5/12、前野智昭さん&小松未可子さんの結婚が発表されました!おめでとうございます!ここ最近は声優さんの結婚、ひいては声優さん同士の結婚が多くて嬉しい限りです。そんなお二人がメインキャラクター級で登場した、ちょっと癖が強すぎるアニメ3本を紹介したいと思います。
共演アニメ①『プリティーリズム・レインボーライブ』
あらすじ
音楽を聴くとその色が見える、空想力豊かな中学二年生、「彩瀬 なる」。
何でもデコるのが得意な「なる」は「ディアクラウン」のようなショップの店長になることが夢だった。
ある日、新しくオープンするショップで店長としてプリズムダンスのできる女子中学生を募集しているのを知り、早速応募。
たくさんの応募者の中から見事選ばれ、最終面接のプリズムダンスに臨む。
プリズムダンスを踊り始めた「なる」の前に突如、見たことも無いライブ空間が広がり、謎の少女「りんね」が現れる。
「見える?虹の音楽……」
音を感じる少女たちが、プリズムショーに新たな風を巻き起こす!
引用:『プリティーリズム・レインボーライブ』公式サイト STORYより
1本目は、共演作の中でも最も知名度が高いこの作品。SNS上も非常にこちらで盛り上がっていましたね。ヒロといとちゃんなのがまた面白い。Twitterを見てると全人類が『プリティーリズム・レインボーライブ』を見ているような錯覚に陥りますが、見ていない人も多いと思うので以下の三点をベースに面白さを解説していこうと思います。
・凄惨に描かれる絶望と泣きっぱなしの怒涛の終盤
・誰もが絶賛する名曲の数々
・スピンオフ作品『KING OF PRISM』シリーズの圧倒的人気
おすすめポイント
凄惨に描かれる絶望と泣きっぱなしの怒涛の終盤
この作品は『プリティーリズム』シリーズのテレビアニメ3作目になります。ターゲット層としては6歳~8歳の女の子を中心としていて、「プリズムショー」と呼ばれるライブとスケートとダンスが融合したキラキラしたステージを毎週楽しく見られるはずでした。
ところがこの作品、あまりにもキャラクターの抱える過去や友人、家族、恋愛の問題が重すぎます。
そんな環境でどうやってまともに成長することができるだろうと思わされる過去、どんなに歩み寄ろうとしても復縁できない交友関係、期待という名の暴力をかけ続けついには絶望の淵にまで子を追い込んでしまう親、どんな結末を迎えても関係性が壊れてしまいかねない恋愛模様、どうしようもない問題がたくさんたくさん描かれます。
このアニメの序盤を象徴するお話が、第24話「ひとりぼっちの女王」。
あまりにも見るのが辛すぎて途中で再生を止めて、一度休憩してから再生してまた途中で止めて、と繰り返すほど絶望の度合いが高いお話です。
でもそんな序盤の苦悩があるからこそ、終盤は永遠に涙が止まりません。果てしない苦悩を乗り越えて、立派に成長した終盤の彼女たちはあまりに眩しすぎます。
心穏やかにアニメを見たい人には絶対におすすめできない作品ですが、キャラクターと一緒に苦悩と成長を通して前に進みたい方には心からおすすめしたい作品です。
誰もが絶賛する名曲の数々
基本的に劇中歌は山原一浩さんが作・編曲、三重野瞳さんが作詞を務められています。
およそ30曲もの楽曲があるのですが、全ての楽曲がキャラクターにとことんまで寄り添っています。リズムも歌詞も本当にぴったりで、何より凄いのが問題を抱えた序盤に歌った時と問題を解決した終盤に歌った時で全然歌の聞こえ方が違うところですね。それぞれモチーフになっている楽器が曲中に使われてるのも素晴らしいです。
また終盤、ライバル関係にある「ハッピーレイン♪」と「ベルローズ」からそれぞれ1人ずつ因縁のあるペアが選出され、デュオ曲を歌います。このペアがそれぞれ正反対の性格のキャラクター同士で組まれており、どの歌にも一人一人が違って当然、大事なのは違いを分かりあうことだ。という強いメッセージ性があってめちゃくちゃエモいです。
個人的に、蓮城寺べる様が歌う「Get music!」は、たくさんのアニソンを聴いてきた僕の人生の中でも3本の指に入るほど大好きです。
曲だけ聞いても『プリティーリズム』シリーズの楽曲の良さはわかりません。ストーリーを味わって、「プリズムショー」と一緒にぜひ楽曲を聴いていただきたいです。
スピンオフ作品『KING OF PRISM』シリーズの圧倒的人気
『プリティーリズム・レインボーライブ』に出てくる男性プリズムスター3人が組んだユニット、「Over The Rainbow」のその後を描いた作品、それが『KING OF PRISM』です。
