2020年11月29日、Netflixさんが行ったTwitterの企画『わたしのアニメ歴3選』が大きな話題を呼んでいます。
Twitterでは好きな作品を上から3つ挙げている人が多い印象ですが、このハッシュタグを見た時の自分のイメージはアニメ人生の中でも転機になった3作品。
ということで今回は、好きな作品ではありますが、どちらかというと"転機"というワードを重視して、作品の紹介は程々に、
そのアニメとの出会いやエピソードを中心に語っていきたいと思います。
はじめに
『ロミオの青い空』、『マクロス7』、『STAR DRIVER 輝きのタクト』の3作品ですかね。
— りつ@アニメブログ毎日更新中 (@ulotti) November 29, 2020
この3作品への思い入れは書ききれないほどあるので、明日のブログでまとめます!#マシュマロを投げ合おうhttps://t.co/6Q4pMSfiVj pic.twitter.com/cU8UXUCwty
この記事を書こうと思ったきっかけはこのマシュマロを投げてくれた人のおかげです、ありがとうございます。
ブログのコメントはもちろん、Twitterのリプライやマシュマロも随時募集しておりますので、深く考えずに適当に意見ポンポンくれると嬉しいです。
ちなみに、"転機"というと初めて見た深夜アニメを想い浮かべる方が多いかと思いますが、今回の3作品は初めて見た深夜アニメではありません、というか深夜アニメがありません。
いつか語りたいですが、初めて見た深夜アニメに該当するのは『いぬかみっ!』、『.hack//Roots』、『DEATH NOTE』、『ひぐらしのなく頃に』、『ゼロの使い魔』、『涼宮ハルヒの憂鬱』あたりの2006年作品群です。
1本目『マクロス7』
あらすじ
リン・ミンメイの歌により宇宙戦争を終結させてから35年後の西暦2045年。
新マクロス級の7番艦(マクロス7)は移民惑星を求め、7年前に地球を旅立ち宇宙旅行を続けていた。
その船団内では100万人の人々が平和に暮らしていたが、ある日突如としてマクロス艦の前衛艦が奇襲を受ける。
一方、マクロス・シティ内の公園に設置された野外ステージでは、ロックバンドのライブが行われていた。
そのグループの名は「FIRE BOMBER(ファイアーボンバー)」。
ライブが盛り上がりを見せた最中、敵の戦闘部隊がマクロス本艦にまで攻め込んでくる。
果たしてなぞの船団の目的は、そして正体は…?!
100万の市民の運命を載せ巨大戦艦マクロスは、やがて恐るべき戦いの渦に呑み込まれてゆく…。
出会いとエピソード
2006年ごろに深夜アニメというものに出会い、そこからネット文化にどっぷり漬かっていきます。
当時の流行最先端は動画配信サービス「ニコニコ動画」。
いわゆるβ→γ→RC時代という2007年の最もニコニコ動画が伸びていた時期で、1日中ニコニコ動画に張り付くぐらい夢中になっていました。
そして出会った楽曲が、組曲『ニコニコ動画』。
組曲の中で使われている楽曲の中には、JAM Projectさんが歌う「GONG」、福山芳樹さんが歌う「真赤な誓い」が入っており、その熱い歌声に強く胸を打たれました。
別動画では「SKILL」、「未来への咆哮」も流行していて、この時期にJAM Projectさんに興味を惹かれた同世代の人も多くいることでしょう。
そこからJAM Projectのメンバーが主題歌を担当したアニメを見ようと思うまで、時間はかかりませんでした。
『ドラゴンボール』、『ONE PIECE』、『ポケットモンスター』、『少女革命ウテナ』そして『マクロス7』。
ニコニコ動画を見ていなかったら福山芳樹さんを知ることも無ければ、『マクロス7』を見ようとも思わなかったかもしれない。
『マクロス7』を見ていなければ、これほどオタクにならなかったかもしれない。
受けた影響
名作名作と言われているものの、ストーリーに関しては間違いなく万人受けのものではない『マクロス7』。
それでも強く感じたのはアニソンの素晴らしさと挿入歌の力。
「SEVENTH MOON」を筆頭に「PLANET DANCE」、「突撃ラブハート」、「REMEMBER 16」等々熱い楽曲に、キャラクターの想いが反映された歌詞。
