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『進撃の巨人』The Final Season最終章PV解禁&再編集劇場版公開 まさかのスタッフ総入れ替え! 新旧スタッフ比較をしてみました【あらすじ・感想】

 2020/5/29、『進撃の巨人』最終章のPVが解禁&TVアニメのSeason1~3(全59話)を1本の映画として再編集した「『進撃の巨人』〜クロニクル〜」の劇場公開が発表されました。

 一番驚いたのは制作スタッフの総入れ替え。新スタッフの経歴を遡り、最終章がどんな作品になるか考えていこうと思います。

 

進撃の巨人とは

 

shingeki.tv

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©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

あらすじ

 巨人がすべてを支配する世界。

 巨人の餌と化した人類は高さ50メートルの巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた…。

 まだ見ぬ壁外の世界を夢見る10歳の少年、エレン・イェーガー。

 エレンは仮初めの平和に満足し外の世界へ出ることを諦めた人々に違和感を覚える。

 彼らを「家畜」と呼ぶエレン。

 エレンを「異物」と感じる人々。

 だが、壁をも超える超大型巨人の出現により、エレンの「夢」も人々の「平和」も突如として崩れ去ってしまう…。

引用元:『進撃の巨人』1st Season公式HP イントロダクションより

スタッフ

原作:諫山創(別冊少年マガジン連載/講談社)

総監督:荒木哲郎(第2期 - 第3期)

監督:荒木哲郎(第1期)、肥塚正史(第2期 - 第3期)、林祐一郎(第4期)

シリーズ構成:小林靖子(第1期 - 第3期)、瀬古浩司(第4期)

キャラクターデザイン:浅野恭司(第1期 - 第3期)、岸友洋(第4期)

音楽:澤野弘之/KOHTA YAMAMOTO(第4期から)

美術監督:吉原俊一郎(第1期 - 第3期)、小倉一男(第4期)

色彩設計:橋本賢(第1期 - 第3期)、末永絢子(第4期)

撮影監督:山田和弘(第1期 - 第3期)、浅川茂輝(第4期)

編集:肥田文(第1期 - 第3期)、吉武将人(第4期)

3DCG監督:籔田修平(第1期)、廣住茂徳(第2期 - 第3期)、上薗隆浩(第4期)

音響監督:三間雅文

音響効果:倉橋静男(第1期 - 第3期)、山谷尚人(第1期、第4期)

音響制作:テクノサウンド

音楽制作:ポニーキャニオン

アニメーションプロデューサー:中武哲也(第1期 - 第3期)、松永理人(第4期)

制作: WIT STUDIO(第1期 - 第3期)、MAPPA(第4期)

 

 太字部分が第4期から変更になったスタッフです。

 

『進撃の巨人』The Final Seasonとは

あらすじ

「その巨人はいついかなる時代においても。

自由を求めて進み続けた。

自由のために戦った。

名は――進撃の巨人」

 ついに明かされた壁の外の真実と、巨人の正体。

 ここに至るまで、人類はあまりにも大きすぎる犠牲を払っていた。

 それでもなお、彼らは進み続けなければならない。

 壁の外にある海を、自由の象徴を、まだその目で見ていないのだから。 

 ――やがて時は流れ、一度目の「超大型巨人」襲来から6年。

 調査兵団はウォール・マリア外への壁外調査を敢行する。

 「壁の向こうには海があって、海の向こうには自由がある。ずっとそう信じてた……」

 壁の中の人類が、初めて辿り着いた海。

 果てしなく広がる水平線の先にあるのは自由か、それとも……?

 エレン・イェーガーの物語は、新たな局面を迎える。

引用元:『進撃の巨人』The Final Season公式HP 物語より

 


TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season PV

新旧スタッフ比較

 先に言っておくと、スタッフが入れ替わったからクオリティが落ちるんじゃないかという心配は一切ありません。

 どこがどう変わったかという話より何より、PVを見れば今までのシリーズへのリスペクトと、変わらぬクオリティの高さを感じられますよね。

 その前提で、細かいところがどう変わるのか、経歴や自分の印象を振り返りつつ見ていきたいと思います。

制作会社:WIT STUDIO→MAPPA

 『進撃の巨人』で初めて元請制作を行い、圧倒的な存在感を示した、WIT STUDIO。1st Season第1巻のBD・DVD売り上げは2週合計80,000枚を超え、主題歌を歌うLinked Horizonは「紅蓮の弓矢」で紅白出場を果たし、原作もアニメ化前の年から売り上げ部数が6倍になる等、社会現象を引き起こしました。

