前回の記事ではライブへ行く方向けの全体的な注意点を書きましたが、今回は"曲"に絞って書かせていただこうかと思います。
アニソンを聴いていくうえでどこにどういうコールが入るか、意外と簡単なルーチンで構成されているのですがまとめられたものを見たことがありません。
もちろんこれも人それぞれ違う意見があるかと思いますので、あくまで参考にする範囲で読んでいただければと思います。
↑が前回の記事になります。以下、読んだ前提の話もあるかもしれないのでご注意を。
曲の構成
オタクじゃなくても知っている人は多いかと思いますが、念のため。せっかくフルのMVが公式で上がっているためCHiCO with HoneyWorksさんの『世界は恋に落ちている』を使わせていただきます。
開幕サビ(0:00~0:15)
イントロ(0:15~0:30)
1番Aメロ(0:30~0:51)
1番Bメロ(0:52~1:06)
1番サビ(1:07~1:35)
間奏(1:36~1:51)
2番Aメロ(1:52~2:13)
2番Bメロ(2:14~2:26)
2番サビ(2:27~2:54)
間奏(2:55~3:08)
Cメロ(3:09~3:37)
間奏(3:38~3:53)
落ちサビ(4:08~4:22)
大サビ(4:23~4:51)
アウトロ(4:52~5:08)
3:53~4:07まではもう一度Bメロを流す特殊な構成ですが、それ以外は教科書通りのお手本のような構成です。曲も素晴らしい。
あまり聞きなれない単語としては落ちサビと大サビがありますが、落ちサビは2番以降にある普通のサビより落ち着いた感じのサビを、大サビは一番最後の盛り上がるサビを指す言葉です。人によって呼び方が違ったりもしますがおそらくこれが一般的なんじゃないかと。
各構成が理解できたところでそれぞれどのあたりを気を付ければいいのか、動画を見ながら考えていきましょう。
今回参考にする動画
また同じ動画ですかって感じかもしれませんが、公式の動画で歌の尺が長く、ある程度オタクの声が聞こえるものって意外とないんですよね。
ペンライトの色
歌が始まる前ないし直後はペンライトの色をまず最初に気にするかと思います。周りに合わせるのが一番楽だし手っ取り早いのですが一応解説を。
・ユニットの色
・各キャラ、各アーティストの色
・曲の色
この3つの条件から振るべき色を決定します。『ミリオンライブ』はユニット全体の色が存在しないので具体例として「スフィア」をあげさせていただきます。「スフィア」はユニット全体のイメージカラーとしてブルー。各ソロメンバー、寿美菜子さんはパープル、高垣彩陽さんはピンク、戸松遥さんはオレンジ、豊崎愛生さんはグリーン。曲としては、Now loading...SKY!!はイエロー、MOON SIGNALはレッド等が決まっています。
その他ライブのお約束として盛り上がる曲はオレンジ、しっとりとした曲は青あたりが定番でしょうか。Rebellion/我那覇響(沼倉愛美)や2nd SIDE/神谷奈緒(松井恵理子)、Snow halation/μ's等、曲中に色を変えるものも出てきたりしています。
動画だと1:18~の夢色トレインはピンク、5:03~のおまじないはオレンジに染まっているのが分かりやすいと思います。
わからないうちは周りに合わせて変更するか、素手で戦いましょう。
開幕サビ
イントロが流れてくるよりもインパクトが強く、この曲を歌ってくれた!うれしい!という気持ちが心と頭を支配するかと思いますが、アカペラ調で始まる場合が多いです。大きな声を出すと他の人に迷惑がかかる場合もあるので、頭を抱えて喜びを表現する程度に抑えましょう。
イントロ、間奏、アウトロ
説明する部分の動画11:26~等
アーティストが歌ってないタイミングなので一番声を出しても問題ないタイミングです。曲に合わせてはい!はい!と声を出しながらサイリウムを振ったり飛んだりしましょう。一部ジャンプ禁止なライブもあるのでそこはご注意を。間奏等でギターソロが入ったりする場面は演奏に聞き入るのも一興。
Aメロ
説明する部分の動画0:19~0:22
基本的にメロディ中はリズムに合わせてサイリウムを振っていればいいのですが、前回の記事に書いた警報というものがAメロの最後に入ることがあります。動画の「せーの、はーいはーいはいはいはいはい」というところですね。BメロにPPPHが入る場合にしか警報は入りませんが、PPPHが入っても警報はしない曲というのもあります。最初のころはタイミングもなんとなくわからないし、そもそもこの曲に入れるべきなんだろうかということがあるかもしれませんが、他のお客さんの「せーの」の声を聴いてから「はーいはーいはいはいはいはい」を言うだけでも問題ありません。
Bメロ
説明する部分の動画0:22~0:28
