可愛い女の子と戦争。
普通交わることのないこの二つの要素が交わると、一気に魅力的に感じますよね。
『そらのおとしもの』を描いた水無月すう先生がおくる、飛び切り可愛い女の子たちのヒロイックアクションファンタジー、『プランダラ』について語っていきたいと思います。
『プランダラ』とは
©2020 水無月すう/KADOKAWA/プランダラ製作委員会
TVアニメ「プランダラ」PV第4弾 2020.01.08 ON AIR
あらすじ
「廃棄戦争」と呼ばれた未曾有の大戦後の世界、アルシア。
そこは、強者が弱者から自らの存在を示す「数字カウント」を奪い取る、弱肉強食の世界。そんな世界で、2人は出逢う。
仮面で素性を隠しながらも、エッチなことが大好きで、弱き者たちのために太刀を振るう青年・リヒトー。
母の遺言を頼りに「伝説の撃墜王」を探して旅をする、健気でひたむきな少女・陽菜。2人の出逢いをきっかけに、
「数字カウント」がすべてを支配する世界の謎が、少しずつ明らかになっていく---
スタッフ
原作:水無月すう(月刊少年エース連載)
監督:神戸洋行『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『俺、ツインテールになります。』
副監督:西片康人『キリングバイツ』『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人』
シリーズ構成:鈴木雅詞『SHUFFLE!』『かのこん』『ロード オブ ヴァーミリオン 紅蓮の王』
キャラクターデザイン:高品有桂・福地友樹・福田裕樹
アクション・エフェクト作監:酒井智史・友田政晴
デザインワークス:津幡佳明・沼田 広
美術監督:坪井健太(草薙)
色彩設計:池田ひとみ
撮影監督:野澤圭輔(グラフィニカ)
特効・2Dワークス:益子典子
編集:吉武将人(グラフィニカ)
音響監督:えびなやすのり
音響効果:倉橋裕宗
音響制作:HALF H・P STUDIO
音楽:松本淳一『魔法使いの嫁』
音楽制作:日本コロムビア
アニメーション制作:GEEKTOYS
製作:プランダラ製作委員会
キャスト
坂井離人:中島ヨシキ
陽菜:本泉莉奈
ジェイル=マードック:梅原裕一郎
リィン=メイ:小澤亜李
ペレ:市川 蒼
ナナ:伊藤 静
園原水花:悠木 碧
道安武虎:日野 聡
坂井時風:石川界人
シュメルマン:関 俊彦
アラン:東地宏樹
フィレンダ:三石琴乃
園原水花:悠木 碧
道安武虎:日野 聡
坂井時風:石川界人
おすすめポイント
2クールに渡ってしっかりとストーリーもキャラクターも描き切った本作。
可愛い女の子、熱い戦闘、えっちなシーン、色々な魅力を描いてきた2クールでしたが、特に自分が素晴らしいなあと感じた以下の3つのポイントからお話していきたいと思います。
・わかりやすく印象的な2大設定
・男性の夢が詰まった可愛すぎるキャラクター達
・作品愛が詰まった主題歌たち
わかりやすく印象的な2大設定
1つ目の大切な設定は、
"数字(カウント)が全てを支配する世界"
『プランダラ』の舞台、アルシアでは生まれた時から何かをカウントすることが義務付けられています。
そのカウントした数字は身体のどこかに刻まれており、カウントが「0」になるとアビスという世界に引きずり込まれてしまうのです。
主人公リヒトーは、女性に振られた回数。
メインヒロインの陽菜さんは、歩いた距離。
移動酒場の店主ナナさんは、客に美味いと言われた数。
アルシア王立国軍のジェイル中尉は、信念を貫いた数。
アルシア王立国軍のリィン曹長は、人助けをした数。
こんな形で、それぞれ数字を背負いながら各キャラクターはアルシアで生きていきます。
この設定が前提にありながら、数字に☆が付いたり、数字の見た目を偽ったり、他人から数字を奪ったり、数字にまつわるやりとりがたくさん見られます。
戦闘力が目に見える数値になっていながら、それを利用しての様々な戦略、戦術は大変見ごたえがあります。
ストーリーでは、数字を減らしてでも仲間を守るというような展開も多くあります。
『プランダラ』を見る際はこの数字に着目してご覧いただくとより一層楽しめるかと思います。
©2020 水無月すう/KADOKAWA/プランダラ製作委員会
2つ目の大切な設定は、
"300年前の廃棄戦争と現代とのつながり"