 

 第1期が7年前って流石に嘘だろ…と思いますが、もうそんなに経つんですね。

 その後もWIT STUDIOはテレビシリーズでは『ローリング☆ガールズ』、『終わりのセラフ』、『甲鉄城のカバネリ』、『魔法使いの嫁』、『恋は雨上がりのように』、『けだまのゴンじろー』、『ヴィンランド・サガ』。

 劇場版では『ハル』、『屍者の帝国』、『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』等数々のヒット作を手掛けてきました。

 

 『進撃の巨人』のBD・DVD売り上げに関しては、第1期約80,000枚、第2期は約8,000枚、第3期は約5,000枚となっており、数字としてみると中々の右肩下がり具合と言わざるを得ないかと思います。

 もちろんこれは、面白くない、クオリティが低いと言った理由ではなく、VOD、見放題サービス等配信がこの数年で一気に盛んになったことが最大の理由と考えられます。

 そんな社会の流れがありつつもこの数字の変動をどう捉えるかは製作会社次第なので、一視聴者には知りえない、大きな何かがあったのかもしれませんね。

 

 MAPPAは、『坂道のアポロン』、『牙狼〈GARO〉-炎の刻印-』、『ユーリ!!! on ICE』、『ゾンビランドサガ』、今期で言うと『LISTENERS リスナーズ』等こちらも多くの名作を世に送り出しています。

 

 『進撃の巨人』第2期、第3期は壁の外の真実や巨人の正体を解明するまでのストーリーが描かれており、各キャラクターへの掘り下げも非常に深く、もっと話題になっていいし、もっと売れていい作品だと、まだまだ社会現象を起こせる作品だと思っていました。

 一人のオタクの体感としては第1期の頃は、全人類が見ているんじゃないかというほどの話題性がありましたが、第2期、第3期はそこまでの話題性が維持できていたかと言われればそんなことはなかったかと思います。

 ついに、終幕を迎える『進撃の巨人』。制作会社も新たに、また再び大きな話題性と共に最高の最終回を僕らに届けてくれることでしょう。 

監督:荒木哲郎、肥塚正史→林祐一郎

 林祐一郎監督は、『牙狼〈GARO〉-炎の刻印-』、『劇場版 GARO DIVINE FLAME』、『賭ケグルイ』、『賭ケグルイ××』、直近で言うと『ドロヘドロ』の監督を務められています。

 イメージで言うと癖が強い原作をその特徴を生かしつつアニメにしっかり落とし込むのが上手い監督だなと思っています。

 『賭ケグルイ』、『ドロヘドロ』は特に最近アニメ化した作品の中でもめちゃくちゃ癖の強い原作ですが、漫画の個性は残しながら、独特な色合いや演出でその世界に魅了されました。暗い話なのに、明るくて楽しい、絶妙な両立具合です。

 

 『進撃の巨人』も今では大人気作品ですが、元々は独特な絵のタッチや、展開的には癖の強い原作に分類されると思います。

 マンガの時点では絵が苦手だったから読んでなかったけど、アニメ化されてからその魅力に気付いたという方もかなりたくさん見かけました。

 きっと林祐一郎監督であれば、第3期までとはかなり話が大きく異なることが想定される第4期もきっと見事にアニメに落とし込んでくれることでしょう。

 

シリーズ構成:小林靖子→瀬古浩司

 瀬古浩司さんは、『終わりのセラフ』、『亜人』、『モブサイコ100』、『いぬやしき』、『BANANA FISH』、『ヴィンランド・サガ』、『ドロヘドロ』等でシリーズ構成・脚本を務め、MAPPAの作品を担当することが多く、林祐一郎監督の作品を手掛けることも非常に多いです。

 第1期~第3期までは小林靖子さんか瀬古浩司さんか高木登さんが脚本を担当しており、シリーズ構成が小林靖子さんじゃなくなった!と特に悲観的に思う必要も一切ないと思います。

 おそらく単話の脚本としては小林靖子さんも書かれるでしょう。

 