重厚感のあるロボットアクションと共に流れる挿入歌に、めちゃくちゃ興奮したのを覚えています。
この影響でアニメタイアップや挿入歌ではない楽曲を一切聴かなくなり、一時期酷い時はアニメタイアップシングルのB面の楽曲さえも音楽プレイヤーに取り込まないようにしていました。
今でも、好きなアーティストのノンタイアップの曲より、特に感情を抱いていないアーティストのタイアップ曲の方が好きなことがざらにあります。
挿入歌が流れるだけで涙が出そうになるのも『マクロス7』の影響が非常に大きい部分です。
配信情報
こちらの2サイトで定額見放題配信中です。
2本目『STAR DRIVER 輝きのタクト』
あらすじ
日本の南方に浮かぶ緑豊かな島、南十字島。
ある夜、この島の浜辺に、ツナシ・タクトというひとりの少年が辿り着いた。
本土から身一つで泳いでやって来たという、この少年は、島にある南十字学園高等部へと入学。
明るく前向きな性格で、アゲマキ・ワコやシンドウ・スガタら、個性豊かな学園の生徒たちと出会い、交流を深めていく。
だが、この南十字学園には大きな秘密が隠されていた。
地下に眠る、巨大な人型の像「サイバディ」。
約20体ほどあるというこの巨大な像をめぐって、人々はみなそれぞれに秘密を抱えていた。
"綺羅星十字団"を名乗る、謎の秘密結社の暗躍。巫女たちの歌声。
そしてタクト自身もまた、大きな秘密を抱えていた……。
青い空と青い海に囲まれた南国の島を舞台に、恋あり夢あり友情ありの「青春の謳歌」が今、始まる。
出会いとエピソード
放送が2010年秋ということで、この頃には放送中の全てのアニメを見るという今のスタイルがほぼ確立していました。
確立していましたが、絶対に見なきゃと確信したのはとある出来事がきっかけ。
当時はバリバリの学生で、少ないお小遣いをつぎ込んでグッズを購入したり、お出かけしたりしていました。
何故かその日は友達と秋葉原に出かけており、色々遊んだ帰り道。
駅前で1枚のフライヤーを綺麗なお姉さんから渡されました。
3次元興味ないんだよな~
と思いながらフライヤーを見ると、
銀河美少年!
綺羅星!
青春を謳歌!
アプリボワゼ!
と意味不明な言葉が乱立。
とにかくワクワクしてこれは見るしかない!と視聴前から大きく期待している数少ない作品でした。
1話を見た後は学校で大盛り上がり。
綺羅星!が学校内での共通の挨拶になっていたところ、アニメイトでなんとキャンペーンが開催。
学校近くのアニメイトにみんなで押し寄せ、綺羅星!をしたのは忘れられないエピソード。
本編の内容が自分の学校生活ともリンクして、まさに"青春を謳歌"というテーマがこれほどないまでに刺さった、最高のアニメ作品です。
受けた影響
『マクロス7』と『STAR DRIVER 輝きのタクト』両方を見たことがある人ならわかると思いますが、この両作品は"歌"、"ロボット"、"恋愛"という3大要素が完全に一致。
しかしそれだけではありません。
この2作品の最大の共通点は、"普通じゃないストーリー"。
歌だけで戦争を止めようとする明らかに無謀な熱気バサラ、そして何もかも普通じゃ無さ過ぎて普通なところを探すのが難しいぐらいの本作。
同じ観点で、この4要素が満たされていて少し後に放送された『アクエリオンEVOL』も大好きな作品です。
特定のジャンルが好きという認識はないのですが、心の内では"歌"、"ロボット"、"恋愛"、"普通じゃないストーリー"を求めているのかもしれません。
「モノクローム」、「木漏れ日のコンタクト」、「イノセント・ブルー」、「秋色のアリア」という4大挿入歌も本当にお気に入りで、『マクロス7』の頃から挿入歌大好きという点は変わっていないですね。
影響という面で、忘れてはいけないのは作画・アニメーションに関する興味。
見ていた当時は『STAR DRIVER 輝きのタクト』の作画の異常性をあまり理解できていなかったのですが、2010年代、いや21世紀というくくりで見ても『STAR DRIVER 輝きのタクト』の作画は異常です。
あんなにメカにBL影を付けるなんてどうかしています(誉め言葉)。