アルシアという国が成立する300年前に起こった、廃棄戦争。
廃棄戦争は撃墜王と呼ばれる膨大な力を持ったキャラクター達によって終結を迎えました。
主人公、リヒトーは「閃撃」の撃墜王。
撃墜王は300年前から現代に至るまで生き続けているのですが、一定の年齢以上老いることがなく、見た目では判別できません。
そんな撃墜王たちが300年前の因縁を抱えたまま現代に至っている、というのが本作後半の大きなポイントです。
300年前にリヒトーたちにいったい何があったのか。
何故リヒトーは現代で仮面をつけているのか。
強大な力を持った撃墜王たちにどう立ち向かっていくのか。
300年前からの因縁や、心の傷に現代の人間がどのような影響を与えるのか。
300年前と現代、という二つの時間軸が描かれることによってストーリーの深みがどんどんと増していきます。
ギャグシーンやえっちなシーンも非常に多いですが、シリアスシーンとのギャップの大きさでより楽しめる水無月すう先生らしい作品となっています。
"数字(カウント)が全てを支配する世界"という点と"300年前の廃棄戦争と現代とのつながり"。
この二つに着目して見ていくと、より一層『プランダラ』という作品を楽しむことが出来ると思います。
男性の夢が詰まった可愛すぎるキャラクター達
なんといっても『プランダラ』は女性陣が全員可愛い。
『そらのおとしものシリーズ』が好きな方ならどのキャラクターもきっと好きになってしまうでしょう。
メインヒロインは本泉莉奈さん演じる陽菜さん。
©2020 水無月すう/KADOKAWA/プランダラ製作委員会
黒い帽子に花の髪飾りと赤いリボン、首元はすっと締まっているのに微妙に空いた胸元、ピンクの可愛らしい服にスカートとニーソックスの絶対領域。
もう服装だけで十分に可愛いです。青い髪とグラデーションのかかった襟足も素晴らしい。
素直で一生懸命な性格はまさに正ヒロインと言った感じで、リヒトーに振り向いてもらうため、大胆なこともしてしまう本当にまっすぐな子です。
他のキャラクターの胸が大きすぎるため、貧乳なことを気にしている点も1000000点。
メインヒロインの次点のヒロインは、小澤亜李さん演じるリィン=メイさん。
©2020 水無月すう/KADOKAWA/プランダラ製作委員会
アルシア王立国軍で曹長を務めており、街の治安維持を任される誰からも愛される軍人さんです。
いつもアルシア王立国軍の制服を着ており、スカートの丈を伸ばすために昇進したがっています。
まず制服がえっちすぎますよね。
上半身の布がいったい何のためについているのか、教えて欲しいです。
武器をかけるための紐も絶妙にえっちなので胸の形が強調される描写が多くあります。
困っている人を助けられない真面目な性格ですが、少しおっちょこちょいで巻き込まれ体質なので、えっちな目によくあいます。
小澤亜李さんの絶妙なハスキーボイスが耳に心地よく、多くのオタクがリィンさんに堕とされたことでしょう。
3人目に紹介するのは伊藤静さん演じる、ナナさん。
©2020 水無月すう/KADOKAWA/プランダラ製作委員会
説明するまでもないこのえっちなボディ。
先の二人が首元がしっかり締まっていたのに対し、ナナさんは非常に開放的になっており、見た目だけで性格までわかるようになっています。
手錠や金のアクセサリとスリットの深いスカートも大人の女性感にあふれています。
そしてなんといっても銀髪と褐色の美しいコントラスト。褐色好きな方にとってはたまらないキャラクターです。
ストーリー上では非常につらい過去も描写され、最終回まで見るとより一層ナナさんに感情移入するようになってしまいます。
他にも男性、女性問わず魅力的なキャラクターが盛りだくさんの『プランダラ』。
ストーリーはもちろん、一人一人のキャラクターにも注目してご覧ください。
作品愛が詰まった主題歌たち
水無月すう先生の作品と言えば、キャラクターが歌う主題歌。
OPテーマ2曲は伊藤美来さんが、EDテーマ2曲はそれぞれキャラクターソングとなっています。
第1クールOPテーマは、
「Plunderer」/ 伊藤美来(作詞:許瑛子 作曲:大畑拓也 編曲:岸田勇気)
伊藤美来 / Plunderer(TVアニメ「プランダラ」オープニング・テーマ)
アニメのタイトルがそのまま曲のタイトルとなっているこちらの楽曲。