ご存じの方も多いかと思いますが、こちらの作品は「応援上映」という、映画の上映中に観客が大声を出すことが認められる上映方法を世に知らしめました。
『KING OF PRISM』シリーズの人気がなければここまで『プリティーリズム・レインボーライブ』の知名度が上がることはなかったでしょう。
『KING OF PRISM』シリーズは単純に、1つの作品として非常にクオリティが高く、単体でストーリーや楽曲を楽しむことができますが、「プリズムショー」やキャラクターの関係性において『プリティーリズム・レインボーライブ』の要素が色濃く出てきます。
ぜひ、『プリティーリズム・レインボーライブ』しか見ていない人は『KING OF PRISM』を、『KING OF PRISM』しか見ていない人は『プリティーリズム・レインボーライブ』を見ていただきたいです。
そして『プリティーリズム・オーロラドリーム』、「プリティーリズム・ディアマイフューチャー」もぜひご覧ください。
配信情報
U-NEXT他、見放題配信サービスにて好評配信中です!長いようであっという間に見終わってしまう51話、自粛期間中にぜひ一気見してください!
共演アニメ②『青春×機関銃』
あらすじ
とある事件から、なかば無理やりサバゲーをやることになった高校生・立花蛍。
ホスト・松岡正宗とエロマンガ家・雪村透といった個性豊かな仲間に囲まれ、
仕方なくプレイしつつも徐々にその遊びにハマっていき……引用元:『青春×機関銃』公式サイト STORYより
2本目はサバイバルゲームをモチーフとしたこちらの作品。SNSで話題にしている人はそこまでいない印象で、ちょっと知名度は低いかもしれません。以下の2点をベースに解説していこうと思います。
・美男美女の集う他と差別化されたサバゲーアニメ
・前野智昭さん&小松未可子さんが一緒に歌うOPと4曲もあるみかこし楽曲
おすすめポイント
美男美女の集う他と差別化されたサバゲーアニメ
『うぽって!!』、『さばげぶっ!』、『ステラ女学院高等科C3部』等女の子が戦うサバゲーを題材にした作品はありましたが、山中純子さんの凛々しいキャラクターデザインでおくるこの作品は、美男美女が多く他作品とは差別化できているかと思います。
視聴者層としては女性層がメインターゲットになっており、ちょっとしたBL要素も楽しむことができます。もしかすると、この作品をきっかけにサバゲーを始めた女性もいるかもしれません。
サバゲー要素の設定考証はそんなに期待せず見ていただいて、かっこよく撃ち合っている姿や、それぞれのキャラクターのストーリーを楽しむのが良いかと思います。
個人的には敵チームのホシシロのメンバーが凄い独特で面白かったので、「トイ☆ガンガン」vs「ホシシロ」の戦いやそこに至る経緯が見所です。
前野智昭さん&小松未可子さんが一緒に歌うOPと4曲もあるみかこし楽曲
声優の夫婦が一緒にアニメのオープニングテーマを歌っているって、もしかして史上初なんじゃないでしょうか。まあ松岡君も入ってるんですけど。
主題歌の「The Bravest Destiny」は小松未可子さんの楽曲も多く手掛ける、James Panda Jr.さんが担当しており、前野さんの低音が良く響くロックサウンドに仕上がっています。小松未可子さんのハモリも気持ちよくて、結婚した今この曲を聴くとなかなかエモいものがありますね。
エンディングは「群青サバイバル」とキャラクターソング名義の「チクタク」、挿入歌として第8話に「Trouble shooting」、第12話に「ロッカー」が使用されています。
「群青サバイバル」、歌詞が本当に『青春×機関銃』の世界をリスペクトしていて、楽曲も非常にかっこいいですよね。ライブで生で聴いたのも1回ぐらいな気がするので落ち着いたらぜひ「ハピこし!ライブ」開催して歌ってほしいなあというところです。
1作品で小松未可子さんの楽曲が5曲も聴ける作品なので小松未可子さんの声好きだなと思う人はぜひチェックしてみてください。群青サバイバルのジャケットが好きすぎる。
配信情報
U-NEXT他、見放題配信サービスにて好評配信中です!こちらもよろしくお願いします。
共演アニメ③『クラシカロイド』
あらすじ
高校生の音羽歌苗が大家を務める洋館に"クラシカロイド"を名乗る人物が大集合。
ベートーヴェンやモーツァルトなど、実在の音楽家と同じ名前を名乗る彼らはやっぱり天才!