新井淳さんや阿部慎吾さん、鹿間貴裕さんや甲斐泰之さん、金世俊さん村木靖さん等々、アニメーター単位で作画に興味を持ち始めたのも間違いなくこの作品がきっかけ。
自分のアニメ人生の中心にある作品であり、
『STAR DRIVER 輝きのタクト』より面白い作品に出会うためにアニメを見続けていると言っても過言ではありません。
配信情報
見てくれれば、必ずアニメの価値観が変わると約束します。
3本目『ロミオの青い空』
あらすじ
19世紀後半・イタリアの国境に近いスイスの小さな村で少年ロミオは、貧しくも家族で幸福に暮らしていた。
しかし一家の畑を悪人の陰謀で失ってしまい、ロミオは家計を助けるために、自らを人買いに売りミラノへ煙突掃除夫としてやって来る。
きつい煙突掃除の仕事や親方一家の辛い仕打ち、地元の不良少年団「狼団」との争いなど、ロミオにとって厳しい毎日が続くが、親方の娘アンジェレッタの励ましや親友アルフレド、煙突掃除の仲間たちと助け合って暮らしていく。
そして仲間と共に「黒い兄弟」を結成し、強く友情を誓うのだった。
出会いとエピソード
『ロミオの青い空』に関しては、前2作ほど運命的な出会いがあったわけではありません。
TOKYO MX2で順番に世界名作劇場を放送している時期があり、それを端から全て見ている中で出会った作品です。
名前は知っていたけど全話通して見たことのなかった『フランダースの犬』や『母をたずねて三千里』に心から感動したり。
『アルプス物語 わたしのアンネット』で深い絶望の底に叩き落とされたり。
今ではレジェンドとなっているスタッフたちが名前を連ねる名作たちは、まさに温故知新というべき王道の素晴らしい作品ばかりでした。
そして出会ったのが『ロミオの青い空』。
放送を見るまでは実は名前さえ知らず、どんな作品なのかワクワクしながら見始めたのを覚えています。
もう見始めたら次の話が気になって気になって仕方がない。
多くの配信サイトで配信されていることは知りながらも、本放送当時『ロミオの青い空』を楽しんでいた子供の様に、1週間に1本の放送を首を長くして待っていました。
最終話付近はもう全部ボロボロに泣いて泣いて泣きまくりました。
あまりに感動しすぎて家族に紹介したところ、家族もハマってくれて、一時期は家庭内で大ブームに。
受けた影響
過去の作品も名作だらけなのはもちろん知っていましたが、改めて過去作品をしっかり見ようと決意した1本になりました。
新作アニメの放送はもちろん、ここ数年の作品は版権の管理もしっかりされているので頻繁に再放送されがち。
そんな中でも、レアな20世紀の過去作品再放送は絶対に見た方が良いです。
そして驚いたのが自分が『ロミオの青い空』について、見るまで1mmも知らなかったという事実。
どこかで目にしたことはあったと思いますが、世間ではやはり世界名作劇場と言えば『フランダースの犬』、『母をたずねて三千里』、『あらいぐまラスカル』、『赤毛のアン』あたり。
全て素晴らしい作品ではありましたが、個人的には『ロミオの青い空』はもっと語られるべき作品だと感じています。
おすすめのアニメを紹介したい、今のこのブログの様に知られていないアニメを紹介したいという気持ちが本格的に強くなったのはこの作品が大きなきっかけ。
家族に紹介して家庭内で大ブームが起こったというのも、一つの大きな成功体験でした。
ということで、何も言わずに『ロミオの青い空』を見てください。
配信情報
2020年11月現在、期間限定でYoutubeにて無料配信中。
各種見放題サービスでも絶賛配信中です。
あらすじ
春、新入生がクラブを決めるころ――
田井中律は幼馴染の秋山澪を連れて軽音部の見学へ行く。
しかし部員全員が卒業してしまった軽音部は、あらたに4人の部員が集まらないと廃部になってしまうという。
琴吹紬という仲間を加えて、最後の一人をさがしているころ、「軽音部」を軽い音楽と勘違いしていた楽器初心者・平沢唯が入部してくる。
出会いとエピソード
本当はメインの3選に入れようと思っていたんですが、人気作品の名前を素直に出せない、斜に構える自分がこの名前を出すことを深層心理で嫌がっていました。