ちなみに、「プランダラ」とは「略奪者」を意味する単語です。
「略奪者」というとマイナスなイメージがありますが、どちらかというと自分の運命を自分でつかみ取るというようなプラスなイメージでこの言葉が使われています。
曲自体も疾走感がかなり強く、テンポの良いこの作品に非常にぴったりだと感じました。
歌詞からは陽菜さんの強い信念が感じられ、絶対に撃墜王に会うんだと決意して進んできた一歩一歩の道のりが見えてくるようです。
いつも前向きな陽菜さんのちょっと寂しく切ない思いも描かれており、『プランダラ』の世界観がしっかりと反映された素晴らしい楽曲です。
第1クールEDテーマは、
「Countless days」/ 陽菜(本泉莉奈)(作詞:三浦誠司 作曲・編曲:奥田もとい)
陽菜(CV:本泉莉奈) / Countless days(TVアニメ「プランダラ」エンディング・テーマ)
数字(カウント)が全てを支配する世界だからこそ、この「Countless days」が染み渡ります。
確かに陽菜さんが歩いた距離は数字(カウント)になっていますが、撃墜王にたどり着くまでの道のりやそれからの日々には数字(カウント)では表せない価値が確かにあるのです。
『プランダラ』では、星奪戦という戦いで数字(カウント)を奪い合うという展開もあるのですが、そこにかかった「もう誰も奪えないでしょう」という歌詞も素晴らしい。
無理しないで一歩一歩進んだ毎日が星になって思い出になって、未来を創っていくんだよ。
というメッセージが『プランダラ』という作品にぴったりなアニソンですし、1つの楽曲としても元気をもらえる特別な曲になっています。
第2クールOPテーマは、
「孤高の光 Lonely dark」/ 伊藤美来(作詞:許瑛子 作曲:間瀬公司 編曲:中畑丈治)
伊藤美来 / 孤高の光 Lonely dark(TVアニメ「プランダラ」第2クールオープニング・テーマ)(Short Ver.)
シリアスな展開になっていった『プランダラ』に併せて、OPテーマも一気にシリアスに。
「孤高の光 Lonely light」ではなく「孤高の光 Lonely dark」なのも非常に大切なニュアンスになっています。
光あるところに、影がある。
その影を歌っているわけですね。
300年前の廃棄戦争時代の話をテーマとした歌詞になっており、
「仮面にかくす素顔」
「Three hundred years」
「数字では支配できない」
と直球に作品に寄り添っている歌詞もあります。
あの300年前の出来事の中で、掴めそうで掴めない光を切望する気持ちが痛いほど伝わってきます。
第2クールでこの曲を初めて聴いた時から、いったい『プランダラ』がどのような終わり方をするのか気になって仕方ありませんでした。
数々の名曲を世に送り出してきた許瑛子さんの素晴らしい歌詞が光ります。
第2クールEDテーマは、
「Reason of Life」/ 陽菜(本泉莉奈)、リィン(小澤亜李)、ナナ(伊藤静)(作詞:荘野ジュリ 作曲・編曲:坪田修平)
陽菜(CV:本泉莉奈)、リィン(CV:小澤亜李)、ナナ(CV:伊藤静) / Reason of Life(TVアニメ「プランダラ」エンディング・テーマ)
非常に魅力的な本作三大ヒロインが歌うEDテーマ。
第2クール序盤の本編が爽やかな雰囲気のタイミングと、終盤のシリアスな雰囲気のタイミングで聞こえ方が異なるところが特徴的です。
非常に前向きな楽曲で、つらいことがあってもみんなで手を取り合って進んでいこうと、重い過去を抱えたリヒトーに手を差し伸べるような温かい気持ちが伝わってきます。
3人ともキャラクターの声そのままで歌われており、陽菜さんとリィンさんとナナさんが仲良く歌っている情景が目に浮かびます。
掛け合いや一緒に歌うパートも非常に気持ちがよく、3人がバトンをつないで一つの楽曲を紡いでいったんだなあと感慨深い気持ちです。
どんなにつらいことがあっても、つらいことはずっとは続かない。
そんなつらいことも含めて、人生は素晴らしいんだ。
と背中を押してもらえる楽曲になっています。
配信情報
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シリアスで面白いストーリーも、えっちな描写も丸ごと楽しんじゃってください。