不思議な力を持つ音楽"ムジーク"を奏で、次から次へと奇想天外な出来事を引き起こす。
魚になったり宇宙人がやってきたり、すでに大混乱な日常に、ワーグナーとドヴォルザークが新たに加わり、音羽館はますます大騒ぎ!!
引用:『クラシカロイド』公式HP Introductionより
3本目はNHKアニメの中でも圧倒的に問題作なこの作品。ハマる人は凄いハマるし無理な人は一瞬で挫折する印象のある一本ですね。前野さんが演じるシューベルトが登板回以外はそこまで目立たないということもあって、結婚発表後にクラシカロイドの名前を挙げている人は相当訓練されたオタクだけだったかもしれません。以下の2点をベースに解説していこうと思います。
・藤田監督の闇鍋感があるトンデモギャグ
・あまりにも豪華すぎる音楽制作スタッフ
おすすめポイント
藤田監督の闇鍋感があるトンデモギャグ
"クラシカロイド"が家にやってきて不思議な力を持つ音楽"ムジーク"で色々なことを起こすというベース以外はもはや何でもありのこの作品。
『銀魂』シリーズや『おそ松さん』で有名な藤田監督が手掛けるオリジナルアニメーションということもあって、ギャグがキレッキレです。キレッキレすぎて視聴者ももはや何が何だかわからないまま目を離せなくなる。NHKアニメでありながら見る薬物のような作品です。
ギョーザー好きのベートーヴェン、イタズラし放題のモーツァルト、引きこもりのショパン、博愛者過ぎるリスト、ラッパーになったり魚になったりするシューベルト、東北訛りのチャイコフスキー、一発屋のバダジェフスカ、めちゃかわショタのワーグナー、コビトカバのドヴォルザーク等、設定の段階からめちゃくちゃなので本編もすごいことになっています。
オムニバス形式で、1話完結のためどこからでも見やすい作品ですが前野さんの結婚ということもあり、おすすめするとしたら第1期21話、シューベルトがラッパーになる「ブレイク・スルー」は見たら夢に出てくるような忘れられない30分になると思います。
あまりにも豪華すぎる音楽制作スタッフ
クラシック音楽の偉人がモチーフということもあり、それぞれの偉人たちが作った楽曲が毎週流れます。ある種音楽史の勉強ができる作品ではあるのですが、こんなにも歴史観が偏る作品もそうないと思うので小さいお子様に音楽史の勉強として見せるのは少し難しいんじゃないかと思います。
しかしながら、敷居が高いクラシックというジャンルの音楽への第一歩としては非常にありがたい作品で、自分もこの作品の影響で一時期クラシックをずっと聴いていた時期がありました。
元々歌詞がない原曲に対して、この作品は編曲、作詞、歌唱が入ります。
この制作スタッフがあまりにも豪華すぎるのです。
メインテーマを布袋寅泰さんが担当し、つんく♂さん、森雪之丞さん、蔦谷好位置さん、浜渦正志さん、浅倉大介さん等々超豪華メンバーが担当。
歌唱も、ハセガワダイスケさん、星咲花那さん、石田燿子さん、松岡ななせさん、米倉千尋さん、- 天月-あまつき-さん、中川晃教さん、西川貴教さん、遠藤瑠香さん、藤城リエさん、貴水博之さん、岸祐二さん、玉置成実さん、高津戸信幸さん等々豪華かつ大勢のメンバーが参加されました。
とんでもないアニメの展開と世界観がキマりすぎている"ムジーク"に圧倒的な音楽、これが大人の本気のギャグアニメーションなんだなというのを実感できると思います。
配信情報
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おわりに
お二人の共演作をまとめました。いかがだったでしょうか。ちなみにこの3作品以外で2人ともメインキャラクターのアニメはありませんでした。
声優夫婦も増えてきたことだしそろそろ声優夫婦大集合!みたいなイベントが開かれても良い気がしますよね。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。もし記事が良かったなと思ったらSNSへのシェア、Twitterのフォロー等、ぜひともよろしくお願いいたします。
今後もアニメに関する記事を毎日投稿していきますので、ぜひご覧ください。
また次の記事で!