身長の低さから運動はおろか、他人とのかかわりも断っていた鷹山。
そんな鷹山にバスケを教えてくれたのは空の母・由夏。
由夏自身が低身長というハンデを乗り越えて活躍するバスケットプレイヤーであるということに背中を後押しされて、初めてのバスケに挑戦。
由夏が教えてくれたフォームでシュートを打つと何と一本目から見事にゴール。
今までなんの才能もないと思っていた自分にも輝ける場所があるのかも。
空を優雅に飛ぶツバメのようになりたいと、鷹山は自分の足で動き出したのでした。
試合の流れを変える鷹山のプレイ
©日向武史・講談社/「あひるの空」製作委員会 ・テレビ東京
ハーフライン前からのロングパス、速攻からのストップ&パス、柔らかなドリブル、シュートだけでなく見事なパスを通し、自ら攻め込むこともできる鷹山に試合の流れは一変。
クズ高と横浜大栄の地力の差が着々と出てきてしまいます。
「約束するよ、必ず大栄のスタメンにまで上り詰めてやる。来年の夏、インターハイをかけて戦おう。」
このセリフからは必ず鷹山が、横浜大栄がこの試合に必ず勝つという強い自信が感じられます。
同じスタイルのプレイヤー同士で、由夏に基礎から教わった鷹山と、誰よりも由夏の背中を見てきた空。
果たして二人の"家鴨"の戦いはどんな結末を迎えるのでしょうか。
おわりに
この作品で言う"家鴨"は、空のことを指す言葉だと思っていたので、鷹山がもう一羽の"家鴨"という構成には驚き。
でもだからこそ、低身長というハンデを抱えながらどうやってチームに貢献するか、どうやって高身長の選手たちと渡り合っていくかという面白さが非常にわかりやすく描かれています。
タイトル=サブタイトルということは、まもなく本作も最終回を迎えてしまうのでしょうか。
まだまだ空達の未来も気になりますが、残された数話をとりあえず全力で楽しみたいと思います。
鷹山かっこよかった!
『あひるの空』終わってほしくない!
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また次の記事で!