Bメロの始まりにPPPHが入ります。パンパパンヒューの略称がPPPHなんですが、動画を見ていただければわかるようにおーーはい!という掛け声が多く聞こえると思います。アニソンのライブはこの掛け声が一般的です。Bメロのリズムがパン、パパンとなっている場合に入れるのが基本ですがそうじゃなくてもはいったりすることも。これもまた入れる曲入れない曲がなかなか難しいし人によって違ったりしますので周りを見てから入れても問題ないかもしれません。Aメロで警報が入った場合は間違いなくPPPHが入りますので、確定コンボのごとく自信満々にやっていきましょう。Bメロは基本的にAメロよりゆったりとした曲調になるので、PPPHをこの曲には入れるなよという意見も一定数出たりします。なお、初公開の曲のBメロに何も考えずにPPPHを入れて偶然あってたから「俺たちの団結力すごくね?」みたいに考えているのはお門違いです。
サビ
説明する部分の動画:5:38~5:41,5:49~5:51
サビの1フレーズ目が終わったところでフッフー、2フレーズ目が終わったところでフワフワフワフワと入ります。これがサビ前半(5:38~5:41)と後半(5:49~5:51)に入るので1回のサビで合計4ヶ所に入ることになります。PPPHはパンパパンのリズムがあれば等のある程度明確な基準があるのですが、フッフーフワフワに関してはもう入れようと思えばどんな曲にでも入れられそうなコールでもあるので難しい。アイドルのポップ系の曲調の時に入れるイメージで、周りの人を見ながら入れましょう。入れなくてもいいです。
落ちサビ
説明する部分の動画11:49~12:00
落ちサビというだけあって曲調がゆっくりになるので、捧げあるいはケチャと呼ばれるゆっくりアーティストに向かって下から上にサイリウムを掲げます。注意してほしいのは咲きクラップ。一部の迷惑なオタクが捧げをする場面でクラップしてから腕を開いてまたクラップして~という行為、咲きクラップをすることが多いです。意外とこれが人数が多くて、ライブに始めてきたような人もこれを真似してしまう場合があります。落ちサビは味わって聞くものなので咲きクラップはしないようにしましょう。
大サビ
動画12:00~12:44
説明したい部分は上の動画にはない、飛びポイントといわれるポイント。その名のとおりジャンプしてくださいというポイントで、曲によっていろいろな場所にちりばめられてたりするのですが、大サビの飛びポイントはある程度法則性があります。
GLITTER DAYS:3:24付近
極限Dreamer:3:13付近
お分かりいただけたでしょうか。盛り上がる大サビで一呼吸置く場所がある、こういうのが大サビの飛びポイントです。この他にも結構、大サビで飛びポイントがある曲があり、ライブでアーティストも一緒に飛んでくれて会場全体が一つになった時は何とも言えない高揚感に包まれます。
基本ではないパターン
基本があれば、例外もあります。というか例外のほうが多いんですよね。けど基本がわかってないと例外もわからないので上の内容は無駄じゃありませんよ!例外もある程度抑えておきましょう。
そもそもコールをしない
バラードのようなしっとりとした曲調にコールは不要です。ペンライトの色だけ合わせたらずっと捧げを続けていても構いませんし、何もせずに聞き入るのもライブの一つの楽しみ方でしょう。
振りコピをする曲
アーティストのダンス、振りをコピー、真似する曲です。「スフィア」や「ミルキィホームズ」は他と比べて振りコピが多い印象です。特に「スフィア」は全体曲の半分ぐらいは振りコピがあるのではなかろうか。振りコピはライブにたくさん行くか、ライブ映像を何度も見返して覚えましょう。コールをするのとはまた違った一体感が味わえます。
曲独自のコールがある
圧倒的に曲独自のコールがある割合が高いです。歌詞を見ればわかるパターンのものもありますし、ライブを重ねていくうえで慣習となったコール(アーティストの名前を呼ぶコール等)もあります。
みんなで歌う曲
ワンマンライブはもちろんですが、フェス形式のライブでも有名な曲ならたまにあったりします。歌詞を画面に出してくれるEASY MODEと出してくれないHARD MODEがあります。
タオルを振る曲
所謂タオル曲です。アーティストによっては2,3曲あったりするのでとりあえずどんなライブでもタオルは持って行った方が無難かもしれません。
結局どうすればいいの
曲を聴きこむことが一番大事です。上記の基本を意識し、歌詞を見ながら聞きこめばたいてい何とかなります。また、習うより慣れろです。コールがよくわからないから怖いしライブに行かないというのは非常にもったいない。ライブは楽しいものですし、行ってみることで今度はこういうことを意識しながら曲を聴いてみようとかライブに行ってみようと思えるかと思います。