2度目のアニメ化により、2nd seasonからついに、2001年Ver.ではアニメ化していなかった続きが始まりました。
愛おしい日常描写が素晴らしい2nd seasonですが、第7話は本当にとんでもないお話でした…
『フルーツバスケット』とは
あらすじ
透が紫呉の家に住み始めてから一年が経とうとしていた。
由希と夾だけでなく草摩家の皆とも交流を深めてきたが、
今も気になるのは忌まわしき『呪い』の正体。
進むべき道、決められた宿命、
終わりなき――十二支の――宴を前にして
由希は、夾は、そして透は何を想い、何を決意するのだろうか……。引用元:『フルーツバスケット』公式HP INTRODUCTIONより
キャスト
本田透:石見舞菜香
草摩由希:島﨑信長
草摩夾:内田雄馬
草摩紫呉:中村悠一
草摩楽羅:釘宮理恵
草摩紅葉:潘めぐみ
草摩潑春:古川慎
草摩はとり:興津和幸
草摩綾女:櫻井孝宏
草摩杞紗:上田麗奈
草摩燈路:大地葉
草摩利津:河西健吾
草摩依鈴:豊崎愛生
草摩紅野:梅原裕一郎
草摩慊人:坂本真綾
草摩藉真:森川智之
魚谷ありさ:種崎敦美
花島咲:佐藤聡美
本田今日子:沢城みゆき
真鍋翔:江口拓也
倉伎真知:加隈亜衣
スタッフ
原作・総監修:高屋奈月「フルーツバスケット」(白泉社・花とゆめCOMICS)
監督:井端義秀
シリーズ構成:岸本卓
キャラクターデザイン:進藤優
美術監督:神山瑤子
色彩設計:菅原美佳
撮影監督:設楽希
編集:肥田文
音響監督:明田川仁
音楽:横山克
音楽制作:トムス・ミュージック
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
製作:フルーツバスケット製作委員会
第7話「スイカ割り大会を始めるのよーっ」
あらすじ
燈路の母親が妊娠したと連絡が入り、透たちは紅葉の提案でお祝いとしてスイカ割り大会を始めることに。
一方、遅れて別荘へやってきた紫呉の元に、はとりが現れる。はとりがいるならば慊人も来ていると予想する紫呉。
しかし、慊人が連れてきたのは、はとりだけではなかった。海沿いを歩く由希の前に姿を見せたのは……。
引用元:『フルーツバスケット』公式HP STORYより
スタッフ
脚本:岸本卓
絵コンテ:カネショウオニョン、井端義秀
演出:土屋康郎
総作画監督:徳永さやか、番由紀子
作画監督:小沢久美子、加藤万由子、熊田亜輝、出野喜則、藤田晋也、堀江由美、本田創一
海で遊んでいると、燈路の母親が妊娠したと連絡が入り、お祝いとしてスイカ割り大会が始まりました。前回からの話の流れや、今回の妊娠の話もあったことで、メインテーマは家族のお話に。
その一方で、はとり、慊人、そして紅野も海にやってきてしまいました。今回は幸せな回でしたが今後はとんでもない波乱が予想されます…
とりあえず今日のところは幸せに包まれた2つのシーンをかみしめましょう。
・楽しそうに透の話を聞きながら優しい笑顔を浮かべる夾くん
・流れ星が降り注ぐ海辺での由希の告白、「馳せる未来」
おすすめポイント
楽しそうに透の話を聞きながら優しい笑顔を浮かべる夾くん
燈路君に「何かあれば母親の話ばっかりだ」と言われ、母親の話をするのを戸惑う透。そんな夾くんから、実の父親とは絶縁状態、母親は事故死という話を聴いて透は動揺します。しかし夾くんは透と母親のスイカ割りの話を聴きたがり、透は子供の頃のスイカ割りの話をし始めます。
スイカ割りをしていたらお母さんが植木鉢を壊してしまいました。怒られたので仕方なく部屋の中でやることにしたら、今度はお父さんの遺影を破壊してしまって、最後は2人でスイカを食べて、楽しかったと言いかけて透は最後、楽しかったといわずに言い淀みます。