 瀬古浩司さんは、その世界観での戦闘に伴う心理描写に非常に長けていると感じています。『亜人』、『いぬやしき』、『ヴィンランド・サガ』等我々よりも未来もしくは過去の世界を描く作品で、戦闘を避けたいと思う気持ちや、覚悟をもって戦闘に臨んでいく気持ち、本当の正義とは何かという表現が非常に素晴らしかったです。

 そもそも我々は戦闘もしないし、時代観、世界観も違うストーリーの中で、この登場人物なら確かにそう考えるだろうと、共感できる展開を作っていくのは並大抵のことではありません。

 

 第1期~第3期の世界に比べると、兵器や技術がある、文明が栄えていたころの過去が描かれるであろう、第4期。自分も原作を読まず、ネタバレを回避しながら生きてきたので、まだ見ぬ『進撃の巨人』の世界がどう描かれるのか非常に楽しみです。 

キャラクターデザイン:浅野恭司→岸友洋

 岸友洋さんは、『となりの怪物くん』、『91Days』、『GARO VANISHING LINE』、『ドロヘドロ』等でキャラクターデザインを務められています。

 PVを見た感じとしては、第1期~第3期よりも絶望顔が少し薄くなったかなというぐらいで、キャラクターデザインが変更になったよと言われなければもしかするとわからないぐらいかもしれません。

 第1期から7年経ち、かなり若い世代のアニメ視聴者も増え、世の"イケメン像"も多少変わったこともあり、より一般に受け入れられやすいキャラクターデザインに変わったというところでしょうか。

 第1期~第3期までを踏襲しつつ、より現代の多くの人に受け入れやすくなった第4期のキャラクターデザイン。キャラクターのかっこよさ、可愛さも非常に魅力的な作品ですので、第4期ではどんな表情を見せてくれるのか非常に楽しみです。

 個人的にはヒストリア様が大好きなので、かっこよく可愛く描かれるヒストリア様が早く見たいですね。 

音楽:澤野弘之/KOHTA YAMAMOTO(第4期から)


TVアニメ「進撃の巨人」Season2 オリジナルサウンドトラック ダイジェスト

 BGMも非常に魅力なこの作品。最も知名度の高い「attack ON titan」はアニメを見ていない人でも『進撃の巨人』の劇伴だとわかるのではないでしょうか。

 『進撃の巨人』はもちろん、『機動戦士ガンダムUC』、『ギルティクラウン』、『七つの大罪』、『甲鉄城のカバネリ』等数々の名作で劇伴を担当している澤野弘之さん。

 自分も澤野弘之さんもしくはSawanoHiroyuki[nZk]の名義のライブには何回も参加しており、制作された音楽だけではなく、パーソナルな部分も大好きです。

 

 そして第4期からはKOHTA YAMAMOTOさんが共同でクレジットされています。

 KOHTA YAMAMOTOさんは『進撃の巨人』第2期放送時に発売された、「進撃の巨人」キャラクターイメージソングシリーズにて、作編曲を行っており、同じく長い間『進撃の巨人』に携わってきたクリエイターの一人であります。

 『七つの大罪』、『甲鉄城のカバネリ』でも澤野さんと共に劇伴を担当しており、お互いの信頼関係がうかがえます。

 

 直近では『Re:ステージ! ドリームデイズ♪』の劇伴も担当されており、渕上舞さんの「Fly High Myway!」、「リベラシオン」、佐咲紗花さんの「SCARLET MASTER」の作・編曲に携わるなどマルチな実力を見せています。

 本当に一切の心配なく、どんな新規劇伴が制作されるのか、今までの劇伴のどんなアレンジが生まれるのか、最終章を締めくくる素晴らしい劇伴に期待がかかります。  

配信情報

 再編集の劇場版公開が予定されていますが、第1話から第59話まで、無駄なシーンは一切ありません。細かい登場人物の心の動きまでしっかりチェックしたい方は、各種見放題サービスで配信中ですので、ぜひこちらで予習、復習してみてください。

 

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おわりに

 繰り返しになりますが、PVを見れば、一切の心配はいらないということがわかると思います。

 むしろ、『進撃の巨人』シリーズにこのスタッフ変更でどのような新しい風が吹き込むのか、今から待ち遠しいです。

 まだ、放送時期は確定していないようなので、新たな発表を楽しみに待ちましょう。

 

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