しかし、"こんなにも自分をアニメオタクにしてしまった"というテーマで語る以上『けいおん!』の名前を出さないわけにはいかないでしょう。
それは第1話。
とある女の子を見た時、自分は恋に落ちました。
その子の名前は田井中律。
あまりに好きすぎて、後に自分のハンドルネームそのものになってしまう、本名よりも口にしているであろう名前です。
今となっては田井中律さんのような、"男の子っぽい女の子"が好きになりがちと客観的に自分の好みを分析できていますが、当時はただただ何もわからないまま夢中になっていました。
これが一目惚れってやつですね。
好きすぎるあまり、展開された商品は全て買わないといけないと思っていたので、なけなしのお金をはたいて全てのグッズを購入すべく一生懸命頑張っていました。
朝5時からコンビニに並んだり、誕生日の8月21日0時に毎年「TBS iSHOP」や「あにまるっ!」で更新ボタンを連打していたり、コミケで使いもしないZippoを買ったり。
今でも色々なキャラクターを好きになることはありますが、田井中律さんより好きなキャラクターはきっと出てこないと思います。
受けた影響
アニメグッズにお金を落とすことへの抵抗感どころか、使命感を感じるようになったのは間違いなく田井中律さんのおかげですね。
食費はもちろん、ありとあらゆる費用を切り詰めていて、好きなもののために全てを投げ出す精神も学ぶことが出来ました。
まさに自分に"愛してる"を教えてくれた女の子です。
ここまででも非常に大きな影響を与えられていることがわかると思いますが、今の自分と切っても切り離せない影響は"ライブに行く"という趣味を与えてくれたこと。
2011年に開催された「けいおん!! ライブイベント 〜Come with Me!!〜」に行っていなければ、頻繁にライブに行くようになることもなかったでしょう。
アニソンの素晴らしさを知ったのが『マクロス7』であるならば、アニソンライブの素晴らしさを知ったのは『けいおん!』と言って間違いない。
月に2,3回ライブに行くようになるのはもう少し先の話ですが、
「THE IDOLM@STER 7th Anniversary 765PRO ALLSTARS みんなといっしょに!」や、「戦国乙女歌謡祭 ~第14話!?「宴会乙女」~ 」、「RO-KYU-BU! LIVE 2013 -FINAL LIVE-」など伝説のライブに行けたのも『けいおん!』のおかげ。
一周回って、アニソンの素晴らしさを教えてくれたJAM Projectのライブに行くようになったのもかなり運命的です。
アニメ実況の文化に触れたのも実は『けいおん!』がきっかけ。
当時2chの実況スレに張り付いて、ひたすらキャプチャー画像を集めていたのをよく覚えています。
とある人物との出会いをきっかけに、Twitterでの実況をはじめ、今に至るのはまた別のお話。
実況という行為に対するハードルを下げてくれたのは間違いなく『けいおん!』で、現在の自分の土台を築いてくれた、本当に大切な作品です。
配信情報
まさか『けいおん!』を見ていない人はいないと思いますが、一応配信情報を載せておきます(『けいおん!』ハラスメント)。
おわりに
久しぶりにとんでもないほど自分語りをしました。
多分この話全てをしたことのある友達はいないはず。
少しでも自分という人間について、理解が深まっていたら嬉しいです。
作品の魅力について知りたかったのに、という人には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
自分はこんな作品とこんな風に出会ってこんな影響を受けた!
考えたことなかったけどこんな影響受けてたかもしれない!
など意見や感想があればコメントしていただけると嬉しいです。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。もし記事が良かったなと思ったらSNSへのシェア、Twitterのフォロー等、ぜひともよろしくお願いいたします。
今後もアニメに関する記事を毎日投稿していきますので、ぜひご覧ください。
また次の記事で!