そんな透に夾くんは「楽しかった?」と見守るような、嬉しそうな表情で問いかけます。そして透は満面の笑みで、「はい、楽しかったです!」と答えるのでした。
二人の成長と二人の関係性の深さがこのやり取りに如実に表れていて、心を揺さぶられましたね。
そもそも夾くんがこんなに優しく話を聴いている姿は昔からじゃ考えられない姿ですし、母親の件を乗り越えられたからこその優しい表情でした。透が悩んでいることにもいち早く気づき、心遣いができる本当にかっこいい男性になったなあと惚れ惚れしてしまいます。
透も自分と母親の楽しいエピソードを夾くんに伝えていいものかどうか、話ながらたくさん悩んだと思います。それでも夾くんの優しい問いかけは、透の心を後押ししてくれて、これ以上ない満面の笑みの「楽しかったです!」を引き出してくれました。
本当に信頼しあう二人だからこそのこのシーンは見ているこっちも幸せいっぱいになります。
紅葉たちがそばで寝ていることもあって、本当の父と母みたいな、暖かな空気がそこには流れていました。
流れ星が降り注ぐ海辺での由希の告白、「馳せる未来」
子供の頃から慊人につまらない人間だと、否定的な言葉を投げ続けられてきた由希。そして偶然、由希は海辺の道路で慊人に会ってしまい、「勘違いするのもいい加減にしたら?」と囁かれます。
昔の散々な記憶を思い出したり、色々なことを考えながら海辺を歩いていると、由希を探しに来た透と出会い、一緒に海辺を歩いて帰ることに。
すると、天を覆い隠していた雲が晴れ渡り、空には無数の流れ星が降り注ぎます。
「ありがとう、いつも俺の話を聴いてくれて。」
「ありがとう、俺の弱さをいつも、受け止めてくれて。」
「遠い、遠い日の思い出を忘れないでいてくれて、ありがとう。」
子供の頃、迷子になった透を救ったという思い出が、由希の生きる希望でした。その時だけが由希が他人に必要とされたと実感できた時でした。そしてその時渡した帽子を、透は大切にとっていてくれました。
「知らないだろう、いつだって、救われていたのは、俺のほうだってこと。」
「いつだって、優しさを、ぬくもりを、嬉しさを分けてくれた。」
再び透と巡り会ってからも、透はたくさんの優しさをくれました、惜しむことなく降り続ける流れ星のように。
このシーンを彩るのは1st seasonの挿入歌も歌われていた、ウタ・アリィさんの「馳せる未来」。雰囲気にぴったりの歌声に、横山克さんの壮大でかつ繊細な楽曲、ENA☆さんの"迷子の透を救った日からの「馳せる未来」"、"今日この日からの「馳せる未来」"、どちらともとれる素晴らしい歌詞で泣かないわけがありません。
「君が、あの空のようだから、悲しいくらい、君が、愛しいから」
悲しそうな表情をしながら、涙を流しながら告白する由希。今の私たちにはこの告白の真意がどこにあるのか、二人の関係はどうなっていくのかはわからず、非常に意味深な告白になっています。
ただ一つ言えることは、告白シーンをこんなにも美しくアニメ化してくれて、本当にありがとう、それだけです。
配信情報
各種、見放題配信サービスにて絶賛配信中です。全人類に見て欲しい最高の告白シーンだったので、見ていない方はぜひご覧ください。
おわりに
あまりに良すぎて記事書きながらもボロボロ泣いてしまいました。伏線的に今後はちょっと鬱展開が続きそうですが、止まない雨はないように、きっと素敵なお話が待っているはずです。今後も楽しんでみていきましょう。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。もし記事が良かったなと思ったらSNSへのシェア、Twitterのフォロー等、ぜひともよろしくお願いいたします。
今後もアニメに関する記事を毎日投稿していきますので、ぜひご覧ください。
また次の記事で!